ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

「ライオンと魔女」原作読み返してみました(ネタバレ)

2006年03月25日 | 映画
映画を観たらどこが違うか気になる・・・というわけで読み返してみました。何年か前に一度読んだだけなので忘れている部分も多かったし。
まず読んでみて・・・やっぱり私映画の方が好きだなあ(笑)子供達のキャラクターが膨らませられているのはいいですね。特にピーターが原作では印象薄くて・・・(汗)
ピーターとエドマンドの確執と和解なんかも良かったですね。
原作のちょっと説教くさい部分も緩和されてて良かったかなと。ルーシーがエドマンドを心配していたらアスランに「エドマンドにかまけて他の重傷者を放っておくのか」と叱られるところとか。
エドマンドのためにアスランが死んだことを、エドマンドが知っておくべきじゃないかとルーシーが言う場面なんかも、なくて良かったかなと思いました。
そうそう、あのキツネは映画オリジナルなんですねえ。原作でもちょっとは出てきましたが、あんな話じゃなかったんですね。良かった、全く記憶になかったので・・・(笑)
映画オリジナルのシーンとしては、川流れのシーンはいらないなあと思っていたのですが(汗)ピーターがモーグリムに剣を向けられなくて、というシーンが必要だっさたのは理解できました。
でも、アスランがピーターに作戦を細かく授けたというのがカットされていたのは、なんだかピーターが急に戦略家になったみたいで違和感だったけど・・・(キング・ダム・オブ・ヘブンのように・・・(笑))
戦争のシーンはオリジナルにしてはまあまあだったのではないでしょうか。エドマンドが魔女の杖?を壊したのが、ピーターが危ないと思ったから・・・というのも自然でよかったように思いました。
大人になったエドマンドが物静かで優しそうな人だったのは、原作どおりで良かったですね。前にネット上の感想で「あのエドマンドが正義王というのに違和感」というのがありましたが、あのエドマンドが正義王に、というのがいいんだよなあと、原作読んだ時も思ったのでした。
一方で、なくて残念だったのは、ビーバー夫妻のところでのご飯の場面、そして巨人ごろごろ八郎太とルーシーのハンカチのやりとりかな。
巨人の大きすぎて話が通じなくて・・・というあたりはかわいくて好きなんですよね。「カスピアンのつのぶえ」でのリーピチープたちのやりとりがあるからあえて1作目では出さなかったのかも。魔女側にはちゃんと巨人いましたもんね。
ああ、リーピチープともどもちょっと楽しみが増えました(笑)
そうそう、戴冠式の時、なんか顔に落書きのあるライオン?がいてヘンだなあと思ったのですが、あれって原作でエドマンドが石になっている時に落書きしちゃったライオンだったんですね~。読み返して初めて気がつきました!
映画では落書きしてたかな? なんか木の切れ端でいじくってたけど・・・もしかしてあれ炭だったのかな。
原作では別に落書きのままだったってことはないと思うのですが・・・なんだか落書きされたままでいるのがかわいくて、妙に気に入ってしまいました(笑)落書きされた顔が気に入ったのかな。それとも、エドマンド王に落書きされた、というので名誉に思って消さないでいたとか? まさか消えなかったんじゃないだろうけど・・・(笑)

ところで、昨日だったか、新聞の広告で、エドマンドと抱き合うピーターのアップの写真で、コピーが「滅び行くナルニアのために、僕らは何ができるだろう・・・」というすごいのを観てしまいました(笑)
なんかすごい勘違いしてる・・・(笑)だいたいナルニアが滅びるなんてどこから出てきたのか。先まで見据えたネタバレだったらすごいけど・・・原作の最初に出ている7巻までのあらすじだけ読んだんでしょうか(笑)
うーん、どこからこういうミスマッチなコピー出てくるんだろうなあ。LotRの時も笑わせてもらいましたが、今回のはちょっとすごいと思いました(笑)
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指輪ミュージカルの批評

2006年03月25日 | 指輪物語&トールキン
昨日記事を書いた後で気がついたのですが、昨日も紹介したこちらの右の方のフレームの一番上にステージ写真のギャラリーがありますね。昨日リンクを貼った記事には出ていなかった写真や、リハーサル中の写真もあります。
その下には、ヘルム峡谷の戦いの場面の舞台の動き?のCGがあります。これがよく故障してたというやつですね・・・(汗)
さらにその下では音楽が1曲聴けます。というかテレビCMで流れていた曲なんですけど・・・。
これ舞台でも使ってたと思ったんですが、どこの曲だったかなあ。多分シェロブの洞窟の場面だったと思うんですが・・・。途中から流れるのがガラドリエルの歌なんですが、確か贈り物の場面ではなかったはず(笑)多分エアレンディルの波璃瓶をかかげてガラドリエルのテーマが、というシーンだったかな。ってネタバレだったらすみません(汗)
余談ですが、公式サイトで最初に流れるトレイラーはヘルム峡谷の戦いの場面の音楽です。
あと、今日TORnでリンクされているのをみつけたこちらにも右側のフレームにフォトギャラリーがあります。初見の写真などもあります。そうか、皆で並んでたのはエルロンドの会議だったなあ。この裂け谷会議の写真では、中央の一番上にいるのがエルロンドです。この他、スキンヘッドのサルマンも拝めます(笑)あ、メリピピが眉なし時代だ・・・(汗)レゴラスはカッコ良く写っております。
こうしてみると、照明がきれいなんだよなあ。って実際に見てたんだろうが(汗)

で、批評を今日こそは読もうと思って、3つほどざっと読んだところで今日は挫折(汗)
TORnにリンクされていた記事のうち一つは褒めていましたね。音楽と美術の良さ、役者の演技を褒めていました。ただ、メリーやピピンなどの印象は薄かったとか書いてありましたがこれはいたし方ないかと。
原作や映画を観てストーリーを知っている人でないと、特に終盤何が起きているのかわからないだろうとも歌いてましたが、これはそのとおりだと思います・・・
しかし、私が一番疑問に思った脚本上のことにはほとんど触れていなかったので、あれー、という感じでした。(褒めても批判してもない)
もうひとつ、フォトギャラリーがついていた記事も、割と褒めてましたね。
こちらでは、むしろ舞台装置や、黒の乗り手などの装置?を批判してましたね。ライオン・キングみたいでしかもライオン・キングほどのインパクトがないと。
これは私も同感なのですが、問題は技術的なことよりも、全体的な演出のせいではないかなあと思ったのですが。黒の乗り手など、せめて5人揃ってたらカッコ良くて怖かったんじゃないかなあと思いました。(あれ、ブルイネンの浅瀬では5人いたかも(汗))全体的に、数が少なくて迫力が・・・という場面が多かったように思います。

で、昨日星4つ中2をつけていて気になっていたこちらの記事を読んでみました。ちょっと私には英語難しくて(汗)意味ちゃんと取れているのかどうかわかりませんが(汗)
結構辛口ですが、ここまで3つ読んだ中では一番内容が濃いと思いました。
まずは、良くやった、3時間半を退屈させなかった、というようなことは書いています。音楽、次々と変わるシーン、特殊効果などなどで。これは私も同感です。
しかし、キャラクターが希薄だったと書いています。
うーん、確かにそうだなあ・・・あれだけの長い話を一回の舞台に収めたのですから、ある程度は仕方ないと思うのですが。むしろ私は、あれだけ話をつめこんでおきながら、意外にキャラクターが描けているなあなんて思ったのですが。確かにメリピピの区別はほとんどなかったけど(汗)ちゃんとレゴラスとギムリも短い時間でキャラクター出していたし。バクシアニメよりはよくやっていたと思います、そのあたりは。
アルウェンとアラゴルンのバラードが延々続くとか(これは同感(汗)ただし曲は結構良かったですが)、ホビットたちが躍る小馬亭で踊るシーンが余計だとか(これも思わないでもなかったですが(汗)でも原作どおりなのでなんとも(汗))、ディスコ調の派手な衣装のガラドリエルが節のきいた歌を歌ってる(???)だとか(私はこういうのもありかなと思ったんですが)、そういうことも批判してました。
これ原作と比べてというよりは、舞台として観て、ということかな。確かにそう言われるとそうかもしれません。私はあのガラドリエル結構好きなんだけどなあ。贈り物のシーンで泣いたから(笑)
そして、感情が本当に高まった時には誰も歌わないとか。私はこれは別にいいんじゃないかと思いましたが。ミュージカルだと思って行くと肩すかしかもしれませんが・・・でもこの人は、ミュージカルとしてもストレートプレイとしても中途半端、みたいなことも後の方で書いてるんですよね。そういうのはあるかもしれません。
脚本については、全ての話を一夜分の舞台に収めたことで、深みがなくなったと書いています。これは仕方ないと思うし、ある程度は頑張っている・・・というか私の予想よりはよくできてたと思うのですが。
あ、でもTTT以降はたしかにそのとおりかも(汗)
装置についても手厳しく、回り舞台はよくあるものだし、アクロバットなどもライオン・キングやシルク・ド・ソレイユで観られるものよりは見劣りするし・・・というようなことを書いてありました。これは私も同感かな・・・回り舞台は逆にごく普通の演出手段として何とも思いませんでしたけど。
照明は全体的な印象は素晴らしいけれど、登場人物の顔がよく見えず、誰が話しているのか時々わからなくなると書いています。これは気にしてなかったけど確かにそうかな。でもこれはこの舞台の個性って気もしますが。
滅びのき裂の場面は、何が起こったのか、ストーリーを知らない人はわからなかっただろうと書いていますが、これは全く同感(汗)「あれれ?」という感じでした(汗)
James Loyeのフロドは弱いとか、ブレント・カーヴァーのガンダルフは大袈裟だとかも書いてありました。うーん、フロドは結構良かったと思うけどなあ。印象が弱かったのは脚本のせいでしょう。ガンダルフは・・・うーんちょっとそうだったかも(汗)威厳が足りない分大袈裟にしてたかな・・・。
この初日の公演で、舞台の途中に拍手が起こったシーンが2回あり、両方ともゴラムのシーンだったそうです。この二つとも、スペクタクルな場面とは無関係なシーンだったのが興味深かった、とのことです。観客はスペクタクルな舞台より、もっとエモーショナルなものを望んでいたということなのかな。
でも、ファンの評判は良いみたいなんですけどね。私はちょっと違うけど(汗)

とまあ長々と書きましたが、私が感じたことともまた少し違ってたりして、やはり実際に見てみないと感じ方は人それぞれかな、とも思いました。
指輪ファンは、よくないかも、とある程度覚悟して観たら結構楽しめるのではないかと思います。
また時間があったら他の批評も読んでみたいと思います。
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