ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

アンジェラとダ・ヴィンチ・コード(両方ネタバレ)

2006年06月03日 | 映画
水曜にリュック・べッソンの「アンジェラ」、今日はダ・ヴィンチ・コードを観て来ました。たまたまパリが舞台の映画が続きましたが。

まずは「アンジェラ」。
久々のリュック・べッソン監督作品だというのに宣伝もあまりしてなかったし、公開してからも見てる人ほとんどいないし、あまつさえきっちり3週間で終わってしまったので、こりゃ駄作なのかな・・・とあまり期待せずに行きました。
行ったらなんとまだ3週目なのにもう一日1回上映になってました(汗)そんなに人入ってなかったのか・・・
予告でサイレントヒルを見ました・・・思いっきりショーン・ビーンみかけました(汗)うーむ、DOOMとシン・シティはギリギリセーフでしたが、これはモロホラー・・・どうしようかな~(汗)
あと、なぜか場内はMI:3のテーマ曲が流れ続けていました・・・なぜ?(汗)

さて映画ですが、ストーリーだけ抜き出すと、ものすごくありがちな話・・・(汗)
天使が娼婦の格好が好きだったりタバコが好きだったり・・・と破天荒な性格なのがちょっと型破りかな、という感じですが、それも考えてみたらそんなに目新しくないかも・・・
むしろ、実は天使じゃなかった方が意外だったのになあ。
パリの美しい風景がもう一人の主人公、なんて言ってましたが、モノクロじゃない方がパリの美しさが表せたような気がしました・・・(汗)
モノクロ映像も、シン・シティの斬新で美しい映像を見てるので、特になあ・・・(汗)
まあ、「自分に愛してると言って」のシーンなんかはちょっと感動的でしたが。
アンジェラが自分自身も孤独を感じていたこと、別れに向いてないと泣くところ、などは結構説得力あったかなと思います。ありがちな設定ではありますが。
羽根が生えるシーンは、もうちょっと特殊効果上手くやって欲しかったなあ・・・(汗)そんなにすごくおかしくはなかったけど、もっと自然にできたはず。このあたりWETAの特殊効果を見慣れている弊害かも(汗)
そう言えば、最初に登場した時にアンジェラが泣いていたのはなんでだったのかな。まさか前の仕事が終わった直後ではないでしょうな(汗)別れの時が来ることを考えて泣いてしまったのか、「永遠」に続く天使としての自分に絶望して泣いていたのかな・・・

そして今日はダ・ヴィンチ・コードを見ました。
場内はまたMI:3のテーマ曲がエンドレス(汗)なんでだ~(汗)

以下基本的にネタバレで行きますが、重度のネタバレには伏字を使います。
さて、カンヌで酷評されてたのをはじめ、あまりいい評判聞かないなあ・・・とあまり期待せずに行きました。
で、見た感想は・・・終わった後原作既読の友達に「原作は面白いの?」と訊いてしまいましたよ~(汗)
なんか、私の中でここ数年見た映画の中でワースト1の「ナショナル・トレジャー」と似たような話だなーと思えてしまいました(汗)まあ、もちろん「ナショナル・トレジャー」ほどひどくはありませんでしたが・・・(汗)
「ナショナル・トレジャー」ってアメリカ版「ダ・ヴィンチ・コード」みたいなつもりで作られたんだなあと今さら思いました。
原作既読の友達の話を聞くと、かなりの謎が端折られていたそうで、それで余計に「ナショナル・トレジャー」っぽかったのかなー。なんか唐突に謎を解いているように見えてしまって。「ナショナル・トレジャー」はそれこそ「何か乗り移ったんじゃ?」というくらい唐突なひらめきでしたけど(笑)
まあ、経度0度のローズ・ラインなるものがルーブル美術館の中を通っていて、しかもその真下にピラミッドが・・・というあたりの事実は面白いかなと思いましたが。
このあたりも、最後の晩餐も、映像で見せていたのは原作よりもわかりやすかったのではないでしょうかね。まだ読んでないのでわかりませんが・・・
でも、ルーブル美術館に実は・・・なんてあたり、やっぱり「ナショナル・トレジャー」を連想してしまって笑ってしまうのですが(汗)
話の展開では、ソフィーがキリストの子孫だということは最初からわかっちゃったし。エミール?が怪しいのも最初からほのめかしすぎ・・・
でもまあそんなに悪くはなかったし、つまらないわけでもありませんでしたが、そんなに面白くもなかったかな・・・もしかして原作も私の好みではないのかもしれませんが(汗)
お目当てのイアン・マッケランは、思ったほどの見せ場はなかったですが(いや出番は多かったけど・・・期待しすぎ?(汗))、時折いいなあ~と思いました。飛行機の中で「宝探しの旅にでかける」と嬉しそうにしていたシーンとか(結局演技だったわけですが・・・いや聖杯の秘密にたどり着けるから本当に嬉しかったのかな)、最後のパトカーの中で叫び続けるシーンとか。
あと、衣装がオシャレでかわいかったなー(笑)ガウンとか上着とか色がおしゃれだし、帽子もかわいかったー(笑)英国紳士って感じで。
オドレイ・トトゥは、こうして普通の役???をやってると、ハリウッド女優のよう・・・普通に美人なんですねえ。化粧が濃いのが気になったけど(笑)あのグレーのアイシャドウは似合ってなかったような気がします・・・(汗)
ジャン・レノは結構影薄い役だったかも・・・なんか勿体無いですな(汗)
そんな中一番良かったのはシラスのポール・ベタニーでしたね。一番微妙な心理が描かれていたキャラクターだったのでは。

というわけで、私的にはそんなに面白くなかったのですが、果たして映画が良くなかったのか、話自体が私の好みでないのか・・・ということを確認すべく、友達から早速原作借りました~。さて原作はどうでしょうか。

てなわけで今年見た映画の順位。
1.ナルニア国物語第一章ライオンと魔女 / 2.RENT / 3.僕の大事なコレクション / 4.ロード・オブ・ウォー / 5.スタンドアップ / 6. ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス /7.キングコング / 8.ハリーポッターと炎のゴブレット / 9.V・フォー・ヴェンデッタ / 10.DOOM / 11.プロデューサーズ / 12.アンジェラ / 13.ダ・ヴィンチ・コード / 14.PROMISE / 15.フライトプラン
プロデューサーズより下かあ・・・(汗)でもそんな感じなんですよね、自分的には。
あ、あと「僕の大事なコレクション」の順位上げました。やっぱり良かったなあと。もう一回見たいんだよなあ・・・DVD出たら買うかなー。
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ドナルド・スワンとラジオドラマのサントラ

2006年06月03日 | 指輪物語&トールキン
トールキンアンサンブルの感想一応まとめた?のですが、ついでなのでドナルド・スワンの曲とラジオドラマのサントラの中で詩に曲をつけているものについても書いてみたいと思います。
まずはドナルド・スワンですが、トールキン存命中に曲を作った唯一の人(多分)で、トールキン自身も曲を聴いている唯一の人でもありますね。
彼の曲は暖かくてとても好きなのですが、「中つ国の音楽」ではなかったかな、というのはありますね。とくにエルフの深遠さがあまり感じられないというか、ごく普通の音楽で。
トールキンもそのあたりがひっかかったのか、彼の曲は批判はしてないけれどすごく気に入ったというわけでもなかったようです。Namarieなんかはクレーム?をつけて、自ら歌ったメロディをスワン氏が採録したそうですし。
でも、スワン氏の曲はとても好きです。The Road Goes Ever onもいいし、途中からA Elvereth Gilthonielになる反則技の(笑)ビルボの炉辺の歌もいいし、サムのオークの塔の歌もいいし。このあたりの曲は泣けてしまいますね。
物語に合っているかどうかはわかりませんが、単純にいい曲だから好き! と思います。
ラジオドラマの方は、ホビットらしい明るい曲はあまり出てきませんね。The Road Goes Ever onも、メリーとピピンのFarewell Songも、静かな美しい合唱曲になっていて、原作のイメージとはかなり違います。曲自体は良いですが。
エルフの曲の方は、映画のサントラを聴きなれていると、民族楽器も使わずに限られた楽器で頑張ってるなあと思いましたね(笑)
ラジオドラマの曲でいいなあ~と思うのは、まずはエント関連の歌ですね。名簿の歌はトールキンアンサンブルの方が好きですが、こちらもかわいいです。木の鬚の声の人がいい声で歌も上手いのでいいですねー。この曲はピピンが後でホビットのことをつけたすためにちょこっと歌うのがまたいいです。(ラジオドラマのピピン好きなんです(笑))
エント女の詩の歌は、もう大好きです! エントらしいコントラバスのリズムに乗って、バスとテノール?でエントとエント女のパートを歌っているのですが、エントパートとエント女パートの曲調がはっきり変わるのがなんともじーんと来るんですよね。
エントの行進の曲も、エントが朗々と歌っている様がちょっと違和感あったりして、トールキン・アンサンブルの方が原作には合っているかなと思うのですが、曲として非常に好きなんです。勇ましくも悲壮感がある感じはむしろトールキンアンサンブルよりもいいかなと思うのですが。
あと、セオデン関連???もいいですねー。合唱曲なトールキンアンサンブルとは違って、男声ソロで歌われるのが、原作どおり詩人が歌っている感じですね。この曲に乗せてペレンノール野でのセオデン、そしてついでに(?)対比されるデネソールの運命も語られるのが感動的で、これはラジオドラマならではだなーと思いました! まあ、映画でもミュージカルでもやろうと思えばできますが・・・
そうそう、ドナルド・スワンの曲とラジオドラマ双方に出てくる曲で忘れてはならないのが「ビルボの別れの歌」です。
ドナルド・スワンの方は、スワン氏自らピアノ弾き語りで歌っているものが収録されていて、プロの歌手のような美声ではないスワン氏の訥々とした歌いぶり(あ、でもクリストファー・リー様よりは上手いですよー(汗))が、なんだか本当にビルボが歌っているように感じられて、思わず泣けてしまう名曲です。明るい曲調なのがまた泣かせるというか。
ラジオドラマでもこの歌が最後の灰色港の場面で出てきますが、こちらは灰色港の場面の印象に合わせたのでしょう、少年のソロの物悲しげな曲になっています。これもいい曲だけど、ドナルド・スワンの曲の方が好きかなー。
トールキンアンサンブルもビルボの別れの歌作ってくれたら良かったのに。あれは本編に入ってないから作らなかったのでしょうか。まあ、トールキン・アンサンブルはビルボの歌はあんまりあれなので(汗)いいんですけど・・・
PJ映画でもいくつか詩に曲をつけたものがありましたね。これもなかなか良い曲がありました。中でもFotR SEEに出てきたエルフの歌が良かったな~。
ミュージカルはちょっと曲の感じが違ったのであまり比べられないのですが、また色んな曲が聴けたら嬉しいなあと思います。
オペラとかできたら良く・・・はないかな?(汗)ハワード・ショアは今「ザ・フライ」のオペラを作っているそうなので、ちょっとそんなことも考えてしまいました。
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