ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

DVD鑑賞 トンマッコルへようこそ(ネタバレ)

2007年03月27日 | 映画

発売日直後に買っておきながら、日曜にようやく観ました・・・
いや、ナルニアも「僕の大事なコレクション」も未だに本編見てないけど・・・(汗)これは、未見の妹に見せたかったのもあったので。
妹の感想は今ひとつだったようで。なんだかJSAの二番煎じに思えたようです。前半のテンポの悪さも印象悪かったみたいで。
もっとファンタジーっぽいのを期待していたのもあったらしいです。このあたり、宣伝失敗の部分もあるかもしれませんね・・・
うーん、でも私は好きなんだなあ・・・
前半のテンポの悪さも、一度観た後だとそれなりに見られたりして。キャラクターが既にわかってますからね。
今回は、ポップコーンのシーンでなぜか泣けてしまいました。戦いに疲れた兵士たちが、ついに心の緊張を解いた瞬間だったんですよね。
確かにアメリカがやけに悪者だったり、テッキの「南北連合軍」の台詞にもちょっとひいたりもするんですが、そんなことはおいておいて、ただ純粋に、本当は人を殺したくなかった、人間らしく生きたかった人たちの悲しみにやられてしまいます。
また韓国の俳優さんは上手いですからねえ・・・。シン・ハギュンやチョン・ジェヨンの苦しみと、ふっ見せる笑顔、下士官のおじさん(名前覚えられん(汗))の人の良さそうな優しい笑顔、そんな表情にやられたシーンが多々ありました。
人を殺してしまったら、もう元には戻れない。あのシビアなラストは、そんな戦争の残酷さを物語っていたと思います。
そんな彼らが、トンマッコルで癒され、彼らを守ることができたことで最後に見せる満面の笑顔・・・
シン・ハギュンのピョ少尉は、最後まで自分の体験を語ることをしなかったけれど、チョン・ジェヨンのリは理解してくれていた。そのあたりも来ますね~。
ピョ少尉がこっそり草すべりをしてみて、倒れたところで橋の爆破を思い出して・・・そこにヨイルがふっと覗き込んで、というシーンがとても好きです。
シン・ハギュン、前から好きでしたが、ますます好きになりましたよ~(笑)
最後に、雪の中に埋もれたヘルメットに蝶が止まるシーンに、トンマッコルを守ることができた彼らのやすらぎを観たように思いました。
そして、初めて観た時には「反則だ~!」と思ったラストシーン。今回見ていて、ああ、彼らはずっとあそこで平和に眠っているのだな、と思えて、またまた泣けてしまいました。
前半のテンポは悪いけれど、こういうところは本当に秀逸だと思います。
というわけで、またしても号泣してしまいました~(汗)
またどこかで映画館でやることがあったら、観に行きたいですね・・・
余談ですが、チラシにもなってましたが、このパッケージを観ると「うっ」と来るものが・・・。シン・ハギュンは作中でこんな笑顔は見せてないんですよね・・・
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サムの名台詞集その1

2007年03月27日 | 指輪物語&トールキン
レゴラスの名台詞がどうも不発だったので(笑)気を取り直して、違う人の名台詞集をやって見たいと思います。
おつぎはサムです。サム、かわいいんですよねえ・・・
まずは、フロドの旅に一緒に行くように言われたサムの台詞。

「おらがかね、旦那あ!」サムは散歩につれてってやるといわれた犬のように跳び上がって、そう叫びました。「おらが、エルフやらなんやら見に行けるのかね! ばんざーい!」サムは歓声をあげ、ついでどっと泣き出しました。

いやもう、コメントの必要ないですね~。かわいい!(笑)
映画のサムにこういうところがなかったのは残念というか、サムのこういうところが好きな人間には悲しいものでしたねえ・・・

次はロリアンの水鏡のシーンでのこの台詞。

「いいや、おらはフロドの旦那と一緒にいつか長い道を通ってくにに帰りますだ。(略)」

単純だからこそ、どんな状況でも希望を捨てないサムの、素朴な強さとでもいうものが感じられる台詞ですね! サムのこんなところが好きだ・・・

続いては、アモン・ヘンで、迷うフロドについて仲間たちが話すのを聞いていたサムの台詞。

さっきから気遣わしげにじっと主人を見守っていたサムは頭を振って独りごちました。「お天道さまみてえにあからさまなのによ。だが、ここでサム・ギャムジーが口をはさむことはなんねえ」

続いてこの台詞も。

「お前さま方にはおらの旦那のお気持ちがるでわかっていなさらねえように思いますだ。あの方はどっちへ行こうかとためらっていなさるんではねえ。もちろんそうじゃねえだ!」

そして、フロドを探している時のこの台詞も。

「旦那はたがを締め直された。それも突然にな。とうとう心をきめられた-行くことに。どこにかね? 東にだよ。サムを連れないでかね? その通り。旦那のサムさえも連れずにだよ。そりゃひどい、とってもひどいぞ。」

この一連の台詞で、サムのフロドへの深い理解に感動してしまいましたね。サムが実はとても賢いこともわかるし。
サムのこの台詞はフロドの心情を代わりに語っているのでもあると思いますが、孤独なフロドの心をサムはわかっていてくれた、ということにも。
フロドがサムのためにどれだけ心を暖かくさせられたのかもわかりますよね。
なんだかサムがいいなあ、という以上に、トールキンの上手さにも感心してしまいました、なんだか。

もうちょっと続けてもいいんですが、キリがいいのでひとまずその1はここまでということで。次回に続きます。
コメント (2)
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