今日、昼前に3年ぶりでしょうか、Y君が電話をよこしました。
「もしもし、バブさん、バブさんだぁ、いたぁ~~、良かったぁ」
なんとも、わけのわからない電話です。
「バブさん、今警察じゃないですよね?」
「・・・・・・・・・?????」
ますます、わけがわからない。
「なんだよ、ずいぶん久しぶりに声を聞いたと思ったら、何がどうしたの?」
「いやね、今、嫁から電話があって、バブ何とかっていう人が、強盗殺人かなんかで捕まったらしいけど、まさかバブさんじゃないよねって、」
なんと、言うに事欠いて、私が強盗殺人犯とな?????
彼らは、以前、学生の頃、私のところに夫婦共々アルバイトに来ていました。
「てめえ、学生時代から二人とも、俺のことをよく知ってるだろうに、なんだぁ、俺がそんなことやる人間に思えたか?」
「いやいや、そんなことは無いんですけど、嫁がね・・・・・・・」
「まったく」
「いや、バブさんが電話に出てくれればそれでいいんです。」
「はぁ?何?ほんとに用事はそれだけ?」
「はい」
「まぁ、心配をしてくれたことには、感謝するよ。嫁さんにもよろしくな」
しばらくして、奥様からも電話が
「すいませんでした、変な電話しちゃって」
「いいよいいよ、心配してくれてありがとうね。」
「ところでバブさん・・・・・・・・・・・・・」
彼ら夫婦の家では、メダカを飼っているのだそうで
「バブさん、メダカが子供産んだんですけど、育て方って知ってます?」
私は以前に熱帯魚(淡水)を飼っていたことがあります、それでそんなことを訊いてきたのです。なんだか、お詫びの言い訳に無理矢理作った用事みたいに聞こえなくもありませんでしたが(笑)
とりあえずは、すぐに親から隔離すること、餌はブラインシュリンプの生き餌がよいのではないかと説明しました。
ところで、ブラインシュリンプってなんだか知ってます?
小さいときに『シーモンキー』っていう、わけのわからないペットを育てた経験のある方いらっしゃいません?
あれです、あれ。
なんだかアメコミ風の、半漁人みたいな絵が描いてあって、どんな不思議な猿型の生き物が出てくるのかと、ドキドキしながら育てたら、ミジンコに毛が生えたようなものしか生まれてこなかったって・・・・・・・・・・!?
ほら、経験あるでしょ。あれがブラインシュリンプです。
熱帯魚屋さんにいくと、ブラインシュリンプのカサカサに乾いた砂みたいな卵が、これでもかって入ってるものが売ってるんですよ。これを適当な塩を溶かした水に混ぜ、空気をブクブクってヤツで送ってやると、約一日で羽化するんです。(水温は少々高めにしなくちゃいけないんですけどね)。羽化間もないブラインシュリンプは、魚の養魚にうってつけの餌になるのです。
ちなみに、今でも『シーモンキー』は販売されているそうですので、興味のある方は、育ててみてください。
さて、今日の一枚は、去る10日が誕生日だったモンクです。
カウント・ベイシー楽団に在籍中のサド・ジョーンズ、さすがにモンクとの合わせは緊張したのでしょうかね、きっちりとこなしてはいるものの、「ASK ME NOW」あたりを聴くと、後半のピアノが退いた後のソロのほうがノビノビやっているように思えます。
でも、このサドがじつにいいんですよね、こんな演奏を聴くと、世間のサドに対する評価は、もう少し高くても良いように思います。
チャーリー・ラウズもなかなか光ってますよ。もちろんモンクはいつもの通りです。
5 BY MONK BY 5 / THELONIOUS MONK
1959年6月1,2,4日録音
THELONIOUS MONK(p) THAD JONES(cor) CHARLIE ROUSE(ts) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)
1.JACKIE-LNG
2.STRAIGHT, NO CHASER
3.PLAYED TWICE(Take 3)
4.PLAYED TWICE(Take 1)
5.PLAYED TWICE(Take 2)
6.I MEAN YOU
7.ASK ME NOW