JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

読むより聴きたい

2006年10月28日 | j-l

いやいや、二日間も更新をさぼってしまいました。一昨日は友人Mさんから、アルバイトの名簿作りを手伝って欲しいとの連絡を受け、夜8時から2時間ほど手伝っておりましたので仕方なかったとして・・・、えっ?10時に帰ってくれば更新できるだろうって?  ははははははは・・・だってその後、飲みに行っちゃったんだも~~ん。
昨晩は自宅にいたんですよ、ところが、前日の飲み歩きの帰り、Mさんが
「たしかバブ君も落語好きだったよねぇ」と、落語のCDを四枚ほど貸してくれたのです。
ジャズを聴きながらの更新は容易でありますが、落語を聴きながらとなると、書いている文章に集中できなくて・・・、えっ?集中して書いているような文章じゃないって?
ともかく、昨晩の更新もあきらめたのでありました。

五代目 古今亭 志ん生、三笑亭 無楽と聞き進め、六代目 三遊亭 圓生、私はこの圓生の語り口が大好きで、昔、カセットテープに録音した彼の噺を何度も聴いておりました。
『百川』、『位牌屋』、『花筏』の三噺を聴き終える頃には、ジャズを聴き終えたときとはまた違う満足感が広がってきます。
何度も何度も聴いた噺、落ちだって全て知っている噺にもかかわらず、とても新鮮に思えるのは何故なのでしょうかね、圓生の絶妙な語り口に、ただただ酔いしれてしまうのです。

そうそう、私は落語からいろんな勉強もしたと思っています。
たとえば、『百川』からは、以前にもお話ししたことがあった、中国の四霊獣を覚えました。「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」というあれです。『百川』の枕には必ずこの四霊獣を配した、祭りに欠かせない「四神旗・剣」の説明が出てきます。(神社の神殿に上がる機会があれば東西南北を、それぞれが守っているはずですので、見てみてくださいね。)
江戸の風情や言葉のいわれ、風習の起源など、落語で覚えられることは多くあると思うのです。

こんなCDを聴いてしまうと、久しぶりに寄席にでも出かけてみたくなってしまいますけど、なにぶん田舎からは遠すぎて・・・・・
そこで、改めて落語の本を取り出して読み出してしまいました。でもねぇ、落語は読むもんじゃなくて聴くものですから、ジャズだけでなく落語までも『生』を楽しめない現状、寂し~~~!!!!

さて、今日の一枚は、「ソウルてんこ盛り」という題名、ミルト・ジャクソンにしてみました。
ミルトのアルバムとしては、いくぶん異色といった感じもしますが、クインシー・ジョーンズのアレンジのもとファンキーなミルトと、ブルージーな美しいミルトを、同時に楽しめる一枚だと思います。
他のソロイストたちの演奏もなかなかのもので、これはやっぱりクインシーの才能がなせる技なのでしょうか?

PLENTY, PLENTY SOUL / MILT JACKSON
1957年1月5,7日録音
MILT JACKSON(vib)
TONNIE PETERS(as) FRANK FOSTER(ts) SAHIB SHIHAB(bs) JOE NEU'MAN(tp) JIMMY CLEVELAND(tb) HORACE SILVER(p) PERCY HEATH(b) ART BLAKEY(ds)[1-3]
LUCKY THOMPSON(ts) OSCAR PETTIFORD(b) CONNIE KAY(ds)[4-7]
1.PLENTY - PLENTY SOUL
2.BOOGITY BOOGITY
3.HEARTSTRINGS
4.SERMONETTE
5.THE SPIRIT-FEEL
6.IGNUNT OIL
7.BLUES AT TWILIGHT

おまけ、
今日は、趣味部屋の掃除の後、家人に命令を受けていた庭木の伐採(手入れなんてもんじゃなくて、まさに伐採という感じ)で大汗をかき、汗を拭きながら一服していると、庭の隅に金魚草と、なんだかわからない可愛いピンクの花が咲いていました。



あっと、それから落語『百川』ですが、実際に日本橋にあった料亭「百川」を舞台に、祭りの寄り合いをしているバリバリ江戸っ子連中と、その日に「百川」の奉公人になったばかりの、江戸弁について行けない百兵衛との、トンチンカンなやり取りを描いた噺です。ぜひ、聴いてみて下さい。