「○○ちゃん、悪いけどコンビニ行くんだったら、ついでに煙草買って来てくんないかなぁ?」
「いいですけど、バブさん何吸ってるんでしたっけ?」
「ピース・ライト、これこれ、空き箱持って行っていいから」
「バブさんもそろそろ止めた方がいいですよ、タバコ」
喫煙者が何処か後ろめたさを感じるようになって、何年が過ぎたでありましょうか?
「バブさんもそろそろ止めた方がいいですよ、タバコ」との暖かい忠告を何度聞きましたかねぇ?
それでも止められない(止めたくないが正しいかな)私は大バカ者です。
先日、友人Sが
「おまえ、本当にそろそろ止めないと、肺と肝臓どっちが先でしょうかクイズ~~パララパララ みたいになっちゃうよ。」
「そうは言うけどさ、両親兄弟の次に付き合いの長い、最良の友だからねタバコは・・・ ほら、おまえがどんなに俺にとって有害な友でも、こうして付き合ってるのと同じこと・・・・」
「ばかやろう」
聞くところによれば、フランスでは再来年1月には、全面禁煙になるとか。飲み屋さんで酒を飲んでいてもタバコを吸えないという、私にとっては地獄のような国になってしまうのですね。
ちなみに、日本でも「禁煙令」なるものが出されたことがあるということを御存じでしょうか?
時は1609年、江戸幕府二代将軍秀忠が発布したとも、それ以前にすでに秀吉が発布していたとも言われる法律であります。
渡来したタバコは当初、薬草として用いられていました。ところが、物珍しい舶来品として、いわゆる「かぶき者」が、わざとタバコを吸って見せびらかす、さらにこれが彼らの仲間意識を助長し、徒党を組んでの悪さに火を付けているってんで、この法律ができあがったんだそうで
なんと、薩摩藩ではタバコを吸っただけで「死罪」にかせられたそうであります。
幕府も煙草の葉を抜き取らせたり、密売者を取り締まったりしたらしいですが、結局は効果が上がらず嗜好品として広まってしまったのだとか
「なんだよ、こん時にきちんと取り締まっていてくれりぁ、俺も煙草を吸わずに済んだのに」
「はぁ~~?」
はてさて、現代日本もいずれ「禁煙国家」に変身していくのでしょうか?
ハイライト、ピース、ピース・マイルドと、我が歴代の「愛しの君」は、いずれ消え行く運命なのでありましょうかねぇ。
あ~あ、「愛しの君」タバ子さん
ならば、一途な私はあなたが命枯れるまで、愛し続けましょう。
んっんっんん、ゴホゴホ・・・・つまりは、なんだかんだ理由を付けながら、私は煙草を止めません、ということであります。お粗末!
さて、今日の一枚は、ジョー・ザヴィヌルです。
ザヴィヌルといえば、「マシー・マシー・マシー」がどうしても頭に浮かんできてしまいます。キャノンボール・カルテットでの活躍、ウェイン・ショーターとの双頭バンド「ウェザー・リポート」(すいませんほとんど聴いてませんが)での活躍、このあたりがもっとも目立った活躍となるのでしょうかね。
ダイナ・ワシントンの伴奏やマイルスの吹き込みにも参加したことがありましたし、故国オーストリアではフリードリッヒ・グルダとの共演なんてぇのもあったみたいです。
それはともかく、彼がオーストリアからアメリカにやってきたのが、1959年ですから、このアルバムは、メイナード・ファーガソン楽団か、スライド・ハンプトンのグループに籍を置いていた頃、渡米間もない頃の録音ということになります。
それがね、オーストリア人とは思えないブルージーな演奏なんですよ。
ジャケットもなかなか良いし、その後の彼の方向性に対しての好き嫌いは別として、才能ある人は世界中にいるんだなぁと思っちゃいますよね。
「美しい愛を待ちわびる素敵なあなたに、この愛を TO YOU WITH LOVE」なんちゃって。(べつにタバ子に対する想いということではありませんよ)
TO YOU WITH LOVE / JOE ZAWINUL
1959年9月録音
JOE ZAWINUL(p) GEORGE TUCKER(b) FRANKIE DUNLOP(ds) RAY BARRETTO(cong)
1.I SHOULD CARE
2.EASY LIVING
3.PLEASE SEND SOMEONE TO LOVE
4.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
5.LOVE FOR SALE
6.SQUEEZE ME
7.GREENSLEEVES
8.MY ONE AND ONLY LOVE
9.MASQUERADE IS OVER
10.SWEET AND LOVELY