晴天!冬晴れ!風強し!家の中とおもてではえらい気温差のある一日でした。
「○○!いいかげんにしなよ!」
恒例の『箱根駅伝観戦飲み会』を一人でしていたら、母に怒られてしまいました。
大晦日、元旦は許すとしても、三日も四日もそれを続けるなら、親といえども捨て置かぬといった勢い
「まったく、こんなに(駅伝選手は)頑張っているっていうに、おまえときたら・・・・」
まぁ、母の嘆きもごもっともであります。
いやぁ、じつは亡くなった母方の祖父がえらい酔っぱらいでしてね、そのせいで母は酔っぱらいという人種が大嫌いなんですよ。
でも皮肉なものです、その酔っぱらい大嫌いの母から生まれてきた我が兄弟たち全てが根っからの酒好きと来てるんですから。この正月は我が兄弟は誰も来ませんでしたので、私の飲みっぷりがさらに目立ってしまうんでしょう。
そういえば、昔、祖父が我が家へ遊びに来たとき、いいかげんなところで母が酒を隠してましたっけ、
(「まずい、このままじゃ、一升瓶を何処かへ隠されちゃうかもしんない」)
今日は、昼前に飲酒をとりあえず終了いたしました。明日は夜だけにしときますか。
「お屠蘇気分は今日までかなぁ・・・・寂しい」(笑)
ともかくそんなこんなで『箱根駅伝』を観ておりました。
みんな頑張りましたねぇ。最後、順天堂の小野君が倒れてしまったのには涙が出そうになってしまいました。毎年思うことですが、勝敗は別としてもあれほどまでに何かに打ち込んだ学生時代を過ごせるということは素敵なことですし、必ずや将来のプラスになるのでしょうね。
何処かのちゃらんぽらんな学生時代を過ごしたバなんとかっていう酔っぱらいオヤジとはわけが違います。(笑)
それと『箱根駅伝』を観ていてもう一つ思うことは、観戦者としてのいいかげんさです。
本来なら頑張って走っている彼ら全員が、実力を出して無事に完走してくれることを祈っているはずなのですが、何処かで今日の小野君のような『アクシデント』を期待しているところもあったりして
そんでもってその時、「頑張れぇ!頑張れぇ!」って言いながら涙を流す、その感動を何処かで味わいたいみたいな。
「こういうことがあるから目が離せないんだよなぁ」
なんて言っちゃってね。
じつに矛盾した感覚です。人間の深層心理とは、じつは恐ろしいものなのだと感じずにはいられません。
明日も復路が待っています。またしても朝の8時からそんな恐ろしい期待もしつつ、応援をしてしまうのでしょう。
選手のみなさん、頑張って下さいね。
さて、今日の一枚は、新年二日目にして出ましたコルトレーンです。
『箱根駅伝』が終わり、母の目を逃れるようにそそくさと趣味部屋にこもり、やっぱり聴くのはコルトレーンなんですねぇ。
プレスティッジでの初リーダー・アルバム「COLTRANE」のレコーディングから3ヵ月、この3ヵ月の間にコルトレーンに何が起きたのか?それはただ一つ、モンクとのファイブスポットでの共演です。
この二枚のアルバム間でのコルトレーンの進化というものは、モンクの楽理をものにしたとか、そんな理屈で語れるものではないと私は思います。
どうしても「BLUE TRAIN」「SOULTRANE」がピックアップされるこの時期のコルトレーンですが、コルトレーンにとってモンクの存在がどれほどのものだったのか、最も感じられるのがこのアルバムではないでしょうか。
表題曲「TRANEING IN」でのコルトレーンのソロ、好きですねぇ(笑)
ただ、レッド・ガーランドとの相性で考えると、すでにこの時点で少々方向性が変わりつつあることも感じ取れます。前半(コルトレーン・ソロの前)と後半でガーランドのピアノが微妙に違っているように感じるのは私だけではないと思います。
ポール・チェンバースのベースで始まる「SLOW DANCE」や「YOU LEAVE ME BREATHLESS」、これを聴いたらインパルスの「BALLADS」が、特殊なコルトレーンなんて言う人は一人もいなくなると思いますけどね。(笑)
「BASS BLUES」でのチェンバースのソロも大好きです。
私的には、新春に聴くコルトレーンとしてベストなチョイスだったと思っています。
TRANEING IN / JOHN COLTRANE
1957年8月23日録音
JOHN COLTRANE(ts) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
1.TRANEING IN
2.SLOW DANCE
3.BASS BLUES
4.YOU LEAVE ME BREATHLESS
5.SOFT LIGHTS AND SWEET MUSIC