JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

誰もいない家...最高!

2008年01月19日 | g-i

冬晴れの今日は趣味部屋の掃除を済ませ、恒例の散歩も済ませ、昼食も済ませ、
「今日は出かけるから留守番頼んだね」
・・・・・・・「やったぁ!!!!!」

外の気温など窓越しの陽光を浴びていれば関係ありません。
誰もいない家で、珈琲をたて、レコードに針を落とし、ボリュームはいつもより高め、新聞を開いてゆっくりと読み始める・・・・・・これです、これこそ最高の休日ではありませんか。こうして穏やかな心で新聞を読むと、ちょっとした小説なんかより読みごたえがあります。
なになに

「摩天楼に「ナモアミダブ」 座禅で悟るキリストの教え」
「ジャスティス(正義)は戦争を作り出す。正義から平和は生まれない」「恨みによって恨みをしずめることはできない」ニューヨーク本願寺仏教会住職、中垣顕實(なかがきけんじつ)はそう説きながら、9・11以降毎年ハドソン川での灯籠流しを続けておられるそうです。
「自然に帰れ」と説くのは、禅僧、嶋野栄道(しまのえいどう)、「テクノロジーのおかげで便利になるはずの生活が、ますます複雑になっている。」ハワイで世界に「ZEN」の思想を紹介した鈴木大拙(すずきだいせつ)に出会った嶋野は、所持金わずか5ドルで単身ニューヨークへ渡り、今や二つの寺を開くまでに。
「これからの禅僧は、内典(仏教の経典)だけじゃなくて外典(仏教以外の書物)も読まにゃいかん」との鈴木の教えを受け、仏典を読み聖書を読んでいると、いつの間にか宗教の垣根が無くなってくると嶋野はおっしゃる、カトリック教徒が嶋野のもとへ修行に来て「座禅でようやくキリストの教えが分かった」。

先日、「阪神・淡路大震災」の犠牲になられた方々の御霊に、お坊さんと神父さんがいっしょになって祈りを捧げた旨の報道を耳にしました。これは毎年の事のようですけど、続けて行っていただきたいものですね。宗教の垣根を越えれば、教えも願いも通じ合えるもの、世界の宗教家たちが、信仰あつき人々が、そこに悟りを開いてくれれば良いのになぁ、などと、信仰心のかけらもない私は思うのでありました。
え~~と次の記事は

「ドキュメンタリー映画「ジプシー・キャラバン」 音楽・生活、ロマの素顔に迫る」
ジプシー音楽を起源とする5つの国の音楽グループが、アメリカでおこなった共演ライブツアーに密着したドキュメンタリーで、音楽だけでなくそれぞれの国の事情までかいま見られる映画なんだとか。
ぜひ観てみたい・・・・・ところがこういう映画は、我が町では公開になることはほとんど無く、ネットで調べてみたら、やはり東京か仙台まで出かけなければ観られないようです。
もし、どなたかご覧になった方がいらっしゃいましたら、感想を聞かせていただけないでしょうか? DVD化を待つか、遠出してでも観るか、参考にしたいのですが。
尚、会場日時の確認はこちらで出来ます。

誰もいない家で過ごす休日の午後....やっぱこれが最高でしょう。

さて、今日の一枚は、ハーブ・ゲラーです。
ジプシーからジャンゴ・ラインハルトあたりを思い出せばいいものを、伝説のストリッパー、ジプシー・ローズ・リーを思い出してしまったわけで(笑)
彼女の伝記を題材にしたミュージカル「ジプシー」をジャズ化したアルバムです。

ジプシー・ローズ・リー(本名、ルイーズ・リー)といえば、妹とともに、スター志望だった母親に6歳から舞台に出させられ(しかも逮捕されたストリッパーの代役だったってんですからビックリですが)たという。しかも、いっぱしのストリッパーになってからも母親に子供扱いされて、それに猛反発・・・・、安達祐実や宮沢りえもマッサァオというお人であります。(たしか、ミュージカルの日本版では宮沢りえが出ていたような・・・これはうる覚えですので信用しないように)
おっと、日本にも彼女の名をちゃっかりいただいちゃったストリッパー「ジプシー・ローズ」がおりましたが、あの方とは別ものですのでお間違えの無いように(だれも間違えないって?..笑)
私はナタリー・ウッド主演の映画でこの「ジプシー」を観ましたが、そこには清純派の女優が一皮むける姿を見ましたねぇ、ジプシー・ローズ・リー自身も、ナタリー・ウッドも、安達祐実も、宮沢りえも、女性の変身は男には理解できない、いや、絶対に真似の出来ないものであります。

あらららら、また話がすっ飛んでしまいましたね。
このアルバム、好き嫌いで言わせていただくと「それほどでもない」といった感じ、ただ、ジョーンズ三兄弟とスコット・ラファロの共演盤という意味合いでチェックなさる価値はあると思います。「EVERYTHING'S COMING UP ROSES」「TOGETHER」あたりをお聴きになってみて下さい。

GYPSY / HERB GELLER
1959年5月21日録音
HERB GELLER(as) THAD JONES(tp) HANK JONES(p) SCOTT LAFARO(b) ELVIN JONES(ds) BARBARA LONG(vo)

1.EVERYTHING'S COMING UP ROSES
2.YOU'LL NEVER GET A WAY FROM ME
3.TOGETHER
4.LITTLE LAMB
5.SOME PEOPLE
6.MAMA'S TALKING SOFT
7.COW SONG
8.SMALL WORLD

おまけ、
ストリップというとお下劣なイメージをお持ちの方も多いと思います。
「何処かの温泉地の場末の小屋で、隠微に繰り広げられる裸踊り」
たしかにそういった類のものもありますが、一つの踊りのジャンルとして極めた踊り子さんがみせるものは、美しく、芸術的なものでもあります。
「プロが自信を持って表現する踊りを、色眼鏡を通さず見られる」
そんな大人に私はなりたい。(なんじゃそりゃ)