JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

涙の野菜炒め定食

2008年01月18日 | m-o

サブ~~~なしてこんなに寒いのでしょう?
晴れの天気予報だったのに、午後の2時ごろまで薄雲が貼ったような状態で、頼みの太陽さんも出てきやしない。車の中で抱きしめる缶コーヒーの温もりがなんだかとてもありがたい一日でした。「最低気温氷点下30度」てな地域を思えば贅沢は言えませんけど「なにぃーー、沖縄じゃ桜祭り?・・・くそう!うらやましいぞ沖縄」(笑)

こんな寒い日に公園駐車場で冷たい弁当というのも味気ないもの、「何処でもいいから店に入ろう」てんで、お初の中華屋さんに同僚としけ込みました。
「俺、レバニラ定食ねぇ」と彼
「俺は、肉入り野菜炒め定食」
そもそも肉なし野菜炒めなんて寂しいはなしで、全部に肉くらい入れろ!とも思ったんですけど....
そんなことはともかく、寒い日に湯気が立ったご飯とスープ、温ったか定食は嬉しいものです。
「・・・・・・・・・・!?」
なんと、私が頼んだ「肉入り野菜炒め」の中に、見覚えのある黒い細切りの物体がこれでもかってくらい入っています。
「・・・・・・・・・・!?」
私がしいて嫌いな食べ物は何か、何度も言っていますのでおわかりかと思いますが、『茸』なのでありまして、そう椎茸が山のように入っていたのです。
えっ?野菜炒めに椎茸はつきもんだって?仮に椎茸じゃなくてもキクラゲか何か必ず茸は入るって?
そんなこたぁ私だって承知の助ですよ。だけど、限度ってもんがあるでしょうが
「○○く~~ん、レバニラと交換しない?」
「ダメ~~~」
それはもう、美味しい美味しい「肉入り野菜炒め」いや「椎茸いっぱい入り野菜炒め」を、涙を流しながらいただいてまいりました。

「バブさんは、椎茸がダメなんですか?」
「うん、一番は椎茸かなぁ・・でも、茸全般、ほらぜ~~んぶどっかに同じ臭いの元みたいのがあんじゃん。」
「そうですかぁ~~~、じゃあ、シメジもエノキもエリンギもダメですか?」
「うん、食べるけどね。」
「松茸とか・・・・・トリュフもダメだったりして?」
「あんなもんにバカ金払うヤツの気が知れないね」
「残念だなぁ、こんどトリュフの美味しいパスタごちそうしようと思ったのに」
(この野郎!始めからそんな気もないくせに・・首しめてやろうか)
「まったく、豚が探すような茸、だれが喰ってやるもんか!」

以上、本日のランチタイムの会話でした。(大笑)

豚といえば、この時期沖縄のように桜とはいきませんけど、私達の目を楽しませてくれるシクラメンがありますよね。そのシクラメンの和名を『豚の饅頭』というのはご存じだったでしょうか?

♪ 真綿色したシクラメンほど 清しいものはない・・・・♪
(このあたりの歌詞はスラスラ出てくるんですけどね.....昨日の記事

シチリア島の群生地で豚が地下茎を食い荒らしていたので「サウブレッド(豚のパン)」と名付けられたものを、東大助教授だった大久保三郎という方が直訳されたのだそうで、その後「そりぁあんまりだ」てんで牧野富太郎教授が「篝火草(カガリビバナ)」と付け直したのだそうですよ。
それにしても「シクラメンのかほり」は名曲でありますよねぇ、シクラメンには香りはほとんど無いけど(笑)

あれ?何の話でしたっけ?
そうそう、だから、今日の昼は「椎茸いっぱい入り野菜炒め」に、私はおもわずため息をついたと・・・・・

さて、ということで、今日の一枚は、「ニューヨークのため息」ヘレン・メリルです。(無理矢理ですね)
じつをいうと、このアルバムは私の所有盤ではないのです。
以前からビル・エバンスとメリルの共演盤として欲しいアルバムだったのですが、なにぶん私の大得意なボーカルものですから、どんどん後回しになっていたわけです。
それがこの度、知り合いの所有盤をCD-Rにおとしたのでありまして、そういった意味でここで紹介するのはいささかルール違反のようにも思うのですが、自分で決めたルールですからまぁ破ってもいいでしょ。

メリルとエバンスとは同い年(1929年生まれ)ということもあって、長い間友人関係にあったとかなかったとか、その二人の共演ですからちょっと興味が湧くじぁりませんか。
ただ、無名のピアニストは、すでに人気のボーカリスト全曲のバックは勤めさせてもらえなかったわけですが、それでも「ニューヨークのため息」はエバンスのピアノにじつに良くマッチしています。「エバンスはボーカル伴奏が大好きだった」というはなしにもうなずけるような気がします。

もちろん、エバンスがバックをとった曲だけでなく、マイク・シンプソンのフルートで始まる「BYE BYE BLACKBIRD」から全て魅力的な一枚です。
やっぱり、CD-RじゃなくてLPを手に入れようかなぁ・・・

THE NEARNESS OF YOU / HELEN MERRILL/
1957年12月18、19日[1,3-6,8,11], 1958年2月21日[2,7,9-10,12]録音
HELEN MERRILL(vo)
MIKE SIMPSON(fl) DICK MARX(p) JOHN FRIGO(b) FRED RUNDQUIST(g) JERRY SLOSBERG(ds)[1,3-6,8,11]
BOBBY JASPAR(fl) BILL EVANS(p) OSCAR PETTIFORD(b) GEORGE RUSSELL(g) JO JONES(ds)

1.BYE BYE BLACKBIRD
2.WHEN THE SUN COMES OUT
3.I REMEMBER YOU
4.SOFTLY AS IN THE MORNING SUNRISE
5.DEARLY BELOVED
6.SUMMER TIME
7.ALL OF YOU
8.I SEE YOUR FACE BEFORE ME
9.LET ME LOVE YOU
10.THE NEARNESS OF YOU
11.THIS TIME THE DREAM'S ON ME
12.JUST IMAGINE