JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

永遠不滅のチャラオヤジ

2008年01月03日 | d-f

正月も三日ともなれば、さすがに酔っぱらいの引き籠もりもひどかんべぇと、すでに完全にアルコール漬けになった脳を乾かしがてら初詣に出かけてきました。
とはいっても、酒に酔った上に人にまで酔っちゃかないませんので、なるたけ参拝者の少ない神社を狙っての初詣です。

私達が社の前に着くと、他の参拝者は席を譲ってくれるがごとくサッと居なくなり、神社全てを独占状態です。(笑)
五円玉を賽銭箱に入れ、二礼二拍一礼
「いくら人混みがイヤだといっても、こりゃ少なすぎるんじゃござんせんか?」
御利益に差があるとは思いませんが、ちょっとばかり不安になって、けっきょくは我が家の氏神さまにも詣でることにしました。

我が氏神さまも大きな社があるわけではありませんが、それでも10人ほどの参拝者がおられ、
「なんだ、最初からこっちに来りゃ良かったなぁ」
そんなこと言って、バチが当たらなければ良いんですけど
社の脇には、ご丁寧にこも樽入りの御神酒まで用意されておりまして
「おっ!せっかくだから一杯・・」
パシッ!
「今日の昼間は飲まない約束だよ!」
「・・・・・でも縁起物だし・・・・ダメ?」
「ダメ!」
しかたなく香りだけを味わい、
「わぁ~~い、おみくじだぁーーー!」

結果は『第六十五番 吉』「表面は穏やかに見えるが内面にはいろいろと問題を抱えている運気」なんだそうでありまして、「ひたすら内部の充実をはかり、強気にばかり事を運ばず、何事も控え目に」だそうです。
「もともと控え目なボクちゃんには、必要のない忠告だね」
「あ~~~~~?」(尻上がりのもろ全てを否定するようなあ~~~~~?です)
ともかく「少し落ち着いて土台を固めることに専念せよ」ということなのでしょう。わかりました努力します。

毎年何かしらおまけの付いているおみくじを引いてしまう私、去年は『ピンクの招き猫』でしたが、今年は縁起物シリーズ。『おかめ』が出てきました。
『おかめ』さんといえば、もともと大工の棟梁の妻。亭主の失敗を身を挺してかばったという良妻賢母の鏡、建築の守り神、災いを防ぐ神であります。
やはり「おもてでフラフラしていないで、家をしっかり守りなさいよ」という暗示なのでしょうかね。

ついでなので説明すると、『ひょっとこ』はご存じ「火男」あるいは「非徳利」で、東北では「竈(かまど)神」火の神様とされております。
同じようなところでは、『福助』なんてぇのもいましたが、こちらは呉服屋の主人。礼儀正しく商売上手な商売の神様ですね。
え~と、あとは『お多福』さんですか、こちらは天の岩戸から天照大神を誘い出した女神、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が起源とされる、読んで字のごとく福を呼ぶ神様であります。
髪を結い上げているのが『お多福』、下ろしているのが『おかめ』
って
「あれ?この金色の縁起物、髪を結い上げてんじゃないかぁ?????」

私の乏しい知識が間違っているのか?それともこの縁起物を作った製造元が間違っているのか?
まぁ、「家庭を重んじて地道に過ごせば福も呼べる」と、そういうことにしておきましょう。

ようし、今年はチャラオヤジを卒業して、ドッシリと構えた落ち着きあるオヤジを目指しましょうか。となれば、
「決起集会だ!呑み行くぞう!!!」
・・・・・・・・・こりゃやっぱりダメだね、チャラオヤジは永遠に不滅です!

さて、今日の一枚は、ベタではありますが、マイルスのマラソン・セッションにしました。
過去「RELAXIN'」 「COOKIN'」と紹介してきましたが、今日のアルバムと「STEAMIN'」が後回しになっているのには、無意識にコルトレーンを重視している私があったからかもしれません。

我がブログを振り返ってみると、昨年の初詣の日もマイルスだったんですが、「IN PARIS FESTIVAL INTERNATIONAL DE JAZZ」を紹介してました。この時のマイルスは若くてまだまだ本来の才能を発揮しきれていない時期でもありました。
これと同じことをこの4枚のマラソン・セッションでのコルトレーンに私は感じているのかもしれません。
つまり、意識していないつもりが、やはり10月26日のコルトレーンの方が完成度が高いと自然に思っている、だから、5月ではなく10月の録音が多く収められたアルバム「RELAXIN'」「COOKIN'」を先に紹介したのではないかということです。

この四枚をいっぺんに聴くということは、最近ほとんど無くなってしまいました。
明日、久しぶりにそれをやってみようかと思っています。今の私の耳でも5月と10月の違いがわかるのか?
昨日紹介した「TRANEING IN 」で、レッド・ガーランドとコルトレーンの微妙な雰囲気の変化が感じられるって言いましたよね。そんなものをコルトレーンとマイルス、あるいは他のメンバーとの間にこの二回のセッションでも感じ取れるのか?
改めて、明日聴き直してみますね。

WORKIN' / MILES DAVIS
1956年5月11日[1~6,8]10月28日[7]録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)

1.IT NEVER ENTERED MY MIND
2.FOUR
3.IN YOU OWN SWEET WAY
4.THE THEME (Take 1)
5.TRANE'S BLUES
6.AHMAD'S BLUES
7.HALF NELSON
8.THE THEME (Take 2)