JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

レビューに注意

2006年10月19日 | s-u

今日は塩屋崎の近くを通ったので、久しぶりに灯台でも見ながら飯でも食うかと、同僚K君とともに駐車場に車を止め、コンビニ弁当を食べてまいりました。

 

あっ!塩屋崎といっても皆さんわかりませんよね(笑)

  ♪ 髪のみだれに手をやれば
     紅い蹴出が風に舞う
     憎や恋しや塩屋の岬
     投げて届かぬ想いの糸が
     胸にからんで涙を絞る ♪

星野哲郎作詞、船村徹作曲、美空ひばりの『みだれ髪』、ここに出てくる「塩屋の岬」、ここ、ここです。
そして、ここから二、三十分ほど山のほうに車を走らせると、『常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズ)』があるわけです。(今日はもちろん行きませんでしたが)

「バブさん、フラガール観に行きました。」
「あ~ん? あー、ハワイアンズの映画なぁ、最近とんと映画館が遠のいちゃってさぁ」
「えっ?まだ観てないんですか? それはダメですよ。いい映画なんだから観に行かなくっちゃ!」
なんだか、妙に力が入っています。ひょっとしてどっかの回し者か?
「じゃあ、こんどの休みに一緒に行きましょう。そうしましょう、絶対に!」
(おいおい、いくら映画館から遠のいているとはいえ、男と二人で『フラガール』を観に行くってぇのは、勘弁してもらいたいなぁ)
「俺はね、公開と同時に嫁と観に行ってきたんですよ。良かったなぁ~~~。そんでね・・・・・・・・」

彼の話を要約すると、『フラガール』にひどく感動した彼は、ブログ上にその思いをぶちまけようと記事にし、いろんな関連ブログにTBを貼ろうとネット上を歩き回ったのだそうです。話題の映画のせいか、思う以上に関連ブログが多くて、それぞれに評価も高い、
「ところがね、レビュー・サイトに、いい加減な!いかにも同一人物みえみえで!!評判に嫉妬して!!!くだらない中傷の!!!!ご託を並べているヤツがいるんですよ。だからね、あったま来ちゃって、バブさんにも観てもらって、ブログ上で取り上げて欲しいんですよ。」
ということらしいのです。
「わかったわかった、おまえと一緒に行くのはご勘弁願うけど、なんとか観に行くようにするから」

帰って、さっそく、いろんなサイトの『フラガール』のレビューを覗いてみました。
映画を観ていない私にはなんとも言えませんが、たしかにいい加減なレビューも多くあるようであります。

私の場合、前評判やレビューといったたぐいは、ほとんど気にせずに映画は観るようにしていますから、今回も気にせず、約束ですので、近いうちに『フラガール』を観に行くことにしましょう。私のレビュー(?)はまたその時に。

しかし、こうして映画とはいえ、他人様のレビューなるものを読んでみると、自分自身の『ジャズ・アルバム・レビュー・もどき』も、いろんなことに注意しながら書かなければいけないとの反省が生まれてきたりしますね、えっ?誰も気にしてないって?(笑)

さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。
1951年からエリントン楽団に迎えられた彼、このアルバム録音時ももちろんメンバーでありました。
当時はまだ新鋭楽器として未知数だったフリューゲルホーンを駆使したバラードは、じつに心地よい世界へ誘ってくれます。

そして、ここでのセロニアス・モンクがじつに面白い(笑えるという意味ではなく)。
モンクが他のジャズメンと共演するとき、初期は別としても、ほとんどが共演者をリードする立場にいつのまにやらなっている、というか、共演者が合わせざる得ないというのが、常識だと思います。
例外を挙げれば、マイルスとのクリスマス・セッションくらい? これもマイルスがモンクに、モンクがマイルスに合わせることは無かったのですから、また別物でしょうか。

ところが、テリーにはその傾向がみじんもなく、モンクもサイドメンに徹している感があります。(もちろんソロ部分を聴けば間違いなくモンクなのですよ)
これはテリーとモンクが旧知の仲であり、エリントン楽団に所属するテリーをモンクが敬愛していたことに他ありません。
そんな意味からも、とても興味深いアルバムだと思います。

モンク嫌いのあなた、ぜひともこのアルバムをお聴きになってみて下さい。テリーの『素敵』というにふさわしいフリューゲルに、じつにマッチしたモンクを聴くことができます。
もちろん、リズム・セッションも、サム・ジョーンズ、フリー・ジョー・ジョーンズですから、いわずして明らかといったところでしょ。

IN ORBIT / CLARK TERRY
1958年5月7,12日録音
CLARK TERRY(flh) THELONIOUS MONK(p) SAM JONES(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.IN ORBIT
2.ONE FOOT IN THE GUTTER
3.TRUST IN ME
4.LET'S COOL ONE(Thelonious Monk)
5.PEA-EYE
6.ARGENTIA
7.MOONLIGHT FIESTA
8.BUCK'S BUSINESS
9.VERY NEAR BLUE

おまけ、
『フラガール』の平山まどか(松雪泰子)の実在モデル、早川先生には、以前お話をさせていただいたことがありますが、とても実際のお歳とは思えぬ、凜とされた素敵な女性であったと記憶しています。

ついでのついでですけど、秋の田んぼの写真を最後に載せさせていただきます。




ポルノ小説『浦島子』

2006年10月18日 | y-その他

今日は全国的に晴れの地域が多かったようですけど、このあたりは一日中どんよりとして曇り空、気温も上がらず、前日との気温差で風邪でもひかないかと心配であります。

   ♪ 昔昔、浦島は
   助けた龜に連れられて、龍宮城へ來て見れば、
   繪にもかけない美しさ。

   乙姫様の御馳走に、鯛や比目魚の舞踊、
   ただ珍しくおもしろく、
   月日のたつも夢の中。

   遊にあきて氣がついて、
   お暇乞もそこそこに、歸る途中の樂しみは、
   土産に貰つた玉手箱。 ♪

えっ? 何で突然『唱歌浦島太郎』かって?
じつはね、先日、「寒くなってきたので布団を入れ替えたいから、出してくれる。」との家人の命令に、押し入れをゴソゴソしていたら、息子が使っていた絵本が入った段ボール箱をみつけまして、その中にあった『日本昔話 浦島太郎』を見て、ちょっと思い出した面白い話をここでしてみようかと・・・・

『浦島太郎伝説』は、古くは丹波国(丹後と丹波が同一国だった西暦713年以前)の風土記が原型とされ、『日本書紀』や『万葉集』にも出てくるじつに古い話です。
『日本書紀』では、端の江の浦島子なる人物(これが浦島太郎ということになるけど)は実在の人で、それ故にこの時(日本書紀編纂期)には、まだ戻ってきていない状態であったようです。実際に戻ってきたのは『水鏡』『古事談』などによれば、西暦825年だったらしいですから、浦島子が消えたのは、それから300年以上前、西暦500年頃ということになります。
明治以降、かなりの部分を修正して、子供向けの昔話に書き換えられたわけですが、子供向け昔話というのはこのパターンがとても多いですよね。

なに?ちっとも面白い話じゃないって? まぁまぁ

子供向けになったということは、それ以前は子供向けじゃなかったということですよ。

浦島子は、舟を出して釣りをしておりました。すると大きな亀を釣り上げてしまいます。釣りに疲れた浦島子が、ウトウトしてふと気が付くと、女性が舟に乗っているではあぁぁりませんか。こりゃビックリ、亀が美女に変身してしまったのでありました。
あまりにいい女だったので、浦島子はついムラムラっと来て・・・・・・・、二人は舟の上で結ばれたのでありました。そしてそのまま蓬莱山に向かった二人は、そこで楽しい日々をおくりました。
浦島子は、美女の白い肌を抱いて、玉のような体を撫で、細い腰をやさしくいたわり、その美しさを口にしながら、交わりの限りを尽くします。それはまるで、「魚比目之興、鴛同心之遊」・・・・もうここでは書けないような楽しさだったそうで、時がたつのも忘れてしまうほどだったそうであります。
「魚比目之興、鴛同心之遊」とはなにか?
これは説明しにくいですねぇ・・・・福田和彦氏の『江戸の性愛学』という本ででも確認してください。

さて、ここで『唱歌浦島太郎』です。作詞は小隅黎先生とも言われていますが、どうもこの『魚比目』をヒラメのことと勘違いしたらしいというのです。
つまり、「鯛や比目魚の舞踊」は、とても少年少女に歌わせられるような踊りではなかったということ
ははははは、ちょっと「魚比目之興、鴛同心之遊」の意味を知りたくなったでしょ、あんたも好きねぇ・・・なんちゃって

いやはや、下話ばかりになってしまった感があります。
ちょっとだけ、雑学を
光速に近い速度の宇宙船で旅をしてくると、船内と停止している地球上では、時間の進む速さが変わってしまう。つまり地球に帰ってきたときには、自分は年を取っていないのに、周りの人はとんでもなく年を取っているということ、これを「ウラシマ効果」といいます。
この「ウラシマ効果」の名付け親は、SF翻訳家・作家であり、日本最古のSF同人誌「宇宙塵」主宰者の柴野拓美が命名したと言われています。

いやはや、息子の絵本から、これだけの話を思い浮かべれば、これもこれで良しということで・・・・・・・(笑)

さて、今日の一枚は、ひょっとしたらプレスティッジが「二匹目のドジョウ」をねらって出したのかもしれないアルバムです。
それは、以前紹介した、ドナルド・バードとアート・ファーマーのライバル対決盤「TWO TRUMPETS」が好評だったのをいいことに、このアルバムを企画したのではないかとも思われるからです。
それでも、「TWO TRUMPETS」ほどの出来ではないものの、そこそこ楽しめる一枚だと私は思っています。

THREE TRUMPETS
1957年1月26日録音
ART FARMER, DONALD BYRD, IDREES SULIEMAN(tp) HOD O'BRIEN(p) ADDISON FARMER(b) ED THIGPEN(ds)
1.PALM COURT ALLEY
2.WHO'S WHO
3.DIFUSION OF BEAUTY
4.FORTY QUARTERS
5.YOU GOTTA DIG IT TO DIG IT

追伸、
浦島子たちが向かった 蓬莱山は、山ではなく、海の上に浮かび漂う島のことだとされています。また、「ウラシマ効果」は、欧米では「リップ・ヴァン・ウィンクル効果」と呼ばれております。


うー・・・高値の魚

2006年10月17日 | g-i

昨晩はいつものバーへ、久しぶりに口開けはギネスをいただきました。
「う~ん、たまにギネスも旨いもんだ」
ゆっくりと味わっていると
「そうだ、ギネスのクジがあるんだった。バブさんも引いてって」
そういえば、以前にもキャンペーンか何かで、ギネスのクジを引いたことがありましたっけ。
「どれどれ、ジャジャーン!」
銀色のギネスグラスのミニチュアが出てきました。
「あっ、凄いじゃないの、銀賞だぁ」
ということで、ありがたく頂いてきたのが、この輝く(?)『銀賞』であります。(笑)

話はコロッと変わってしまいますが、ミナミマグロの年間漁獲割当量が来年から半分になってしまうそうで
「ミナミマグロだろ、俺はクロマグロしか食わないから、関係ないね」
てなこと、言ってみたですけど、実のところは
「俺が食べるのは、せいぜいビンナガぐらいなもんだから、関係ないね」
こっちですね。
マグロを値段順に並べると、クロ・ミナミ・メバチ・キハダ・ビンナガですから、私の標準マグロがミナミマグロまで昇格するのはちょっと難しい状況です。

常温で時間がたつと真っ黒になるから、「まっくろ」→「まぐろ」になったとか、「目が黒い」→「目黒」→「まぐろ」になったとか言われる『鮪』、どんどん庶民の手からは離れていってしまいます。

「ねぇ、ねぇ、シーチキンも値段上がるのかなぁ?」と家人
ほらね、私の口にはいるのは、ビンナガマグロが一番多いんですよ・・・・・
ビンナガマグロを熱すると色も味も鶏肉に似ているから、シーチキンって呼ばれるんですよ、知ってました?
ともかく生きてる間に、生のクロマグロの中トロあたり、たっぷりと食べてみたいものですねぇ~~~はっはっはっはっハ ハ ハ ハ・・・・
「そりゃあ、あたしも食べてみたいけど、甲斐性なしには、無理な話だわね」
「本当に申し訳ありません。」

結局、昨晩は
「もう一軒回って帰ろうかなぁ~~」って言ったら
「もう店閉めちゃうから、私が飲むのに付き合ってってよ」という、ママの甘いそさいに
1時半まで酒を交わしてまいりました。(笑)

さて、今日の一枚はエルモ・ホープです。
カリフォルニアでハロルド・ランドと活動をともにしていたホープ、約5年ぶりにニューヨークへ戻り、意欲的なプレイをみせたアルバムです。
パド・パウエルの流れをくむピアニストとのイメージが強かったホープですが、ウエストコースト時代を経て、ユニークなスタイルを確立したアルバムでもあります。

HOME COMING ! / ELMO HOPE
1961年6月22,29日録音
ELMO HOPE(p) BLUE MITCHELL(tp) JIMMY HEATH, FRANK FOSTER(ts) PERCY HEATH(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.MOE,JR.
2.LA BERTHE
3.EYES SO BEAUTIFUL AS YOURS
4.HOMECOMING
5.ONE MO' BLUES
6.A KISS FOR MY LOVE
7.IMAGINATION


あれ?私もフェチ?

2006年10月16日 | y-その他

先日、小学生女子の上履きばかりを盗んでいたという、なんとも変態じみた青年の事件がありました。彼には彼なりの押さえきれない衝動があったのでしょうが、じつに哀れであります。
今日は、そんな彼をただ『女児上履きフェチの変態野郎』と、この私が避難できるのか?というお話(笑)

自分では他人様に比べてかなり多くの時間を音楽鑑賞に費やしていると思っていますが、皆さんはいったいどの程度、音楽を聴く時間を取っていらっしゃるのでしょうか?
毎日の通勤(通学)時間、音楽バーや飲食店で、車中で、あるいはライブにお出かけになって、自宅でのんびりと、TV、VTR・・・・・・考えてみれば知らず知らずの間に音楽は周りに溢れてはいますわな。

我が家にはレコード、CDを合わせると、ジャズだけでも千枚を欠ける程度のアルバムがあります。(もちろん重複も多くありますけど)
私の場合、自宅でこれらの音源を楽しむ時間は、週末6時間程度として、平日は一日2時間程度でしょう。いや、飲みに行く時間を考えれば、平日は1時間平均と考えた方がいいかな?
すると、週に11時間程度、年間にすれば720時間聴けば良いほうでしょう。
仮に1000枚をすべて端から聴いたとして、40000分、666.66・・・・時間、なんと一年でやっと一巡聴けるという計算か。
でも実際は、お気に入りのアルバムを何度も聴くことになりますので、何年もの間まったく聴かないアルバムだって出てくるということ、これはじつにもったいないことではあります。
「どうせ、聴かないものなら、ましてCD、LP両方持ってるものなんか、整理しちゃえば」家人のこの物言いも当然でしょう。

以前、ジャズファンのみならず、女性に比べ男性は収集壁が強いという話を聞いたことがあります。切手収集やコイン収集、あげくにはガムの包み紙から牛乳の蓋まで、まぁ、女児の上履きは別として、集めたものを整理分類して、それを眺める恍惚感、ジャズ・アルバムが増えていく様もこれに類似するものなのかもしれませんね。

私の棚には、LP、CDともにリーダーのセカンド・ネーム、録音年数順に並べられています。PCには曲名、パーソナル、ets.ets. がデーターとして記憶されていて、何からでも検索可能な状態にもなっています。
   ????はたしてこれになんの意味があるのでしょうか????
「自己満足のおたく野郎」「生産性のないバカ行動」「無意味なPC活用」、なんとでもなじって下さい。自分でも、くだらないことに時間を費やしたとの自覚は持っています。だけど、不思議な充実感を感じるのも事実なのです。



ジャズ・ファン、特にリスニング・ファンにありがちなのは、オーディオ機器への異様なまでのこだわりと、稀少アルバムの発掘、そしてレコード盤への過剰愛(笑)でしょうか。
これもまた、大なり小なり全てのファンが持つ、自己満足の表れなのかもしれませんね。
盆栽をわからない人に触られると異様に怒るジジイを、「バカじゃないの」と罵らんばかりの私が、レコード盤をぞんざいに扱う若者に腹を立てる、じつに滑稽であります。

だからこの話の結論はなんなんだって・・・・・・・・・・!?
つまりですね、滅多に聴かないアルバムもけして無駄なものではなく、自己満足の世界では、他人には理解されなくとも、貴重な財産であると、まっそう言いたいわけですよ。

ほらね、この考えを究極まで突き詰めると、『女児上履きフェチの変態野郎』と根本に流れるものは同じなのかも、なんて思ったりもしません?
それでも、犯罪を犯したり、まして性的フェチでもありませんから、救いはありますけど

「ねぇ、ねぇ、どうせ集めるんだったら、あんたが死んだ後に、役に立つものを集めれば」
「あ~あ、それを言っちゃあおしめいよ~~~!」

さて、今日の一枚もずいぶん長い間聴いていなかった気がします。だからといって嫌いなアルバムということでは無いんですよ。聴く機会を無くしていたというか・・・・・
たまにね、自分で作ったデータベースを眺めながら、「あれ?これしばらく聴いてなかったよなぁ・・・」なんて、改めて聴き直したりするんです。

50年代を代表するトロンボーン奏者J.J.ジョンソン、カイ・ウインディング、ベニー・グリーンの共演盤、といってもね、3人が並んで吹いているわけじゃないんですよ(笑)
プレスティッジの草創期(プレスティッジは、ニューヨークのレコード店「ジャズ・レコード・コーナー」のオーナー、ボブ・ワインストックが、1949年に始めたレーベル)に、この三人は初期のリーダー・セッションを揃って録音しているんです。それを12インチLP時代に入って、一枚のアルバムに仕上げたのがこれです。
ですから、3組のセッションを一度に楽しめるというお得盤(そうとも言い切れませんけど)
ソニー・ロリンズやアート・ブレーキー、マックス・ローチ、ジェリー・マリガンの若さ溢れる演奏が聴けるのもいいかな、なんとロリンズなんて18才でしょ(もうすぐ19才ですけどね)・・・・すっげぇ、マリガンも「クールの誕生」録音後、間もなくの時期、そういえば、今日10月16日はブレーキーの命日でしたね。
そんなこと思いながら、こうして久しぶりに聴いてみると・・・・・うん、悪くないなぁ、ジャケットも面白し。

TROMBONE BY THREE
1949年5月26日録音[1~4]
J.J. JOHNSON(tb) KENNY DORHAM(tp) SONNY ROLLINS(ts) JOHN LEWIS(p) LEONARD GASKIN(b) MAX ROACH(ds)
1949年8月23日録音[7~10]
KAI WINDING(tb) BREW MOORE(ts) GERRY MULLIGAN(bs) GEORGE WALLINGTON(p) CURLY RUSSELL(b) ROY HAYNES(ds)
1951年10月5日録音[5,6]
BENNIE GREEN(tb) EDDIE DAVIS, BIG NICK NICHOLAS(ts) RUDY WILLIAMS(bs) ART BLAKEY(ds)
1.ELYSSES
2.HILO
3.FOX HUNT
4.OPUS Ⅴ
5.GREEN JUNCTION
6.FLOWING RIVER
7.A NIGHT ON BOP MOUNTAIN
8.WATERWORKS
9.BROADAY
10.SID'S BOUNCE


悲劇は死だけじゃない

2006年10月15日 | v-x

友人から私の大好きな映画「ひまわり」のDVDをいただきました。
以前にも「ひまわり」については、ここでも紹介したことがあったと思います。私がウン十年生きた中で、もっとも好きな映画と言っても、過言ではない一本、久しぶりに堪能しました。

♪タララーラ ターララ タラタラタラター・・・・・・・・・

見終わって尚、ヘンリー・マンシーニ の悲しくも美しい音楽が、一面を埋め尽くすひまわりの花の映像とともに心に残ります。
もっとも近づいて欲しくない戦争の足音が、少しずつ大きくなりつつあるような昨今、戦争の悲劇というものはかくも身近な問題であり、それが人の心をどれほど傷つけるものなのか、そしてどんな戦争にも正義など無く、被害者だけをただ増やすだけの暴挙であることを映画「ひまわり」は教えてくれます。

誰も恨めない、誰を憎める訳もない、ただ最後になんとも悲しいマルチェロ・マストロヤンニの目と、長年耐え続けたソフィア・ローレンの悲しみだけではない重い瞳が、物言わず語りかけるのです、戦争の悲劇は死体の山だけではないということを。

戦争を大なり小なり扱った映画は、何処かにヒーローがいて、何となくどちらかが正しいことをしているように描かれるものが多いと私は思います。でも本当の戦争、戦場では、ただただ人を殺すことに邁進して、正しいも正しくないも考えられなくなっていく、そして、一人他人を傷つけるごとに、悲劇の種をまいていく事になるのでしょう。
ふと、そんなことを感じてしまいました。

ともかく、戦争など起こさぬよう、海岸のボートの裏で若い男女がいちゃつける(マストロヤンニとローレンは、映画の冒頭でこんな風に結ばれます。)そんな、平和が永久であるよう、みんなで頑張ってみましょうよ。

さて、今日の一枚は、私が入手にムチャクチャ苦労した、デイブ・ベイリーのアルバムです。
三管編成のいかにも、「ほれ、ジャズだよ」てな感じがとてもいいんです。ベリー自身、「この作品は余分な講釈を読むよりは、ただ聴いて下さればいいんです。」と言ってます、まさにその通りだと思いますよ
ベイリーの渋いドラムもさることながら、フラナガンが名盤「TOMMY FLANAGAN OVER (オーバーシーズ)」を彷彿とさせる輝きを放っています。
こんなアルバムを楽しく聴けるのも、平和であればこそですよ。

BASH ! / DAVE BAILEY
1961年5月15日録音
KENNY DORHAM(tp) CURTIS FULLER(tb) FRANK HAYNES(ts) TOMMY FLANAGAN(p) BEN TUCKER(b) DAVE BAILEY(ds)
1.0SMOSIS
2.SOUL SUPPORT
3.GRAND STREET
4.LIKE SOMEONE IN LOVE
5.AN OSCAR FOR OSCAR
6.B.M.T. EXPRESS
7.JUST FRIENDS


わがまま症候群 ?

2006年10月13日 | y-その他

朝方かかっていた、靄みたいな雲もいつの間にかはれ、爽やかな風(ちょっと強めでしたけどね)澄み渡った空、秋らしい天気になりました。
「10月13日金曜日、今日も元気に行きましょうか!・・・・えっ、今日って13日の金曜日?」
不吉なこの日、不吉な出来事は朝から起こってしまいました。(笑)

今朝起きると、タイマーの入れ忘れからご飯が炊けていないといいます。こんな時に限って、いつもストックがありすぎるほどある、冷凍のあまりご飯もないときちゃう。
我が家ではというか、私は、朝食にパンを食べるという習慣を持ち合わせません。
ともかく、毎朝、味噌汁とご飯がないと生きてはいけない人間なんです。
「生きていけないとは大げさな」と思います?それがね、そうでもないんですよ。

家人、特に子供たちは、小さいときからパンの朝食があたりまえで、へたをすれば「パンのほうがいい」という人種、私も子供たちに合わせ、パン食に挑戦したことがありました。
ところがね、朝食をパンにした日に限って、午前中いっぱい、お腹の調子が悪いんですよ。
「牛乳がダメなんじゃないの」
「牛乳は小さいときから飲んでるし、そんなことは無いと思うんだけどなぁ」
牛乳を、むりやり麦茶に替えても、結果は一緒です。
「ひょっとして、珈琲が悪いんじゃない」
「バカ言ってんじゃないよ、ご飯のときだって珈琲は飲むだろが」

腸内の遺伝的免疫が原因で小麦に含まれるタンパク質を吸収できない『グルテン不耐症』という症状があることを知ったのは、ついこの前のことです。

「ひょっとして、おれって『グルテン不耐症』じゃないのかなぁ?」
「そうかもね、でもさぁ、これって朝食に限った事じゃないでしょ、あんた、昼だって、夜だって、パンでもパスタでも問題ないじゃん。」
「たしかに、いえてる」

ともかく、そういうわけで、私は「朝飯は、味噌汁とご飯じゃないと生きてはいけない人間」なのですよ。
食卓にトースト、牛乳、ジュース、ベーコンエッグ、野菜サラダ、なんて並べられても、「納豆と味噌汁とお新香とご飯ちょうだい」みたいな

・・・・・・あれ?まてよ。
そういえば、高校生の頃、喫茶店のモーニング(もちろんパン)を朝食代わりに食べても下痢しなかったんじゃなかったっけ?????????
ハハハハハハ、これはひょっとすると、『グルテン不耐症』どころか、単に「朝はご飯じゃないとヤダ!」っていう『わがまま症候群』かぁ?
でも、それじゃあ、あの腹具合の悪さはなんなのでしょうね? 不思議だぁ。

納豆と蜆(しじみ)に朝寝起こされる

「おまえさん、起きとくれ」
蜆の味噌汁の香りが漂い、食卓に用意された納豆をこれでもかってくらいかき混ぜているうちに、サッとご飯と味噌汁が出てくる・・・・・理想だぁ~~~!!!!!!!

えっ? 結局今朝はどうしたのかって?
13日の金曜日ですよ、そりぁ、下痢覚悟でパンを食べましたよ・・・・・・なんじゃそりゃ

さて、今日の一枚は、なんと珍しいジャズ・メッセンジャーズです。
ブログ仲間67camperさんが、10月10日の記事で、ホレス・シルバーの「HORACE-SCOPE」(BLUE NOTE 4042)を紹介されておりまして、連想ゲームのごとく、「HORACE SILVER TRIO AND ART BLAKEY-SABU」(BLUE NOTE 1520)とこのアルバムを思い浮かべたのです。

皆さんは「HORACE-SCOPE」の「NICA'S DREAM」とこのアルバムの同曲の聴き比べってされたことあります?
どちらが良い悪いということではなく、ホレス・シルバーの心情がどう出ているか、これを聴き取る楽しみがあるかもしれませんよ。
おそらくは「HORACE-SCOPE」でのホレス・オリジナル・クインテットの演奏を、彼は良しとし、というより、ここにこのオリジナル・クインテットの完成を見たのかもしれませんが、そして「DOIN' THE THING」(BLUE NOTE 4076)のライブ録音へと突き進んでいく、そんな感じだったのでしょうかね。

THE JAZZ MESSENGERS (columbia)
1956年4月16日録音
DONALD BYRD(tp) HANK MOBLEY(ts) HORACE SILVER(p) DOUG WATKINS(b) ART BLAKEY(ds)
1.INFRA-RAE
2.NICA'S DREAM
3.IT'S YOU OR NO ONE
4.ECAROH
5.CAROL'S INTERLUDE
6.THE END OF A LOVE AFFAIR
7.HANK'S SYMPHONY

おまけ、
以前にある日の朝食の写真を撮っておりました。

ある意味、こんなんが、私の理想の朝食かな。


愛しのタバ子

2006年10月12日 | y-その他

「○○ちゃん、悪いけどコンビニ行くんだったら、ついでに煙草買って来てくんないかなぁ?」
「いいですけど、バブさん何吸ってるんでしたっけ?」
「ピース・ライト、これこれ、空き箱持って行っていいから」
「バブさんもそろそろ止めた方がいいですよ、タバコ」

喫煙者が何処か後ろめたさを感じるようになって、何年が過ぎたでありましょうか?
「バブさんもそろそろ止めた方がいいですよ、タバコ」との暖かい忠告を何度聞きましたかねぇ?
それでも止められない(止めたくないが正しいかな)私は大バカ者です。
先日、友人Sが
「おまえ、本当にそろそろ止めないと、肺と肝臓どっちが先でしょうかクイズ~~パララパララ みたいになっちゃうよ。」
「そうは言うけどさ、両親兄弟の次に付き合いの長い、最良の友だからねタバコは・・・ ほら、おまえがどんなに俺にとって有害な友でも、こうして付き合ってるのと同じこと・・・・」
「ばかやろう」

聞くところによれば、フランスでは再来年1月には、全面禁煙になるとか。飲み屋さんで酒を飲んでいてもタバコを吸えないという、私にとっては地獄のような国になってしまうのですね。

ちなみに、日本でも「禁煙令」なるものが出されたことがあるということを御存じでしょうか?
時は1609年、江戸幕府二代将軍秀忠が発布したとも、それ以前にすでに秀吉が発布していたとも言われる法律であります。
渡来したタバコは当初、薬草として用いられていました。ところが、物珍しい舶来品として、いわゆる「かぶき者」が、わざとタバコを吸って見せびらかす、さらにこれが彼らの仲間意識を助長し、徒党を組んでの悪さに火を付けているってんで、この法律ができあがったんだそうで
なんと、薩摩藩ではタバコを吸っただけで「死罪」にかせられたそうであります。
幕府も煙草の葉を抜き取らせたり、密売者を取り締まったりしたらしいですが、結局は効果が上がらず嗜好品として広まってしまったのだとか

「なんだよ、こん時にきちんと取り締まっていてくれりぁ、俺も煙草を吸わずに済んだのに」
「はぁ~~?」

はてさて、現代日本もいずれ「禁煙国家」に変身していくのでしょうか?
ハイライト、ピース、ピース・マイルドと、我が歴代の「愛しの君」は、いずれ消え行く運命なのでありましょうかねぇ。

あ~あ、「愛しの君」タバ子さん
ならば、一途な私はあなたが命枯れるまで、愛し続けましょう。

んっんっんん、ゴホゴホ・・・・つまりは、なんだかんだ理由を付けながら、私は煙草を止めません、ということであります。お粗末!

さて、今日の一枚は、ジョー・ザヴィヌルです。
ザヴィヌルといえば、「マシー・マシー・マシー」がどうしても頭に浮かんできてしまいます。キャノンボール・カルテットでの活躍、ウェイン・ショーターとの双頭バンド「ウェザー・リポート」(すいませんほとんど聴いてませんが)での活躍、このあたりがもっとも目立った活躍となるのでしょうかね。
ダイナ・ワシントンの伴奏やマイルスの吹き込みにも参加したことがありましたし、故国オーストリアではフリードリッヒ・グルダとの共演なんてぇのもあったみたいです。
それはともかく、彼がオーストリアからアメリカにやってきたのが、1959年ですから、このアルバムは、メイナード・ファーガソン楽団か、スライド・ハンプトンのグループに籍を置いていた頃、渡米間もない頃の録音ということになります。
それがね、オーストリア人とは思えないブルージーな演奏なんですよ。
ジャケットもなかなか良いし、その後の彼の方向性に対しての好き嫌いは別として、才能ある人は世界中にいるんだなぁと思っちゃいますよね。
「美しい愛を待ちわびる素敵なあなたに、この愛を TO YOU WITH LOVE」なんちゃって。(べつにタバ子に対する想いということではありませんよ)

TO YOU WITH LOVE / JOE ZAWINUL
1959年9月録音
JOE ZAWINUL(p) GEORGE TUCKER(b) FRANKIE DUNLOP(ds) RAY BARRETTO(cong)
1.I SHOULD CARE
2.EASY LIVING
3.PLEASE SEND SOMEONE TO LOVE
4.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
5.LOVE FOR SALE
6.SQUEEZE ME
7.GREENSLEEVES
8.MY ONE AND ONLY LOVE
9.MASQUERADE IS OVER
10.SWEET AND LOVELY


バブ逮捕!?

2006年10月11日 | m-o

今日、昼前に3年ぶりでしょうか、Y君が電話をよこしました。
「もしもし、バブさん、バブさんだぁ、いたぁ~~、良かったぁ」
なんとも、わけのわからない電話です。
「バブさん、今警察じゃないですよね?」
「・・・・・・・・・?????」
ますます、わけがわからない。

「なんだよ、ずいぶん久しぶりに声を聞いたと思ったら、何がどうしたの?」
「いやね、今、嫁から電話があって、バブ何とかっていう人が、強盗殺人かなんかで捕まったらしいけど、まさかバブさんじゃないよねって、」

なんと、言うに事欠いて、私が強盗殺人犯とな?????
彼らは、以前、学生の頃、私のところに夫婦共々アルバイトに来ていました。
「てめえ、学生時代から二人とも、俺のことをよく知ってるだろうに、なんだぁ、俺がそんなことやる人間に思えたか?」
「いやいや、そんなことは無いんですけど、嫁がね・・・・・・・」
「まったく」
「いや、バブさんが電話に出てくれればそれでいいんです。」
「はぁ?何?ほんとに用事はそれだけ?」
「はい」
「まぁ、心配をしてくれたことには、感謝するよ。嫁さんにもよろしくな」

しばらくして、奥様からも電話が
「すいませんでした、変な電話しちゃって」
「いいよいいよ、心配してくれてありがとうね。」
「ところでバブさん・・・・・・・・・・・・・」

彼ら夫婦の家では、メダカを飼っているのだそうで
「バブさん、メダカが子供産んだんですけど、育て方って知ってます?」
私は以前に熱帯魚(淡水)を飼っていたことがあります、それでそんなことを訊いてきたのです。なんだか、お詫びの言い訳に無理矢理作った用事みたいに聞こえなくもありませんでしたが(笑)

とりあえずは、すぐに親から隔離すること、餌はブラインシュリンプの生き餌がよいのではないかと説明しました。

ところで、ブラインシュリンプってなんだか知ってます?
小さいときに『シーモンキー』っていう、わけのわからないペットを育てた経験のある方いらっしゃいません?
あれです、あれ。
なんだかアメコミ風の、半漁人みたいな絵が描いてあって、どんな不思議な猿型の生き物が出てくるのかと、ドキドキしながら育てたら、ミジンコに毛が生えたようなものしか生まれてこなかったって・・・・・・・・・・!?
ほら、経験あるでしょ。あれがブラインシュリンプです。

熱帯魚屋さんにいくと、ブラインシュリンプのカサカサに乾いた砂みたいな卵が、これでもかって入ってるものが売ってるんですよ。これを適当な塩を溶かした水に混ぜ、空気をブクブクってヤツで送ってやると、約一日で羽化するんです。(水温は少々高めにしなくちゃいけないんですけどね)。羽化間もないブラインシュリンプは、魚の養魚にうってつけの餌になるのです。

ちなみに、今でも『シーモンキー』は販売されているそうですので、興味のある方は、育ててみてください。

さて、今日の一枚は、去る10日が誕生日だったモンクです。
カウント・ベイシー楽団に在籍中のサド・ジョーンズ、さすがにモンクとの合わせは緊張したのでしょうかね、きっちりとこなしてはいるものの、「ASK ME NOW」あたりを聴くと、後半のピアノが退いた後のソロのほうがノビノビやっているように思えます。
でも、このサドがじつにいいんですよね、こんな演奏を聴くと、世間のサドに対する評価は、もう少し高くても良いように思います。
チャーリー・ラウズもなかなか光ってますよ。もちろんモンクはいつもの通りです。

5 BY MONK BY 5 / THELONIOUS MONK
1959年6月1,2,4日録音
THELONIOUS MONK(p) THAD JONES(cor) CHARLIE ROUSE(ts) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)
1.JACKIE-LNG
2.STRAIGHT, NO CHASER
3.PLAYED TWICE(Take 3)
4.PLAYED TWICE(Take 1)
5.PLAYED TWICE(Take 2)
6.I MEAN YOU
7.ASK ME NOW


壊さないで、この休日

2006年10月09日 | d-f

なんとも、きな臭いことになってしまいましたね。
核実験ですか・・・・・・・・・
『核抑止力』、私が大嫌いな言葉です。
使ってはならないものに抑止力がある、やっぱり何処か変ですよね・・・・・・・・いや?使えないからこその抑止力か?
いっそのこと、世界中が核持って、神のように崇めながら、世界平和でも祈りましょうか。「続・猿の惑星」でたしかそんな場面がありましたっけ
「何を言ってる、なんとかに刃物持たせたら、大変なことになんだろ!」ですか?
たしかに、なんとかは、世の中にたくさんいますからね

冗談はともかく、核が増えていくことは、自分で自分の首を絞めていく人間のバカさ加減の象徴にも見えます。
今は亡き小津安二郎監督が
「人間はすこしぐらい品行は悪くてもよいが、品性は良くなければいけないよ。」とおっしゃってましたけど、北朝鮮のあの方の品性はどうなのでしょうね?
ともかく、国家やイデオロギーのために、ましてや一握りの人間の保身のためなどに、一般の人達が犠牲になるようなことだけは、なんとか避けてもらいたいものです。

話はコロッと変わってしまいますが、
さすがに二日連続で昼間っから酒を飲んでいるわけにもいかず、
「良し、運動するぞ!」と近くの公園へ
「まずは、軽くジョギングか?」
ハハハのハ、10分も走ったらダウンです。バスケット・ゴールのある公園なので
「まぁ走るのは面白味もないし、俺は球技が得意なんだよな」
と自分に言い聞かせ、息子のバスケットボールを・・・・・・・・

延べ時間2時間もしないうちに帰ってまいりました。
体がボロボロです。なんでこんなに体力が無くなってしまったのでしょう?
けっきょくは、ビールを飲んで、バタンキュー、
出雲の大学駅伝の結果も見られずに眠ってしまいました。

平和であればこその、くだらない休日、
間違っても、壊してもらいたくない休日です。

さて、今日の一枚は、ケニー・ドーハムです。
「QUIET KENNY (静かなるケニー)」と並ぶ、ドーハムのロングセラー盤。ブルーな情感たっぷりで繊細なドーハムは、魅力的です。ジャッキー・マクリーンもいいですよ。
ロングセラー盤には、ロングセラーになる訳があるということですね。
同じドーハムの人気盤、「INTA SOMETHIN'」とレーベルが違うのにカップリングになった、同ジャケットデザインの再販盤もありますが、今日のは純粋に「MATADOR」にしてみました。

MATADOR / KENNY DORHAM
1962年4月15日録音
KENNY DORHAM(tp) JACKIE McLEAN(as) BOBBY TIMMONS(p) TEDDY SMITH(b) J.C. MOSES(ds)
1.EL MATADOR
2.MELANIE
3.SMILE
4.BEAUTIFUL LOVE
5.THERE GOES MY HEART
6.PRELUDE


チョンガー万歳!!

2006年10月08日 | m-o

「やったーーーー!!! 我が家には俺だけだぁーーーー!!!!!」
いやいや、どんくらいぶりでありましょうか、チョンガーです、古いと言われても、その表現が私は好きなんです。そう、今まさに私はチョンガーです。

昼まっからビールを飲み、ごろごろしながらビデオも見ました、レコードもいつもより大音量で聴き、うたた寝もして、
「よしこの際だ!」とHビデオでも・・・・・・・・、う~~~ん残念、その元気だけはありません。

「どれ、夕方からは、パーッと飲みにでも出かけようか?
・・・・いや、まてよ、今晩は誰もいない・・・ということは、何をどう食べて、どう飲もうが、私の自由と言うことではないか」

となれば、夕刻より、一人酒盛りの準備であります。
「どれどれ、まずはつまみを用意して・・・・・・」


特製山かけ

「ビールに、日本酒、バーボンも準備OK!、そういえば滅多に飲みもしない、ジンもあったなぁ」


「カンパーーーイ!!!!」

不思議なものですね、こんなに気軽で、好き放題出来るのに、なんだかむなしいんですよ。
えっ?ひょっとして寂しい? 一人暮らしのじいさんみたいな気分????
とんでもない、高校2年生から7年以上一人暮らしを楽しく過ごしてきた私が、今さら一人きりになったからといって、寂しいなんて事があるわけがない・・・・・・・・・・!?

あれ?でもよく考えてみると、今日の午前中から、私はだれとも話をしていないではないですか、ふむふむ、ということは明日もへたをすれば、一日誰とも話をしないということか・・・・・・・・
「普段から家人と特別話すこともないし、出来れば話さずに済むことを望んでいるはず、この状況は、逆に理想ではないのか!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

どうしてか今日は早寝をしそうです。

さて、今日の一枚は、「鬼警部アイアンサイド」の音楽担当でもあった、多楽器奏者、ギル・メルが、プレスティッジに残した代表作です。
アート・ファーマー、ケニー・ドーハムといった、そうそうたる面々もさることながら、フレンチ・ホルンやチューバをも加えた厚いアンサンブル、さらになんとも知的さを感じさせるサウンド、とても新鮮な感じを与えてくれます。

GIL'S GUESTS / GIL MELLE
1956年8月10,24日録音
GIL MELLE(bs) ART FARMER(tp) KENNY DORHAM(tp) HAL McKUSICK(as,fl) JULIUS WATKINS(frh) DON BUTTERFIELD(tuba) JOE SINDERELLA(g) VINNIE BURKE(b) ED THIGPEN(ds)
1.SOUDAN
2.TOMORROW
3.BLOCK ISLAND
4.SIXPENCE
5.STILL LIFE
6.GHENGIS

おまけ、
『特性山かけ』は、山芋をあたりばちであたり、塩、わさび、卵の黄身(ウズラじゃダメ)の漬けで味を付けてから、マグロのぶつにかけて食べます。
卵の黄身の漬けは、単純に卵の黄身を、醤油に2時間ほど漬けたものです。
これがねぇ、けっこういけるんですよ、よければお試しください。