はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

三月・菜の花の花簪

2015-04-29 17:33:01 | 舞妓の衣装・装飾品

三月は菜の花。
銀色の蝶々が飛んでいて、黄色とピンク色の組み合わせがとても可愛らしい。
本物の菜の花のように黄色一色で作る場合もありますが、ピンク色が入っている方がはんなりしていて私は好きです。

三月だと、他には水仙と桃の花簪があります。
祇園甲部のある置屋さんにて受け継がれている桃の花簪は、桃の花にお雛様をあしらったデザインだとか。
すごく目立つでしょうね~。


二月・梅の花簪(3)

2015-03-26 01:00:30 | 舞妓の衣装・装飾品

ピンクの三輪の梅。
花櫛は花簪に合わせてピンク色、丸い形で可愛らしく。
花簪の反対側には、雪の結晶を象った前挿し。

おふく髷の大きい舞妓さんなので、髷にはおふくがけ。
ちりめんの半襟を利用して作ったと思われるおふくがけは、花簪とお揃いで梅の刺繍入り。
おふくがけは薄い黄緑色でしたが、お衣裳も同じ色でした。
色や柄を合わせるのもお洒落です。
こういう物は舞妓さんが自分で作ることが多いと聞きますが、ご本人に伺ったところ、屋形のお姉さんに作って貰ったものだとか。

梅の花簪は可愛いですね~。
和菓子みたいで(^^)

 

関連記事:「二月・梅の花簪」・「二月・梅の花簪(2)


九月・桔梗の花簪

2014-09-01 21:46:03 | 舞妓の衣装・装飾品

展示されていた花簪です。
9月は桔梗。
桔梗の花簪の写真はあまり良い物がなくて。

小さい舞妓さんは、ピンクと紫のツートンカラーの桔梗が多いようです。
大きな舞妓さんになると、紫の三輪や一輪、ピンクの三輪の桔梗に、縮緬で包んだ丸い櫛に銀糸を巻いた糸巻き櫛というコーディネートが多いです。
9月の変わり簪として萩もあります。
黄緑色の葉に薄いピンクの萩の花がついていて、藤や柳の花簪のようにぶら下がり系の花簪ですね。

9月の上旬では芸舞妓さん達の衣装は夏の衣装。
中旬になると衣替えをして、絽の引き着から単衣袷に変わるそうです。
帯は絽で、6月の装いと同じですかね。

昔は9月の秋分の日前後にはよく京都へ行っていましたが、最近はご無沙汰。
夏のきつい暑さも引いてだいぶ過ごしやすくなってくるこの時期が好きです。
来年あたりは行きたいですね~。
9月の後半に行われる櫛まつりもみたいし。


二月・梅の花簪(2)

2014-02-24 23:41:28 | 舞妓の衣装・装飾品

今まで撮らせていただいた、京都の舞妓さんの花簪の写真です。

ピンクの梅の花簪に同色の房が付いています。
店出しから一年未満の舞妓さんの花簪は、小さい花が沢山のデザインが多く、沢山の小さい三角形の布を繋いだ紐状の飾りを数本ぶら下げていますが、一輪や三輪などお花が大振りの花簪の場合、ぶらではなく房を付けることが多いです。
ぶら飾りや房は取り外し可能です。
二年目以降になると、ぶら飾りや房を取り外して髪に挿します。

梅の花簪は、私は色の濃い花が大振りのデザインが好きです。
まさに、この画像の物のような。

梅の花簪の画像を見ていたら、本物の梅の花を見に行きたくなりました(^^)

関連記事:「二月・梅の花簪


雪輪の花簪

2014-01-14 20:20:20 | 舞妓の衣装・装飾品

祇園の幾岡屋さんで見つけた、雪輪の花簪。
最初夏の団扇の簪?と思いましたが、雪輪型のすけ感のある生地には雪の結晶の柄が入っていて、雪の結晶のモチーフがついています。
冬に挿すこんな感じの花簪が欲しいと、置屋のお母さんや舞妓さん方を相談して作ったものだとか。
同じデザインのを一度に数個作っているので、店頭に出ていたものを見て一目ぼれ。
舞妓さんが挿すものはこれよりももっと大きいです。
店頭には他に、白いぶら飾りがついたもっと大きい簪も出ていました。
舞妓さんは12月あたりに挿すみたいですね。

髪に挿す機会はないかもしれませんが、花簪は持っているだけでも楽しいので。