はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

祇園のえべっさん

2005-12-18 17:01:23 | 京都・行事
京都のえべっさんといえば大和大路の京都ゑびす神社が有名ですが、八坂神社にも蛭子社があります。
1月9日には蛭子社祭が行われ、七福神を乗せた蛭子船が巡行するのですが、その巡行では「福娘」が四条通沿いにある商店などに福笹を配って回ります。その福娘を数年前にしました。某神社のようにオーディション(^^)がある訳ではなく、ネットで応募して神前で籤引きをして選ばれるらしいです。

金の烏帽子に千早と緋袴を身に着けて、一軒一軒お店に行って福笹を配ります。八坂神社の石段下から四条烏丸を往復します。これが結構忙しくて大変でした。商店だけではなくファーストフードや会社にもお邪魔しまして、ハンバーガーを食べていたお客さんにギョッとされました。(^^)いきなり巫女さんのような格好をした人がお店に入ってくるのですものね。

寒いし疲れますが、滅多に無い経験ですし楽しかったです。画像はその時の物です。私は昔神社で巫女さんのバイトをしていたことがあるので、装束は全て自分一人で着ました。凄く変な顔で写っているので顔は隠してます・・・・

祇園のえべっさんの福娘の応募は四条繁栄会商店街振興組合のホームページで行っています。来年度の募集は終了しましたが、来年の11月頃にはまたあると思うので、15~30歳までの女性は応募されてみては如何でしょう?ボランティアですから遠方でも交通費は自腹です。(^^)福娘にはお土産に福笹とお守り、直会におこわを頂きました。おこわ、美味しかったです。
テレビや新聞の取材が随分ありましたので、ひょっとしたらどこかに写っていたかも。

お見世出し

2005-12-18 15:48:13 | 京都・本
お見世出し

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京都の花街の一つ、宮川町を舞台にしたホラー小説です。舞妓さんが主人公のお話が一つ、芸妓さんが主人公のお話が一つあります。
舞妓さんが主人公のお話は、舞妓の見世出し(デビュー)を前にして自殺した少女とそっくりな舞妓さんが、深夜のお茶屋のバーでお客さんに、その自殺した少女と自分が遭遇した恐ろしい話について語っていきます。怖くて悲しいお話です。
芸妓さんが主人公のお話は、OLを辞めて芸妓になった女性が、節分の「お化け」という行事に遭遇した怖くて不思議なお話について描かれています。
年下だけど先輩の意地悪な舞妓さんや、霊感が強く変わり者の舞妓さんとの花街の生活が詳しく描かれています。私的にはこちらのお話の方が面白かったかな。
芸妓さんのお話は、舞台になった置屋と登場人物の設定についてモデルがあるようですね。主人公の芸妓さんのプロフィールや源氏名がとても似た方が宮川町にいらっしゃいます。(^^)

著者は京都出身の方だそうで、五条の生まれだとか。京都の言葉がとても自然に書かれていると思います。京都や花街を舞台にしたミステリー小説は多いですが、ホラーは割りと少ないのではないでしょうか。怖いお話は苦手な方もいると思いますがお勧めの一冊です。