はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

祇園・芸舞妓日記

2011-05-23 22:55:54 | 京都・本
美しいキモノ 2011年 06月号から、「祇園・芸舞妓日記」の連載がはじまりました。

このたび、祇園甲部の舞妓の紗矢佳さんが襟替えをして芸妓になり、同じ日に妹分の舞妓となる紗月さんがお店出しをされました。
その紗矢佳さんと紗月さんが「美しいキモノ」で連載を持つと聞いておりまして発売を楽しみにしていたのですが、先日本屋さんを覗いたら掲載号が売っていました。

紗矢佳さんの舞妓最後の姿と、置屋に入り舞妓の修行をする紗月さんの姿、お店出しの日に日本髪を結いに行く姿、二人の晴れの日の姿などを写した写真など、10ページ以上に渡って特集記事が組まれていました。

紗矢佳さんはちょっと縁がある方で、舞妓さんとして出た頃から知っていました。
新人さんなのに舞が上手いな~と感心する舞妓さんでした。
いつのまにか、舞妓さんとしてトップクラスの人気になり、芸妓として襟替えをして同時に妹分の舞妓を引くのは数十年ぶりの快挙と成し遂げると聞いてびっくりしていたものです。

妹を引く、というのは、自身の名前の一部を与え、様々な面倒を見ることをいいます。
紗矢佳さんの名前は君佳さんという姉芸妓から「佳」の一文字を貰いました。
君佳さんは里佳さんから「佳」の一文字を貰いました。
姉芸妓は、妹舞妓を引き回して、たくさんのお客様に贔屓にしてもらえるようにしたり、妹舞妓が挿す花簪を作ってあげたりするそうです。
また、妹舞妓を旅行に連れて行ってあげたりとか、様々な面倒を見るので大変な物入りなので、妹を引かない芸妓さんもいるとのことです。

今回の記事には、見習いさんの衣装、お店出しや襟替えに三日間に着る黒紋付、二日目の挨拶回り時に着る衣装、四日目から六日目に着る色紋付などの説明もあり見応えがあります。

連載とのことですので、次号はどんな内容になるのか楽しみです。