はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

七月・団扇の簪

2018-07-16 23:08:25 | 舞妓の衣装・装飾品

7月は7月10日~7月24日あたりまでは祇園祭用の簪を挿しますが、7月上旬と下旬は団扇または朝顔、花火などの花簪を挿します。
団扇は小さい団扇をたくさん組み合わせたタイプから、大きな団扇を一つだけ、三つだけ、というタイプもあります。
団扇・朝顔・花火以外では、特注の簪で七夕というのも見たことがあります。
笹に短冊を付けたデザインで、祇園甲部のとある置屋さんで代々受け継いでいるとか。
以前写真を撮ったのですが見つかりませんでした。残念。

下の画像の簪は、舞妓さんが稽古着などの時に挿す小さいタイプの団扇です。
お座敷用の物の1/3くらいの大きさでしょうか。
透ける素材の団扇に、赤い金魚二匹と柳の葉などをあしらっています。

私は「団扇」と書きましたが、「団扇」ではなく「金魚すくい」という説もあるようです(^^;)

これは祇園にある幾岡屋さんにお願いして作って頂きました。
このタイプ、金魚は一匹で作っているのが多いのですが、二匹でも出来ますよとお勧めされたので二匹でお願いしました。

祇園祭用の簪については七月・お祭りの花簪をご覧ください。