上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

租界発祥の地:旧英国総領事館

2010年08月03日 07時37分07秒 | 上海優秀歴史建築
1840年6月にアヘン戦争が勃発しましたが、英国は翌年1月には早くも香港を占領、10月には定海・鎮海・寧波を攻略し上海へ迫ってきました。清国政府は上海の防備を固めましたが、1842年6月、英国軍艦13隻が呉松口から侵攻、あっけなく2週間足らずで上海を占領してしまいました。同年8月には「南京条約」が締結され、上海が英国の対外通商港となりました。


1843年11月には初代英国領事が上海の開港を宣言、県城内の中国商人の豪邸を借りて最初の領事館を開設しました。


同年には早くも英国のジャーマン・マセソン商会(怡和洋行)、ギブ・リビングストン商会(仁記洋行)が上海に支店を開設しています。1845年11月に「上海土地章程」が交付され、現在の北京東路以南から延安東路以北が正式に英国租界として成立しました。


1849年に現在の場所に領事館が建設されましたが、1870年に焼失。現在残る建物は1872年の再建です。こちらは北側に併設された領事官邸。1882年の着工です。


領事館とは2階建ての廊下でも繋がっているようです。


今、改装も最終段階のようですが、どんな形で利用されるのでしょうか楽しみですね。  
 
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