上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

中山東一路17号:字林西報大楼

2010年08月20日 07時21分14秒 | 上海優秀歴史建築
1921年に新社屋の建設が始まり、1923年6月に竣工した建物は地上8階地下1階、屋上に1対の搭屋を持ち高さは地上40mで当時外灘一の高層ビルでした。


占地面積は1,043m2、建築面積は9,043m2、外壁には日本から運ばれてきた1200トンの花崗岩が使用されています。

外壁にはイタリア人の職人が製作した1対の女神像があったそうですが、惜しくも文化大革命時に破壊されてしまいました。


建物の1、5、6階以外は保険会社等テナントに賃貸しし、その内、主要テナントは1921年上海に開業した米国友邦人寿保険公司でした。

当時、友邦人寿保険公司は香港、シンガポールなど中国国内外に15の支店を展開するほど繁栄していたそうです。

1948年には年間112,920ドルの賃料で建物のほとんどのフロアを保険会社などに賃借しました。

1951年に<字林西報>は停刊となり上海を去りましたが、1998年、半世紀ぶりにに米国友邦保険公司が開業し再度入居しています。

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