上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ライブ2014:消え行く下町「黄浦区外倉橋街」界隈

2014年01月06日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.この辺りではでは車がすれ違える幅の道路は「路:ルゥ」、それより狭い道は「街:ジエ」、人が通れるだけの道は「弄:ロン」と呼ばれているようです。
夕方、道の両側には反物を売る露店が並び仕入れに来る客で賑わっていますが、放課後子どもを迎えに行った親子が帰宅を急いでいます。

2.再開発は通りの東側まで住宅の取り壊しが来ています。


租界時代はこの辺りは黄浦江まで倉庫などが並んでおり、港湾に従事する人たちが住んでいたのかもしれません。

3.この写真を白黒にすると、日本の終戦直後と見間違えるかもしれませんね。



4.洗濯ものが干してあるこの家は、まだ住人がいるのでしょう。


上海市の実人口は2500万人に達したそうですが、この内1000万人が上海戸籍を持たない地方からの出稼ぎ者で、こういった場所に仮住まいをしているのかも知れません。

5.こんな場所にも日本の高級車が止まっているのが上海らしいです。



6.既に北側はこの辺りまで高層マンションが押し迫っています。



7.以前、地元TVで「上海人が初めて清掃員に就いた」と報道していましたが、上海人の生活はサービス業などのかなりの部分が地方からの出稼ぎ労働者に支えられています。



8.立派な「弄堂:ロンタン=上海風煉瓦造り住宅」ですが取り壊さずに保存されるのでしょうか。(HDR画像処理)


「新開地」に行けば、これと同じような建物で食事をすることができます。

9.数年後、ここはおしゃれな繊維街になっているかもしれませんね。



撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS