「俳句界」2014年5月号・文學の森 2014-05-03 | アート・文化 茅花流し黄泉へ近づく思ひせり 新谷ひろしブルートレイン終着は朧月 松澤雅世牡丹雪を来し救急車点滅す 眉村卓葱坊主職務質問お断り ねじめ正一人間大砲に笑顔で入り夏 長嶋有万蕾にみなぎる力春浅し 今村征一
「火星」平成26年5月号 2014-05-03 | アート・文化 水天をひと舐めしたる鹿の子かな 山尾玉藻目の合うて猫うらがへる日永かな 坂口夫佐子道順をはづれし梅の咲いてをり 杉浦典子十能の炎にはだれ野の闇うごく 浜口高子縞馬の縞の乱れぬ寒さかな 涼野海音
「俳句四季」2014年5月号・東京四季出版 2014-05-01 | アート・文化 見ゆる島隠るる島や春霞 高橋悦男明日またここにある筈蕗の薹 今瀬剛一?亀鳴くと日暮が水に降りてくる 黛執?ひきがへる判らぬやうに動きけり 山本一歩しぐるるや異端もやがて伝統に 加藤郁乎
「鷹」2014年5月号 2014-05-01 | アート・文化 空をゆく此の世の鳥や西行忌 小川軽舟日本は海に囚われ薺打つ 奥坂まや雪片の吾を慕ふあり厭ふあり 髙柳克弘遠方に友あるごとし春のくれ 加藤静夫
「現代俳句」平成26年5月号 2014-05-01 | アート・文化 長崎に夜も崩れぬ夏の雲 宇多喜代子みちのくの我も生霊初桜 高野ムツオ糠雨を聴き澄ましたる角袋 堺谷真人逃げ水やゆれる原子力発電所 五島高資