水中に花開きゐる蕗の薹 茨木和生
白魚を食ふ集まりを抜け出づる 宇多喜代子
うつばりに並ぶ釘穴くすりの日 黛執
朝の雨声がきれいで白子掘 岡井省二
尻子玉抜かれしごとき水中り 茨木和生
門火焚く母見下ろして立てるなり 片山由美子
竹植ゑて一蝶すぐに絡みけり 大峯あきら
愛人のひとりに会ひぬ油南風 夏井いつき
水中に花開きゐる蕗の薹 茨木和生
白魚を食ふ集まりを抜け出づる 宇多喜代子
うつばりに並ぶ釘穴くすりの日 黛執
朝の雨声がきれいで白子掘 岡井省二
尻子玉抜かれしごとき水中り 茨木和生
門火焚く母見下ろして立てるなり 片山由美子
竹植ゑて一蝶すぐに絡みけり 大峯あきら
愛人のひとりに会ひぬ油南風 夏井いつき
水に浮く椿のまはりはじめたる 藺草慶子
色抜けて涼しき捨身飼虎図かな 同
三界や暮れきるまでを鶏頭花 同
一天を鷹の流るる潮かな 同
星とぶや坊の竈に幣白く 同
抽斗の中へ日のさす秋彼岸 同
星祭轍の濡れてゐたりけり 同
水に浮く椿のまはりはじめたる 藺草慶子
色抜けて涼しき捨身飼虎図かな 同
三界や暮れきるまでを鶏頭花 同
一天を鷹の流るる潮かな 同
星とぶや坊の竈に幣白く 同
抽斗の中へ日のさす秋彼岸 同
星祭轍の濡れてゐたりけり 同