桐の花咲いて見知らぬ道となり 武藤紀子
鳶の舞ふ裏山のあり七五三 同
抉られし崖がそのまま年越せり 中田剛
連載(4) 平成の名句集を読む 第四回
五島高資『雷光』— 大きな力と生成する自己・・・関 悦史
桐の花咲いて見知らぬ道となり 武藤紀子
鳶の舞ふ裏山のあり七五三 同
抉られし崖がそのまま年越せり 中田剛
連載(4) 平成の名句集を読む 第四回
五島高資『雷光』— 大きな力と生成する自己・・・関 悦史
破れ芭蕉己が来し方顧みず 今村潤子
ほんたうは青じやない海くらげ浮く 川本美佐子
山の端に残る夕映え菊人形 三浦洋
繰り返す天の波音鰯雲 後藤信雄
冬の鯉ぶつかりあうて音のせず 永田満徳
手をつなぐ力ほどけり春の虹 大類つとむ
東京裁判聞くスイッチョの声もきこえる 田中陽
定型や土偶に星の流れをり 杉野一博
まつさきに木の芽のなかの明けにけり 同
海上の月への回送列車かな 同
万骨の覚め始めたる花筏 大畑等
「現代俳句年鑑2015」を読む・・・五島高資
冷蔵庫枯野にあれば口開けて 谷口慎也
携帯の震えありけり冬銀河 同
白象の揺れかも知れぬ花明り 同
人体冷えて終わりぬ野の遊び 同
永遠にさくら満開死者もまた 同
「巻頭言」・・・五島高資