冬の雁光の中に隠れたり 松井国央
日脚伸ぶ緊急性のない石器 同
平行線はどこまでも寒卵 山本敏倖
奴凧アルカリ性の空がある 同
現代俳句ネットワーク - 特別寄稿 -
近代俳句の超克 - 俳諧精神の復興 - 五島高資
冬の雁光の中に隠れたり 松井国央
日脚伸ぶ緊急性のない石器 同
平行線はどこまでも寒卵 山本敏倖
奴凧アルカリ性の空がある 同
現代俳句ネットワーク - 特別寄稿 -
近代俳句の超克 - 俳諧精神の復興 - 五島高資
早発ちの寒中遍路椿谷 黒田杏子
松手入してぴかぴかの青き空 田正子
風清き夜空となれり新豆腐 三島広志
風花や半音低き声の人 五十嵐秀彦
秋蝶を追ふまなざしをともにして 中岡毅雄
生きて起きて冬の朝日の横なぐり 金子兜太
飛ぶ鳥にぶつかっている時雨かな 河西志帆
きのふから木に掛けてある春愁 信藤詔子(五十嵐秀彦・感銘の一句)
夜は永久に明日待つ時間春の雪 対馬康子(中村和弘・野木桃花・感銘十句抄)
葱嶺や鏡の中に歯を磨く 五島高資(渡辺澄・感銘十句抄)