金盥傾け干すや白木槿 小川軽舟
鶏頭や洗濯物の袖雫 同
レタス買へば毎朝レタスわが四月 同
平凡な言葉かがやくはこべかな 同
死ぬときは箸置くやうに草の花 同
家に居る芭蕉したしき野分かな 同
一年の未来ぶあつし初暦 同
金盥傾け干すや白木槿 小川軽舟
鶏頭や洗濯物の袖雫 同
レタス買へば毎朝レタスわが四月 同
平凡な言葉かがやくはこべかな 同
死ぬときは箸置くやうに草の花 同
家に居る芭蕉したしき野分かな 同
一年の未来ぶあつし初暦 同
みちのくや蛇口ひねれば天の川 高野ムツオ
死者二万餅は焼かれて脹れ出す 同
欠伸してこの世に戻る冬日和 同
日高見は片目片足片葉の蘆 同
罔象女とは銀杏の木凍空に 同