桃の葉の裏へ這ひ入る星あかり 佐藤文香
夕野分こころ拾つてゆきにけり 同
岸までを夜空の満たす朧かな 同
ひとつある夕日を冷やす地平かな 同
かしはばあぢさゐ祈りは喉をのぼりくる 同
冬のみづひき惑星の夜と夜を結ぶ 同
ゆめにゆめかさねうちけし菊は雪 同
桃の葉の裏へ這ひ入る星あかり 佐藤文香
夕野分こころ拾つてゆきにけり 同
岸までを夜空の満たす朧かな 同
ひとつある夕日を冷やす地平かな 同
かしはばあぢさゐ祈りは喉をのぼりくる 同
冬のみづひき惑星の夜と夜を結ぶ 同
ゆめにゆめかさねうちけし菊は雪 同
千円の野口英世と梅雨じめり 松田ひろむ
夜の街夜の男の夏の風邪 同
COVID禍文月の妻を抱きあげて 同
新名句入門「新型コロナウイルス感染症と俳句11 」より
ウイルスにたっぷり効かす山葵漬 松田ひろむ
ウイルスに入口出口五月闇 同
みなみ風海坂藩にウイルスは 同
コロナウイルス肥後守などよく研いで 同
ウイルス禍茅の輪を何度くぐっても 同
拙句 「ウイルスと共に翌なき春を生く 五島高資」もお取り上げ頂き心よりお礼申し上げます。