日溜りの彼方に日ありやれはちす 生駒大祐
墓参砂の火星を懐かしむ 関悦史
夜道コーヒー持つてもらつて紐むすぶ 佐藤文香
肩に乗るだれかの顎や豊の秋 山田耕司
君の後ろをさしすせ空飛ぶ法王は 高山れおな
日の差して海胆むらさきの歩みかな 上田信治
日溜りの彼方に日ありやれはちす 生駒大祐
墓参砂の火星を懐かしむ 関悦史
夜道コーヒー持つてもらつて紐むすぶ 佐藤文香
肩に乗るだれかの顎や豊の秋 山田耕司
君の後ろをさしすせ空飛ぶ法王は 高山れおな
日の差して海胆むらさきの歩みかな 上田信治
戦争と月下に楊貴妃桜かな 澤好摩
眼を伏せて捨てるものあり海峡晴 橋本七尾子
鯉のぼり封筒は開けられて果つ 山田耕司
「俳壇の革新児健在—伊丹三樹彦」・・・栗林浩
「連衆」平成27年2月号の巻頭言(五島高資)を取り上げて頂きました。深謝。
風薫るとはいつまでもこの世なる 小川軽舟
星高しキャンプの子どもすぐ眠り 同
硝子戸に指紋くつきり原爆忌 奥坂まや
瓢簞の幼きくびれ葉がかくす 岩永志保
夏草に影して友の来たりけり 柳克弘