橋越えて一つつき来る蛍かな 大峯あきら
水を打つ一番星をまなかひに 黛執
潮色の深き寒流リラの花 茨木和生
冷し馬海の向かうに陸見えて 浦川聡子
マチュピチュのペルーは遠し金魚草 菊田一平
蛍狩回送電車すぎゆけり 涼野海音
をりをりに月あらはるる蛍かな 山本洋子
橋越えて一つつき来る蛍かな 大峯あきら
水を打つ一番星をまなかひに 黛執
潮色の深き寒流リラの花 茨木和生
冷し馬海の向かうに陸見えて 浦川聡子
マチュピチュのペルーは遠し金魚草 菊田一平
蛍狩回送電車すぎゆけり 涼野海音
をりをりに月あらはるる蛍かな 山本洋子
春の月除染袋の山の端に 高野ムツオ
夏雲や牛の眼にある被曝以後 同
心臓はいかなる匂い片かげり 渡辺誠一郎
高原の星待つためのハンモック 栗林浩
薄氷の音のしている光かな 岡田耕治
誰よりも早く着きたる春の水 同
城に居る時間の中の牡丹かな 同
親玉を捕まえているハンモック 同
見たことのない心を映し金魚玉 同