現代俳句選抄

ご恵贈頂いた書誌から、五島高資が感銘した俳句などを紹介しています。

「香天」2016年4月号

2016-04-06 | 小説

限りなくひとりになりし竜の玉  岡田耕治

高野山に帰る人ある寒気かな  同

白梅に来て耳鳴を取りもどす  同

コンピュータ開くと草の青みけり  同

閉校の近づいている桜かな  同

「ギャラリー」および「俳句鑑賞三六五」では、拙句をお取り上げ頂き心よりお礼申し上げます。


「葦牙」平成28年4月号

2016-04-04 | 俳句

雪深き飛驒の國より寒見舞  尾村勝彦

冬浪の白刃せまる地球岬  同

寒卵ニュートリノもすりぬける  十河宣洋

十河宣洋氏の「俳句散策(現代俳句鑑賞)」にて拙句を鑑賞して頂きました。心よりお礼申し上げます!!


「海程」2016年4月号

2016-04-04 | 俳句

行雲流水螢訪う文殊の地  金子兜太

青空に茫茫と茫茫とわが枯木  同

紅梅を埋めし白雪無心かな  同

柳に風生死一人の世界にて  相原左義長

羊歯群落透明に透明に柵は  武田伸一

丘に乳房をあつめて春の来ていたり  前川弘明

少年ひとりで切傷愛す杏林  北原志満子