「鷹」2014年4月号 2014-03-31 | アート・文化 冬尽きて空に無数の擦過傷 小川軽舟寒夕焼生死蔵して海しづか 奥坂まや受信して白紙なりけり春一番 加藤静夫鷗の目寒し蒼海知り尽くし 髙柳克弘
「海程」2014年4月号 2014-03-31 | アート・文化 遠く雪山近く雪舞うふたりごころ 金子兜太冬の夜や種子を光として握る 守谷茂泰枯葎きのうの翼が捨ててある こしのゆみこ神渡し鱗張り付く腕を翔け たかはししずみまだ若い冬将軍だなまっすぐ来る 月野ぽぽな
「俳句原点・口語俳句年鑑2013」口語俳句協会 2014-03-27 | アート・文化 イエス・キリスト痛かったであろう青葉風 池田澄子 点滴や梅雨満月の高さより 石寒太 野の石を 抱く 海嶺のいただきに 大井恒行 川流れ春もながれて足残る 鎌倉佐弓 行く秋の水より皿をとりだしぬ 澤好摩 黒揚羽あれは光の裏返し 高野ムツオ 寂聴の笑顔の怒り梨を食う 田中陽 セシウムの浮きつ沈みつ寝釈迦かな 谷口慎也 散る桜解けし修羅の影ばかり 渡辺誠一郎 鷹一つそしてつぎつぎ筑紫かな 五島高資
季刊「鳳」8号 2014-03-23 | アート・文化 きつねだな眉のきれいな人にあふ 堀瞳子春水となる山を出て山に入り 藤勢津子おほ空は久遠のいろに雨水かな 髙道章涅槃絵の汀に魚の身を反らす 浅井陽子
「俳句αあるふぁ」2014年4・5月号・毎日新聞社 2014-03-22 | アート・文化 目つむりてあけておぼろや西行忌 山上樹実雄花吹雪此の世の事は解らない 鳴戸奈菜沈黙にジャズすべり込む秋の宵 木暮陶句郎
「あすてりずむ」Vol.5 2014-03-22 | インポート 先生のたばこの匂ひ卒業す 後閑達雄 ランドセル無数並びて菫咲く 澤田和弥 FAXのぢぢぢぢぢぢと冴返る 金子敦 春雪やいで湯に男叫びあひ 小早川忠義