完成時は世界最長の斜張橋だった多々羅大橋を渡って愛媛県から広島県に到達。天候やバイクの返却時間の事を考え、今回のしまなみ海道自転車ツアーはここ生口島まで。記念撮影を終え、広島県滞在10分程で再び大三島に戻ってきました。
多々羅大橋を下り、以後はしまなみ海道を離れ、大三島西岸の西浦港まで島を横断していきます。途中小さな峠がありますが、電動アシストの私はノープロブレム。またも調子をコイて先頭を走ります。山道を下り切り大三島の中心地区西浦に入ります。やがて大きな鳥居が現れます。
全国にある山祇神社や、三島神社の総本社<大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)>です。格式の高い神社です。折角近くまで来たのですから参拝していく事にします。広い境内には人影も少なく、大きな楠の古木が神々しい雰囲気を醸し出しています。国の重要文化財にもなっ
ている拝殿で参拝した後、3名それぞれおみくじをひきます。
結果は人間ミサイル氏、大吉!今後、何事も心配しなくても生きていけるとの神託が下りました。そして私とH野氏は凶・・・・。2人とも救いの無い文面がつづられています。特に私の方は自身の性格が原因で今の苦境がある。自身が原因なので良くなる事は無いと思いなさいとのお言葉でした。凶悪犯への裁判官の判決文並みの厳しい神託でした。電動アシストのおかげでハイテンションだった気持ちが、深い闇の底に落ちていきます。けれども同じ凶を引いたH野氏は<凶をひいた今が最悪ってことは、これから上がれるって事だから>と直ちに気持ちを切り替えています。尊敬すべき態度ではありますが、自分には哀しいかな真似出来ません。同じ出来ごとに対して、私のマイナス思考、H氏のプラス思考、正反対になっています。
当初は大山祇神社近くの、西浦港から今治行きのフェリーに乗船するはずでしたが、お参りして いるうちにTimeOverに。とは言えリーダーのH野氏は慌てません。ここからさらに南にある宗方港から出ているフェリーに乗船出来るので、そこまで走る事に。ラストスパートで、張りきるところでしょうが、おみくじのショックで気持ちが萎えてしまいペダルを踏む足も重くペースが遅れがちになります。実際、今回のツーリングで大山祇神社から宗方港までの間が一番こたえました。坂道を越えて小さな集落を走り抜けるとまた坂道を越えるという事を何回か繰り返します。それでも電動アシストのおかげで宗方港にたどり着きました。フェリーの出航時間に結構、ギリギリで間に合いました。これは、只一人大吉をひいた人間ミサイル氏のおかげなのでしょう・・・・。小さなフェリーは夕闇迫る来島海峡大橋をくぐり、今治港へ。
今治港から自転車で最終目的地ジャイアントストア今治を目指します。小雨降る薄暮の駅前に到着し、今日一日我々を支えてくれたバイクを返却します。
私をこの一日楽しませてくれたCRS HB クロスバイク(電動アシスト)。買ったら16万円です。少し考えます。これさえあれば、坂道を気にすることなく大抵の場所に行けてしまう・・・。とは言え、普通車に積んで旅先に持っていくには車体が重たいし・・・。H氏のTCRアルミロード メインコンポ、人間ミサイル氏のカーボンロードも魅力的です。取り回しも効きそうです。が、このマシンで今日の様なコースを走るのは自分には無理です。途中棄権する事無く完走できたのはH野氏の適切なリーダーシップと電動アシストのおかげだと言う事は、私でも理解しています。
それにしても、自転車で見知らぬ場所を走るのは実に楽しい・・・。
また走りにいきましょう。