(8日に、腰痛と失敗原因について、出てきた追加情報を2つ追加しました。)
羽生選手が、今シーズン初戦の中国杯で、ショートプログラム「バラード第一番」を終えました。
こちら ↓
さらに、ご本人の悔恨のコメントの載ったニュース。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141107-00000093-nksports-spo
後半のジャンプが予定通りにならず、羽生選手は、「最悪」「かなり悔しい」とコメント。 うーん、まあ、羽生選手的にはそう思うに違いないでしょうね。
さらにこちらでは、「こんな演技では帰れない。ブライアンの名前を汚すような演技をしてしまった。」とコメント。 ↓ http://digital.asahi.com/articles/ASGC7424TGC7UTQP010.html?_requesturl=articles%2FASGC7424TGC7UTQP010.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGC7424TGC7UTQP010
羽生選手の気持ちは良くわかるけど、羽生選手の技術力の向上(滑りの技術)は、見ていれば明らかです。 1回きりの失敗や演技で、全評価を一方的に下してしまうほど愚かな人も、世の中多くはないと思います。
挑戦に失敗はつきもの。 羽生選手のその意欲を買い、それを恐れさせずにさせていくところが、凄いと思う。
私から見ると、ですが、羽生選手は、演技開始前の段階で、疲労の色が見えていた印象というか・・・珍しく呼吸が荒く、苦しいのか疲れているのか緊張しているのか、に見えました。
どう見てもいつもより顔色が悪く見えて、前日まで調子は悪くなかったとご本人は仰っているようですが、ファン目線から見て、空港到着時と比べても明らかすぎるほど、調子がいいようには見えませんでした。
王者の重圧、とかじゃないと思います。多分。そういう大会でもないし。 本人の口からは出ないだろうけど、全然別の原因だと私は推測しますが…。 羽生選手、他を責めないし、言い訳しないから。
しかし、前半の 「スプレッドイーグル+ 3回転半(トリプルアクセル)+ スプレッドイーグル」 の流れは、もうヤバ過ぎるほどの見事な美しさ!!(笑)
思わず目を見開いてしまいました! こんなことがここまで余裕綽々に美しく出来るっていうのがさすが羽生選手。(笑) カッコイイです。
これだけでも、揺るぎない技術力の高さを見せつけられた感じです。
着氷後の流れの美しさ、さらにはインサイドへの切り替えの優雅さと、さりげない腕の使い方、音に合わせて緩急つけた滑りがここは特にうっとりできて本当に素敵です。 衣装の雰囲気も良く、やはり芸術性の高いプログラム。
(ここの部分は、採点でも、出来栄えの加点において最高評価を得たようです。)
個人的に思ったのは、スピン等で姿勢を曲げる時が、いつもより何か少し苦しそうに見えた気がしました。
慎重にしているのか、またはちょっと固くなっているかの印象。 やっぱり腰が万全じゃないのだな、と思えました。 本人は言わないだろうけれども… 。
体力が落ちてくるから超高難易度となる、後半に入れた4回転トーループは、3回転になりましたけど、4回転を無理に跳んで転倒するよりも全然美しいし、見た目の流れも止まらず、非常にキレイだったので良かったです。
個人的には、腰のことが心配なので、転倒リスクを避けてもらえるのは、ファンとしては正直、ホッとしました。
翌日のフリーも控えているのだし、初戦で大怪我につながったら、本当にシャレにならないので。
その後のトリプルルッツ後のステップアウトも、見た目では影響を直ちに最小限に抑えられていて流れが決して悪くはなかったので、気持ちよく見られました。作品全体として見れば、多分ご本人が思うより、見た目にきちんとまとまっていたと私には思えるし、失敗の印象は少ないです。
この状況で、十分に頑張ってくれたと思う。 羽生選手のベストじゃないのは、誰でも見ればわかる。
でも、初戦だし、今がピークじゃ困ります。(笑) 今、無理し過ぎるのも困ります。(笑) だから私は、良かったと思いました。
羽生選手は4回転トーループはもう絶対に跳べて当たり前だと思われていて、実際そうなんですが、今回は他に誰も出来ない「後半での挑戦」ですし、腰痛休養後初試合ですから、私は無理せずに慎重にしてほしかったので良かったと思うし、十分にこういうこともアリだと思っていました。
五輪・金メダリストは、昨シーズンの最高だったはずの試合内容と比較されて色々言われていくから、大変ですね。
体力やモチベーションの問題だけでなく、みんな、そういうのが嫌だから、過去の多くのメダリストたちは、特に五輪後休養や引退をしてきたと思うんですけど、羽生選手はそこをも恐れずに堂々と挑戦して行くところが、本当に男の中の男だわ、とつくづく思います。
今シーズンは演技が見られないことも一時は覚悟していたので、私は羽生選手の演技が見られただけでも幸せです。 ありがとう!と言いたい。
羽生選手は全く納得しないだろうし、悔しすぎるだろうし、2位でも「よくこんなんで・・・」とインタビューでも自虐的に言っていますけど、他の選手との比較で相対的に見れば、むしろショートで2位という順位については、完全に妥当だと私は思います。
他の選手も、ミスがかなり多かったですし、総合力ややっていることの技術力レベル、芸術性が全然違う。 羽生選手の演技の美しさは際立っていました。
むしろ、キス&クライの得点待ちの時の羽生選手の、血の気が引いているような表情が、見ていてちょっとだけ辛かったですね。
明日は少しでも笑顔で終えられますように・・・!! 頑張れ!! お祈りしています!
(8日追記その1:
本人は否定していたものの、やはり腰痛の状態があまりよくなくて、急きょトレーナーを日本から呼んでいた、との情報が出てきました。 うーん…(涙)↓
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20141107-OHT1T50319.html
さらに、この記事や他の記事でも、6分間練習などに、羽生選手がジャンプを跳んだり上着を脱いだりするごとに、きゃあきゃあと歓声が上がって異様な雰囲気だった等と書かれています。 カメラ等に追い回されていたとも。 …あまりにもこういう状態が続くと、さすがに気の毒です。
現地応援する皆様、 真剣勝負の羽生選手の立場や、集中力を考えてあげましょう!! 羽生選手はアイドルやジャニーズじゃありません!
会場も、「騒がずに静かに見守って下さい」みたいなアナウンスなどは出来ないものなのでしょうか…。テレビも、その辺を普段から伝えてくれればいいのに。 )
(8日追記その2: 羽生選手ご本人から、後半4回転の失敗原因がちょっとだけ述べられているインタビュー動画が出ました。 (佐野さん解説) ↓
羽生選手が動画後半に登場してきます。 後半の4回転は、音楽がゆっくりなので、ピッと跳んじゃったとか…タイミングが合わなかったようです。
前半で佐野さんが、トリプルアクセル後のイーグルの流れを絶賛しています。普通はあれはできない、と。
はい、羽生選手は全然普通じゃないですから!(笑)
羽生選手が、演技直後よりも、明るく前向きに反省点を述べてくれているのが嬉しいですね。 表情が良くなっているから、フリーはきっと大丈夫! )
しかし、30秒ルールは、観る側の視点で言わせてもらうと、見ていてちょっとつまらないですね。 選手たちの「集中していく様子」が見られないから。(笑)みなさん、色々と個性的で面白かったのに!(笑)
ところで、ハン・ヤン選手のプログラムは、途中から笑いをこらえるのに必死でした。 いくらボーカル入り解禁とはいえ、試合でこういうのが来るとは思わなかった! 特に後半は、ひたすらウケました。 途中途中が美しいだけに、余計に脱力するというか…お、面白すぎました。(笑)
中国特有の変わったショーを見ているような気分でした。ユニークすぎる!(笑) 昨シーズンはちょっと理解に苦しんだけど、これはもうこういうものだと理解。(笑)
羽生選手、よく休んで、落ち着いて、明日は明日で頑張って下さい!!
何があっても応援していますから…!! 楽しみにしています!!