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中国杯・事故とその後の問題点、羽生選手はどうかゆっくりお休みを!

2014-11-10 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

中国杯の直前6分間練習中に、 衝突・流血事故となり、さらにその後、フリー演技をした羽生選手が、

緊急帰国して精密検査を受けました。

脳には異常なし、全治2~3週間との診断が出たようです。

 

日本スケート連盟の、公式発表 ⇒  http://skatingjapan.or.jp/image_data/EVENT/2171_2.pdf

http://mainichi.jp/sports/news/20141110k0000e050130000c.html (診断結果つきニュース)

 

「頭部挫創(切り傷)、下あごの挫創(切り傷)、腹部と左太ももの挫傷(打ち身)、右足関節捻挫(ねんざ)」 だそうです。

 

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00000103-spnannex-spo

 

とりあえず、ご無事でいて下さって何より・・・(涙)

今後も、異変が起こらないことを祈ります。

とにかく、元気で、生きていてほしい。 少しでも前向きに、笑っていてほしい・・・  もう、ただ、それだけです。

 

私は、羽生選手に間違っても死んでほしくありません。

脳に何か起きていたら、突然の異変もあり得る・・・ その恐怖を感じさせられた数日間でした。 

 

羽生選手の以下のコメントを読んで、ちょっとホッとしました。 

 

皆様にはご心配とご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、まずは、ゆっくり休み治療したいと思います。

今後のスケジュールについては、怪我の回復具合をみながら、検討したいと思います。」

 

きっと、あの演技強行が、どれほどのリスクがあった行動だったのか、日本の医者から説明を聞いたことでしょう。

 

頭をどのくらい打ったのか、打っていないのか、よくわかりませんが、

今後起こり得る、セカンドインパクト・シンドローム、その危険について、ファンのみなさまも、知っておいたほうがいいです。 ⇒  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00010003-mocosuku-hlth

 

羽生選手、どうかご無事で・・・!

 

私はもう、NHK杯は、無理してほしくないです。

「半端に出場出来たなら、羽生選手はどうせまた、無理するに決まっています。

そのための練習をしたら、まだ事故後1か月以内ですから、突然、どんな影響が出てくるかわからない。

今度こそ、何がおきるか わからない・・・ 

NHK杯に出たがっているという羽生選手の気持ちはよく解るけれども、一方で私は、そんな気持ちから、生きた心地がしませんでした。

 

腰も、痛みどめを使わなくて済む状態にまで戻ってから、試合に臨んでほしいです。 

 

 

「フィギュアスケーター残酷物語」 ーーーそんな言葉が、昨年のこの時期から、何度も何度も頭を巡ってきたこの1年でしたが、

今回のことは、自分が最も大事に思う特別な選手で、ついに、しかもその”究極の姿”を見せられてしまったような気がしてしまいました。

 

いつもだったら、自分の身体をよくわかっているはずの、賢い羽生選手の決断を信頼して、

ファンとしては、覚悟を決めて応援すべきところでした。

でも、その「判断」こそが正常でなくなる可能性が大の、「顎から氷に落ちて」「頭部に衝撃を受けた」という、特別な状況の後だと、話は全く違って見えました。

こうなったらもう、本人の判断や意志の問題じゃない。

出たいとか出たくないとかの、問題じゃないはずだと思っていました。

 

 

羽生選手が驚きの姿でリンクに戻ってきた時の、観客席からの歓声さえ、(本当は悲鳴も沢山混じっていたのだろうけど)、

羽生選手の命を奪う凶器に変わっていくような、恐ろしい感覚。

私は確かに、あの瞬間に、その雰囲気に、強い怒りと悲しみと怖さを覚えました。

 

繊細な神経を研ぎ澄ませながら、危険を伴う最高難易度の技で常に勝負している羽生選手は、

その神経を鈍らせるような状態で、試合に臨むべきではない。

 

フィギュアスケートは、F1じゃない。 

「選手生命」のリスクは絶えずかかるのは仕方がないとしても、明らかで露骨な「命のリスク」までもを晒してやるべき競技ではない。

競技として、その辺の理解と認識が、どう見ても甘すぎる。 

そう思って、驚きました。

なんでまともな医者がついていないのか。

 

足や腰なら、まだ問題ではない。

頭部や脳だけは、別。

判断する箇所こそが、ダメージを受けている可能性があるからーーーー そういう知識で見ていると、あれは世にも怖い光景でした。

 

 

松岡修造さんが最初、「棄権すべき!」と叫んでいたのは、正しかったと思う。

願わくば、松岡さんには、そのまま羽生選手の前に立ちはだかって、「どうしても行くというのなら、おれを百発殴ってから行け!」とでも言ってほしかった。 

正直、ドラえもんの「どこでもドア」があったなら、いきなり羽生選手の前に現れて、私がそれをしたいほどの気持ちでした。 

たとえ本当に、羽生選手に殴られたとしても、その強いスケートへの思いを知っていたとしても、止めたかったです。

 

問題は、周囲の人達と、こういうことが起きた時の体制、ルール作り、知識の徹底、そして、判断力だったと思います。

 

羽生選手の表情を見ていて、色々なことを思いました。

全く普通のレベルじゃないほどの不屈の精神を持っている・・・ そんなことは、ファンなら、とっくに解っていたから。

 

凄いものを見せられた。 それは確かでした。

一度演技が開始されると、それでも羽生選手は、その姿で人々を魅了できてしまった。 

身体はいつものようには動いていないけど、それでもまだ動くし、判断力は残っている、その姿。 

表現に、魂を込める姿。

私は羽生選手の演技が好きです。 

彼のスケートにかける気持ち、演技に対する思い、本気度も、常にもっている覚悟も、知っているつもり。

 

だから、もう演技が決行されるとわかった後は、

「脳に異変がおこりませんように! 羽生選手が死にませんように! 神様、守って下さい!」と必死で祈りつつ、しっかりと見届けたつもりです。

祈りつつ見ていると、どんどん惹きこまれる・・・

羽生選手の目は、しっかりとした意志を宿していました。 

心から、積極的に滑っているように見えた。 何度転倒していても。

最後、演技終了の時の羽生選手の、天を仰ぐ柔らかい笑顔・・・感謝しているような表情を見て、感動してしまう私も確かにいました。

 

でもその後、完全に放心した私は、約2日間、使い物にならなくなった。 何度も泣けてきた。

周囲に、沢山の迷惑をかけてしまった。

悪い意味での、「心ここにあらず」状態・・・ こんなことは初めてでした。

 

私は、何であれ、羽生選手のその凄い才能や、心、命などを、つぶしたり殺したりする方向へ働く、そんな 『力』 が、全部大嫌いなんだ。

―――それだけは、よく解った。

 

自分の応援が、思いと違って、そんな力の一つに加えられていってしまうかもしれない怖さと、悲しみ。

 

 

何があっても応援していきます! と言った、その気持ちに変わりはありません。

 

でも、どうしたらベストな応援になるのか… しばらく、わからなくなりました。

 

私が今まで書いてきた応援の声や思いが、その本当の思いと裏腹に、

現地会場の羽生ファンの皆様の声援と一緒になって、そこに巨大なテレビの力も加わって、

回避できないショーのような流れの中で、羽生選手の命をさえも奪う力に変わっていく可能性を見せつけられた感じがして・・・ 非常に怖かったです。

 

羽生選手の意思がどんなに固くても、止めなければならないことはある、と痛感しました。

天才特有の、命をかけるほどの情熱と覚悟が常にその生きざまに見え隠れする羽生選手を、あの時止めるのは、大変だったでしょう。

身近な人達でも、どうしていいかわからないほどの、勇気が必要だったかもしれない。

止めようとしても、逆にその情熱や凄まじさに打たれて感動したり、身動きできなくなってしまうほどのものがあることは、羽生選手を見ていればわかります。

普通の怪我なら、それでもいいかもしれない。 

それが彼の人生、生きざま、と。

 

でも、頭を打つ事故だけは別。

足りなかったのは、危機管理の「知識」と、救護体制、きちんと定められたルールです。

 

今のところ、羽生選手は一応元気だから、結果オーライかに見える・・・

でも、オーライじゃない可能性だって、あったわけです。

 

羽生選手の見せてくれたこの凄まじい努力が、ただそれだけで終わらずに、未来のスケート界へ、状況の改善へと活かされていくことを願います。

 

 

羽生選手は、「どんな応援でも、応援は嬉しい」 と言ってくれたことがありました。 

それを思い出して、その言葉に救われて、とりあえず文章を書く勇気が出ました。

本当は迷惑な応援だって、沢山あるでしょう。

 

今その言葉を思い出すと、羽生選手は優しい人だと、つくづく思う。

 

だけど、集中して練習しようとしていたアスリートである羽生選手に向かってかけられていた異常興奮の歓声だけでなく、事故後や演技後に、流血していた羽生選手に向かって飛んだ、不謹慎にも感じられた、変な悲鳴のような狂ったような歓声が飛んでいるのを聞いた時、私はドン引きしてしまいました。

6分間練習の時の人数を減らすべきなのは当然としても、あの異様な雰囲気が、両選手に影響して、結果、事故を招いた可能性もあるのではないかと思う。

 

 

羽生選手は、空想世界や、2次元の世界の人じゃない。

死んでも簡単に生き返る、ゲームのキャラクターでもない。

いくら天才でも、生身の、人間です。

本当に、大事にしてほしい・・・!!

 

 

周りの人は、ちゃんと責任をもって、選手の命を守って下さい!!

対策を考えてあげて下さい。

いくらでも、方法はあるだろうに・・・!!

命を奪う危険があったことを、自覚してほしいです。

そうなったら、観客全員を、ショック状態に陥れてトラウマを与える可能性が高かったのです。

そうしたら、その観客は2度とフィギュアスケートを観に行かないでしょう。

 

 

羽生選手が、どうか本当に、しっかりと休養できますように・・・。 

今回のことで、羽生選手が「タダ者じゃない」ことや、なぜ若くして「五輪金メダリスト」になれたのかは、一般の人にもよくわかったことでしょう。

 

いつも「期待に応えたい」、「目標を達成したい」、やる気満々の羽生選手。

ぜひ、ファンの期待に応えるために、そして未来の目標を確実にするため、しっかりと「休養」して下さい。

 

休養して、ファンを、安心させて下さい。 お願いします・・・!

 

そのうえで、いつか最高の演技を見せて下さい!!

どの大会でもいいし、どのくらい先でもいいです。

 

 

本当の絶対王者というのは、いつでも努力出来て、常に勝負に勝つことだけでなく、

退く勇気と強さを併せ持ち、華麗に撤退する決断もでき、誰かに何かをユヅルような愛をも示せる、本物の、威厳ある王者のことだと思う。

 

「オペラ座の怪人」のファントムは、身を引き、「ユヅル」形で、彼の愛を、最後に示したのではなかったか・・・?

羽生選手が表現したかったのは、そんなファントムの姿だったのではないのでしょうか・・・?

見ていて、そう伝わってきました。

 

あの演技の完成形は、きっとものすごいものになるでしょう。

技術点惨敗していても、私はやっぱり、羽生選手の演技が好きなんだと、つくづく思いました。

 

 

ぜひ、そんな本物の絶対王者に・・・!! 

羽生選手なら、なれます。

 

心から、応援しています!!

 

 

今回も、全身全霊の演技を、どうもありがとう!!

全力での凄い姿を見せてくれて、感謝します。

でも、どうかくれぐれも、お身体をお大事に・・・。