世の中には、たとえ挙動不審者に見られようとも、「怪しい人」としての怪人認定されようとも、気にせずやりたいことを、
ひたすらに頑張る方々がいらっしゃいます。
その勇気ある行動に、一羽生ファンとして、心から感謝したいと思います!(笑)
え?何の話?って・・・
世界選手権2015の直前に、東京の東横線と京急に出された、羽生選手の大量広告写真を、一つ一つ丁寧に写真に収め、
なんと、動画化して下さった有難い羽生ファンの動画主様がいらっしゃいます!
見ることのできなかった方、必見です! 本当に本当に素晴らしい写真ばかり!
世界選手権2015 東横線に出現した「羽生選手のファントム(幻影)」集をどうぞ。 (動画主様、拝借致します!)
(画面上に表示されるコメントを消すには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックして下さい。)
この東横線の写真群は特に、氷上の羽生選手の最高の瞬間を集めたものばかりとも言えるほど、見事で素敵なものばかりです。
これらを厳選した方のセンスも、キャッチコピーも素晴らしい!
「止まっている羽生選手より、動いている羽生選手」 派で、微動だにしない私でも、今までで一番、絶賛したくなるレベルかも!
こちらは、京急のフィギュアスケートギャラリーの写真を集めて動画化して下さったもの! (動画主様、拝借致します!)
東横線のものより、昔の写真も多く、自然な一瞬を切り取ったものが多くなっています。
ちょっと関係ない話なのですが、実は先日私は、友人のお子さんの、小学校低学年の男の子に、いきなり、
「ねえ、生きているって、いいね!」 と、素敵な笑顔で、嬉しそうに話しかけられました。(笑)
ちょっとビックリしたのですが、すごく嬉しそうな顔だったので、「そうだね」(笑)と返しつつ、「なんでそう思ったの?」って聞いたら、「なんとなく」、と。
でも、その子の手にはお弁当を包んでいた袋があって、見せてもらったら、そのお弁当を包んでいた袋に、お母さんからのメッセージが書かれてあったのです。
そこには、「○○(←その子の名前)のこと、お母さん、信じているからね!頑張ってね!(^^)」って、わざわざペンで書かれてありました。
なんでも、その子は最近、先生に怒られてばかりだったらしく… (笑)
・・・いきなりなんで、こんなことをわざわざ書いたかといいますと。
羽生ファンの方はほぼ皆様そうだろうとは思うのですが、上の羽生選手の写真群、その一枚一枚を観ていると、私はすごく胸にギュッとくる感動がある。
それはいったい、どういう感情かというと、
「ねえ・・・ 生きているって、いいね!」 って・・・まさに、心からそう思わせてくれる、誰かにそう言いたくなる、そんな写真ばかりだから。
羽生選手の真剣さ、その姿から伝わってくる、息を呑むようなその輝きや張り詰めた緊張感、溢れるような喜びが、そう思わせてくれるんだと思います。
この写真群は、手術後に大変なリハビリを経て、ギリギリの状態で 世界選手権に向けて調整をしている最中だった羽生選手には、
ものすごいプレッシャーになっていたかもしれない。
もちろん、そう思っていましたし、羽生選手の回復状態次第では、追い詰めてしまう要素にもなり得る… そんな気持ちもありました。
でも、この写真群が、ただのプレッシャーや広告として終わるのではなく、観る者にそんな感動を与えてくれるほどの素敵な写真群であったことに、
羽生ファンとしては、本当に感謝したいと思います。
羽生選手の持っている「美しさ」というのは、人によっては、好みだからとか、容姿が恵まれているからとか、そのような理由から感じるかもしれない。
だけど、私がいつも羽生選手から一番感じているのは、極めて高い「真摯さ」からくる、人間としての美しさ―――あるいは、「与えられているものを大事にして、精一杯生きている姿の美しさ」みたいなものです。
氷上の羽生選手というのは、「生きてて良かった」とか、「生きることって素晴らしい」とか、「真剣に生きている人は、その姿がみな美しいんだ」とか、
突然、ふっと、そんなことにまで思い至らせてくれる、そういう感動がある。
それを再確認させられた動画でした。
というわけで、波乱と激動と試練の2014ー2015年シーズンを終え、次のシーズンに向かう羽生選手に贈る言葉は、やっぱりこれだな!と決定!
羽生選手! 生きているって、いいね!(笑)
さて次は、羽生選手が「スパイラル」を練習でちょこっとやっている、貴重な姿です。
ミーシャ・ジー選手(本人)が公開してくれた、世界選手権2015での、エキシビションの全体練習の時の映像。
ミーシャ・ジー選手と共に、やたら楽しそうにウキウキと踊る 羽生選手の姿も、その少し前に見られます。
(動画、拝借致します。)
1分半過ぎから、羽生選手のスパイラル。
ほんのちょっとやっただけですし、女子選手ほど足が上がっているわけではないですが、驚くほどキレイですね!
(注: スパイラルとは、滑っていないほうの足(=フリーレッグ)を、腰よりも上の高さに上げて、一定のポジションを保ちながら滑ること )
最後に、世界選手権2015で、羽生選手が英語で答えたインタビュー動画を、2つほどご紹介。
おー!ペラペラ・・・までにはなっていなくても、
「お~!ペラ座の外人!」 状態に、ついになってきた、頑張る羽生選手の映像動画です!
かなり上達してきたのでは?!
まずは一つ目。 世界選手権2015での、フリーも終わった後の、中国のテレビ局からの英語インタビューです。
https://www.youtube.com/embed/zM3sGe972o8 (世界選手権にて、中国からのインタビュー)
以下、羽生選手が英語で答えた内容です。
(一応直訳していますが、中には、羽生選手は多分こう言いたいのだろう、という推測に基づいて日本語化した部分も少しだけあります。)
中国について質問をいくつかして良いかと問われ、「sorry,sorry,sorry・・・」 (すみません)とあっさり断る。
場所を変えて。 「質問2つまででお願いします」と言う羽生選手。 (でも、結局、一杯聞かれてしまいます。(笑))
現在のコンディションを問われて、「 どんどん良くなっています。
お医者様や看護師さんたち、家族やファンの皆さんが本当に僕を支えて下さるので。
上海に戻ってこられて、とても嬉しいです。 準備は出来ています。」
緊張していますか?と問われて、「 いいえ。 (特に)緊張してはいません。 いつもの状態です。」
誰が最大のライバルになると思うか、デニスか、フェルナンデスか、と問われて、
「 (かなり悩んで) わかりません。
僕は自分のベストを尽くすべきだと思うので、他のスケーターたちのことは、考えないつもりです。
自分の演技に集中します。」
この世界選手権での一番の目標は何か、と問われて、「 自分のパーフェクトな演技をすることです。 それだけが目標です。」
中国は好きかと問われて、 「はい。大好きです。」
2022年の冬季五輪で、北京がアルマトイ(カザフスタン) と開催地を争っていますが、どちらがより好きですか?北京が有利な点は何だと思いますか?と問われて、
「ごめんなさい、全然わかりません。 僕にはとても難しいです。」
何人かのスケーターは、北京は韓国や日本と近いから、北京のほうが良いよ、と言ってくれますが、どう思いますか? と問われて、
「 (かなり悩む) わかりません。 僕はこの世界選手権(大会)に集中したいので、他のことは考えたくありません。」
また何か聞かれて、聞き取れずに他の誰かに「うーん、今何て言っていました、今?」と質問して聞き直す羽生選手。
( 北京について何か「good luck」でも何でも良いから、北京がオリンピック開催地に決まる希望につながるような言葉を言ってもらえないでしょうか…、お願いできますか?と控えめにお願い調で、ごにょごにょと言っています)
(通訳と思われる人から説明。)
「なるほど、それで何かコメントが欲しいのか…」 と、納得するも、答えに困ってしまい悩む羽生選手。
(かなり悩んでから)
「 僕は北京に行ったことがないので・・・ 考えられないのですが・・・ まあ、北京は日本にとても近いので、行ってみたいとは思います。」
上海は好きですか?上海の人々や環境や雰囲気など・・・と聞かれて、うんうんと頷く羽生選手。
だから、(開催地が)北京に(なりそうだと思えますか)・・・?(と、聞きたいのだと思う。 ほとんど無理やり誘導されるようにして問われて、)
「はい、そうですね。(笑)」
中国は好きか、と最後にまた念を押すように問われて、
「はい。」
質問者、ようやく満足した様子で、終了。
中国で、驚くほどの大人気だという羽生選手。
なんとしても、北京に有利な発言を羽生選手から引き出したかった様子の中国インタビュアーの必死さが、ちょっと面白いです。
でも、競争候補地が、デニス・テン選手のカザフスタンなのだから、羽生選手は、余計なことを明言したりしなくて、良かったでしょうね。(笑)
相手が暗に要求してくる「理想的な答え」と、自分の内側にある「正直な答え」との狭間で、なんと答えるべきかちょっと悩む羽生選手。
大変ですね。
でも結局、正直に答えるほうを優先している羽生選手。
本当に、お疲れ様でした!
その2 フリー「オペラ座の怪人」後のインタビュー
(以下、黒の太字が羽生選手の言葉です。)
「こちらは、オリンピック王者の羽生結弦選手です。 今回の世界選手権では、銀メダルでした。 それをどう思いますか。」
「今日の二つの4回転(の失敗)に、とても自分で腹が立っています。 今日は本当に悔しいです。」
「あなたの友人のハビエルについては、どう思っていますか。 彼は今日とても良い演技をして、新しい世界王者になりました。」
「はい、はい、はい。 ハビエルと僕が一緒の試合では、これが初めてだと思うんです。
あー、つまり、ハビエルが勝ったのが。 (と、羽生選手は言いたいのだと思います。 win じゃなくて、won にすべきと思いますが…)
だからとても嬉しいです。 ハビエルはいつも、僕のことを誇りに思うと言ってくれます。
だから、(今回は)僕が言いますし、言わなくちゃいけないな、”僕がハビエルを誇りに思う”、と。」
「おめでとうございます! とても礼儀ある言葉でした。」
「どうもありがとうございます。 (画面に向かって視聴者に) ありがとうございます!」
しかし・・・ この後でドンドン悔しくなっていったのか、日本に戻るなり、「2位は絶対にもう嫌!」という本音が出てきた羽生選手。
ま~、昨年は 3冠王者だったのだから、当然そうだとは思います。 正直で実に結構ですね。(笑)
そういえば、フリーの演技後に羽生選手が、「Thank you very much!」と言っているのを聞いた解説者が、
「おー!ユヅル・ハニューの口から完璧な英語が出てる!(笑)」って、絶賛してくれていたのをどこかで見た気がします。
誉められているのか、からかわれているのか・・・(笑) (両方だな!)
多分、羽生選手が、普段から一番使っている英語なのではないでしょうか。
羽生選手らしいですね。(笑)
羽生選手! これからも正直に素直に、ストレートに頑張って下さい!
変わらず、応援しております!