2014年の世界選手権後、 立て続けにアイスショーに出演して全国を回っている羽生選手。
なんと、札幌の地では、新しい大技・4回転ループに挑戦して披露してくれました!(4回転ループは、試合で成功させた選手はまだいないジャンプ。)
こちらです。http://www.youtube.com/watch?v=mUKeCF-8HVw
しかし、この時は転倒してしまいます。笑っていますけど。(笑)
3日連続となった札幌のアイスショーでは、成功させようと必死に練習する羽生選手の姿がテレビ番組で報告されたようです。羽生選手は、練習中に「絶対にできる!」と呟き続けていたとか…。
そして、3日目に観客の前でついに無事着氷、成功したそうです。 すごい! (直接見ていた知人情報です。)
この映像の「花になれ」の羽生選手、首周りの飾りを一切していなくて、さわやかで素敵です。
そのせいか、いつもより顔が少し明るく見えます。 和装ですし、襟周りには何もないほうが私には魅力的に見えます。 白、水色、ピンク、にラメという衣装の色彩の組み合わせから考えても、首には黒がないほうが良いと個人的には思いました。
札幌の前にあった大阪エキシビションでの、羽生選手の「花になれ」の動画はこちら。 ↓ 貫禄が増しています。素晴らしいです。
大阪エキシビションでは、またもや4回転トーループ+3回転アクセル+3回転アクセル+3回転アクセル、という驚愕ジャンプを最後に披露しています。もう、何も言えません。(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=C8evU0Sw6N4 (花になれ)
ところで、この大阪エキシビションでは、町田選手が羽生選手について、非常に面白いことを言ってくれました。
(もう最近では、この二人が並んでインタビューに出てくると、今度は何を言うのかと期待してしまいます・・・(笑))
http://www.youtube.com/watch?v=bcAWLDdKnq0
羽生選手の強さについて、「自分にはない強さを沢山持っている」と言った町田選手。
それを具体的に問われて、次のように答えてくれています。
「たとえば、羽生選手が「ネズミ」だとして・・・
ライオンが襲ってきても、(ネズミだからといって) なんら劣等感を覚えることなく、怖気づくことなく、勇敢に立ち向かって、ライオンを倒してしまう・・・
そういうような強さが、彼にはあると思うんですよ。」 (町田樹選手の言葉)
・・・面白いです!!町田選手、面白すぎる。(笑) 羽生選手をいきなりネズミにたとえて話し出しました。
ネ、ネズミ?って、羽生ファンの私には奇想天外過ぎて、私はこの段階で、思わず笑ってしまいました。 突然、何を言い出すか解らない面白さが、町田選手にはあります。
途中で、アナウンサーが、「ネズミなのに!」と絶妙なタイミングで、突っ込みを入れています。(笑)
でも、町田選手が何が言いたいのかは、羽生ファンの多くの方は、よく解るだろうと思います。 そういう強さに惹かれている羽生ファンは非常に多いだろうと思いますし、私もそうですし。
ここで重要なのは、羽生選手が「本当にネズミなのか否か」とか「ネズミという例えが適切か否か」ではなくて、「仮に、ネズミだったとしたら」の例えで話している、ということです。
羽生選手には確かに、相手が誰であろうと、敵がどんなであろうと、壁がどんなに高そうに見えようとも、「なんら劣等感を覚えることなく、ひるまず、怖気づくこともなく、かえってやる気を出して勇敢に立ち向かっていく・・・」という強さ、姿勢が顕著に見られる、珍しい選手です。
すごくカッコイイと思いますし、感動します。
こういうの、欧米だと「ダビデのような勇者」と言います。ダビデ(英語名:David デービッド)は、旧約聖書に出てくる勇敢な少年、巨人に臆することなく一人で立ち向かって、周囲の心配をよそに”知恵”をもって大勝利し、後に「王」となった有名な人物「ダビデ王」のことです。
・・・やっぱり、王になっていますね。(笑)
氷上で突然、何をやりだすかわからない面白さを持つ羽生選手 と、何をどう表現してくるかわからない面白さを見せる町田選手。
最高の組み合わせですね…
引退して、お笑い路線で自虐ネタ連発、ショーでも大活躍中の織田信成さんといい… 高橋選手が、昨年末に、男子シングルの世界を、個性的過ぎて「動物園のような面白さ」と表現したのが、よく解ります。(笑)
演技力高いし技術力高いし、サービス精神旺盛で、皆さん、色んな才能が豊かで、日本の男子フィギュアは、今本当に凄いですね。
当の羽生選手はと言えば、「今の自分には足りないものが多すぎる。」と、真面目に、最新の新聞インタビューで答えています。↓
私は「羽生語録」も以前から大好きです。興味深いことを沢山言ってくれるので。(笑) 型破りな天才の発想の片鱗がそこここに見られて面白いです。
インタビュー全文はこちら。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2014041002000111.html
ついに「バレエを習いたい」と表明した羽生選手! 表現力向上への意欲を高めています。
「見せる技術を何もやっていない」などという羽生選手ですが、バレエをやったこともなくて、それでもあれだけ柔軟でしなやかで、跳躍力があり、強力に魅せられる技術を(生まれながらに)もっているのは、常識を超えて本当にすごいだと思います。 とんでもない才能。
もともと、ダンス能力が相当高いレベルにある羽生選手。
既に取り組んでいるヒップホップだけでなく、羽生選手が本格的にバレエに始まり、タンゴ等、ダンス全般を習い出してその才能をさらに磨き上げ、本来の感性を爆発させて表現するようになったら、とんでもなく素晴らしいことになると思います。まさに文字通りの無敵になりそう!!
一方で、プルシェンコさんが、世界選手権の羽生選手を見て、羽生選手には「4回転+4回転+4回転」さえも可能、などと言い出したようです。(4回転トーループを3連続で跳ぶ、ということです。)
テレビでの電話インタビューで、そう言っていたのを見ました。驚いてしまいました。 3連続の4回転…? 驚異の世界ですね・・・
4回転を1プログラムに3回入れる、という意味ではありません。これは既にやっている選手もいますし、羽生選手にとってもちろん可能な範囲でしょう。
そうではなくて、3連続で跳ぶ4回転(コンビネーションジャンプ)のことを言っています。 これが、プルシェンコさんが言っていた、「自分が指導すればユヅルをあと頭二つ抜きん出た選手に出来る…」の具体的な内容の「一部」なのでしょうか?
天才ジャンパーだったプルシェンコさんがそう思うのなら、羽生選手にはそういう可能性が確かにあるということなのでしょうね… 恐るべし。
しかも、プルシェンコさんはどうやら、徹底して羽生選手に、かつての自分の記録を塗り替えて欲しいようです。本物の王者気質のプルシェンコさん。すごいですね。
でも、ファンとしてはちょっと微妙です。すごいとも思うけど、それで体をダメにしたら…。 もう、凡人には理解不能な世界ですし、判断は天才同士にお任せして、こちらはもうただただ祈りつつ、見守るしかない心境です。
かつての絶対王者、伝説のお方をここまで期待させ、熱くさせる何かをもつ羽生選手。 なんとも罪な男ですね…(笑)
羽生選手本人は、このインタビューの中で、こうコメントしています。
「まだ足りないものが多すぎる。今年20歳になってしまう。引退まで本当に数えられるくらいのシーズンしかないと思っている。けがしたら終わりなので、健康でいて、もっと未来の自分を広げられるように日々努力するだけだと思う。」
表現力重視に舵を切りそうな発言ですが、でも、4回転ループ跳んだくらいだし、絶対に技術的な挑戦はやめないようですね。今までよりもは少し慎重に取り組むって程度でしょうか。
「引退まで本当に数えられるくらいのシーズンしかない」という言葉・・・ ちょっとドッキリしました。 やだなあ。
さらに、詳細なインタビュー内容はこちら。 ↓
世界選手権後に、色々と心境の変化があったようです。 賢いし、頼もしい。感動しますね。
羽生選手のあの強さの秘密は、考え方というか、姿勢というか、心のあり方というか・・・やはり、精神的な部分がすごく大きい気がします。
http://mainichi.jp/graph/2014/04/10/20140410mog00m050009000c/014.html
10年後には引退しているだろう、とも言っています。 まあ、それはさすがに仕方がないですね。(笑)
もう一つのインタビュー記事がこちら。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/sports/20140411k0000m050088000c.html
これらでは、今でも震災に対する「無力感」は変わっていないと述べています。どうやら、「直接的な支援」をしていないからのようですが。
今、羽生選手が今スケートでやっていることは、将来、直接「支援」をする力をもつためにも、重要なことだし、必ず大きな実を結ぶと思います! 応援します!
連日連夜のアイスショーめぐりの羽生選手ですが、その最初となった名古屋フィギュアスケートフェスティバルで、「白鳥の湖~ ホワイト・レジェンド」を披露してくれています。
これがまた、もう、本当に本当に素晴らしい!!
http://www.youtube.com/watch?v=EkyJ5RmsjBM&feature=youtu.be
2014名古屋フィギュアスケートフェスティバル 羽生結弦 「白鳥の湖」+アンコール「パリの散歩道」
魅惑の白鳥再び!すごい!! 驚異的です!!体の痛みなんかないように見える「渾身の」演技です。 滑りが美しく、たくましくてしなやかで、力強くて、なおかつ優雅で柔軟で芸術的で哀愁漂う、文句なしの凄い演技です。
解説者の言葉通り、これは本当に王者の貫禄。 羽生選手を最初に見た頃の衝撃的な感動を思い出しました。
羽生選手の白鳥は、やはり明るい照明の下で見たほうが良いです。全身から醸し出される気迫、連続した流れの美しさ、羽先を表しているような手先の微妙な表現までもを、見落とさずに明瞭に見られるから。
15,6歳の頃は、白鳥もオデット姫も王子も、一人で全部の役をこなせそうにさえ見えた羽生選手。 独り舞台「白鳥の湖」なんてものを、氷上でこなせるような可能性をもつ逸材は、恐らく後にも先にも、この人くらいだろうと思っていました。
でも、この後羽生選手は、白鳥衣装のままで、「パリの散歩道」を疾走する「謎の氷上の生物」に、鮮やかに変身してくれました!(笑) (← 羽生選手、自分のことを「氷上の生物」と表現して笑いをとったことがあるので・・・。)
「白鳥の衣装」+「パリの散歩道」というのは、不思議な感じで、なかなか貴重な映像かも。
羽生選手は毎年、この「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」では、かなり質の高い演技を見せているように思います。 やはり名古屋だから気合が入るのでしょうか。「名古屋のお客さんは目が肥えているから」って羽生選手も冒頭のインタビューで言っていますしね。
これを観ると、 「羽生・白鳥」 対 「町田・火の鳥」 という、世界選手権の金銀メダリスト二人による、究極の「鳥演技・対決」なんてものを、連続で見てみたくなりました。
羽生選手の白鳥はもともとSPだし、町田選手の火の鳥はFPですから、プログラムの長さが違うので、得点での直接比較なんて出来ませんが、得点なんかはもう、どうでもいいですから(笑)、ただ続けて観てみるだけで、そのお二人の個性の違い際立って、面白そうです!!
今、羽生選手は、全国各地で、「花になれ」と「白鳥の湖の和風アレンジ版・ホワイトレジェンド」を交互に披露しているようですが、どちらも大好きな私としては、できることなら、全部を見て周りたいくらいです。
もちろん、そんなことは、時間的にも物理的にも金銭的にも、絶対に不可能ですけども…。
フィギュアスケートのチケット代は、とにかく高すぎます。 家族で見に行くのが厳しくなるような金額なのは、本当に残念です。
せめて、きちんと、選手たちに「適切な金額」が還元されているのならまだ良いですが…どうなのでしょうか? 非常に気になります。
アイスショーは、きっと出場した人たちは、それなりの報酬をもらえているのだろうと思うのですが。
羽生選手、”もっと「伝わる演技」がしたい”、ということですが、最近私が観た羽生選手の演技は、本当に素晴らしかったです。
「伝わってきた」し、圧倒されたし、ただただ言葉を失いました。
町田選手の演技は、気迫と魅了しようとするエネルギーが凄かったです。存在感が圧倒的でした。でも、羽生選手の演技からは、まるで光が放たれているような凄さがありました。
他の選手たちの、それぞれのベストともいえるほどの素晴らしい演技も沢山見ることができて、そういう意味では本当に今年は最高のシーズンでしたが、それでもやはり、羽生選手はその中でも私の目には、”別格の輝き”を放っていました。 すごい貫禄があったと思います。
今後はさらにそれが増していくのでしょう。 楽しみですね。
ソチ五輪後の、私の当初の予想をも軽く超えてしまった、羽生選手の凄まじい人気ぶりを目の当たりにすると、さすがにちょっと今でも戸惑いを覚えることもあるのですが、それでも、羽生選手を応援してきて良かったな、と思える、幸せなシーズンでした。
羽生選手、本当にどうもありがとう!!
いつも、見ているだけで幸せになれるような、素敵な、凄い演技を、どうもありがとう!!
それから、ショート歴代最高得点の、ギネス記録登録も、おめでとうございます!!
でもきっと、このギネス記録も、所詮は記録連発の始まりの一つ、に過ぎなくなるのでは…。
http://www.youtube.com/watch?v=YuIA6lZylfc&feature=youtu.be
ブログの更新をしていようがいまいが、関係なく、いつも心から応援しております。
(ブログの更新がない時は、単に忙しすぎて時間がないだけです。 根っからの羽生ファンの私が、応援をやめているようなことはまずあり得ませんので、どうぞご理解下さい。)
私から見て・・・、羽生選手は、歴代男子シングル選手の中で、間違いなく 史上最高のスケーターです。
マイア・シブタニ選手(アイスダンス)のツイッター投稿画像より拝借
札幌アイスショーでの選手達 一番左が羽生選手 ! すごく良い笑顔です。