10月31日:現地観客の方の角度の違う演技動画や、羽生選手のコメントを複数追加しました。
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ロステレコム杯2017の、エキシビションが終わりました!
試合で初めて4回転ルッツを決めるも、総合で惜しくも2位になった羽生選手でしたが、
今回披露して下さったエキシビションは、昨シーズンに続いて、再び「白鳥~Notte Stellata 星降る夜」でした。
この曲は、ロシアのタラソワコーチが、羽生選手に是非滑ってほしい、ピッタリだというので羽生選手に紹介して、リクエストで決まった曲なのだそうなので、
その感謝の思いもあっただろうと思いますし、沢山の思いを込めて滑ったとインタビューで答えていましたね。
ここ、ロシアのモスクワは、羽生選手が大震災にあった2011年からのシーズン(高校2年の時ですね)に、グランプリシリーズで初優勝した時の場所です。
6年ぶりとなるそうですが、その原点ともいえる場所で、憧れのプルシェンコさんや、タラソワコーチや、目の肥えたロシアの観客たちの前で、
羽生選手はとても素晴らしい演技を披露してくださいました!!
半年ぶりくらいに見た白鳥でしたけど、もうビックリするほど最高でしたね!
個人的な感想でいうならば、今まで見た中で、一番良かったかもしれない、と思いました。
ジャンプもツイズルも、ビールマンスピンも、レイバックイナバウアーも完璧で…
ちょっとした失敗らしきものも今回は何もなく、
一つ一つが、すごく動きも美しくなっていて、姿勢も良く、ほんの少し振付も変えてありましたけど、
特に後半、本当に情感がこもっていて、多分今までで一番想いがこもっていたんじゃないかとさえ見え、見ている時に、なぜか思わず涙が出てきたほどでした。
このプログラムでこういうことは、私は初めてだったので、自分でちょっとビックリしたほどでした。(笑)
特にラストの方は、本当に素晴らしかったですね!!
最後の羽生選手が、本当に本当に幸せそうで、見たことないほど(?)素晴らしい表情に見えたのが、もう最高でしたね!!
世界選手権で優勝した後のEXの白鳥よりも、もしかしたら幸せそうに見えたような…?!
ロシアでこういう演技が披露出来て、良かったですね!!
総合的には、今まででベストかも?!と思えました!
見れば見るほど、惚れる演技とでもいいましょうか。
トリプルアクセルの後がまた、今までで最も素晴らしかったですね…!!
こちらは現地観客の方の撮影された動画で、正反対の角度から撮ったものです。
(動画主様、拝借いたします)
演技前に、集中している羽生選手の様子が映っています。
裏から見ると、また見え方が変わるので、印象が少し変わりますね!
でも、これはこれでやっぱり素晴らしいですね…! ため息モノですね。
白鳥の演技の時は、本当に最後の挨拶の仕方まで、優雅ですよね…
最後、リンク外にはける時、鳥が飛ぶかのようにスーッと後ろ向きに引っ込んでいく様まで完璧に意識されていて、本当に素早い動きで、なおかつ美しいです。
こちらは、演技終了後の羽生選手のインタビューです。
なぜそんなに素晴らしい演技だったのかが、よくわかるようなコメントですね。
(この日の日本の選挙速報が脇に載っているのが、なんとも…)
正直いうと、最初、再びEXが白鳥だと知った時は、(え!そんなに本当は体調が悪かったのか…それとも、単に今回はロシアだから…? やはり名プログラムだから…?)とかなり色々考えて心配したのです。
練習の時に、白鳥のポーズを時々とっていたので、(もしかしてEXは白鳥かも…?)とは想像していたのですが。
私は自分でもアホかと思うほどの白鳥好きなので(笑)、私個人は、全然かまわないのですが…
でも、さすがに3つとも再演を予想していた人はあまりいなかったのではないかと思われるので。やはり羽生選手の本当の体調を心配してみたり。
でも、演技を見始めたら、そういう思いも完全にどこかに吹っ飛ぶほどの、想像を超えた素晴らしい演技でした!!
今回改めてわかったのは、私は羽生選手の「白鳥」の時の「くるくる回転」が、特に好きなんだな、と。(要は高速ツイズルとスピンですが。)
私は羽生ファンだから、ジャンプ好きだと思われやすいけど、(ま、そうですが(笑))
フィギュアスケートの魅力はもちろん、決してそれだけではなくて、他にも素晴らしい要素が本当に沢山あるところが、また良いのです。
羽生選手は本当は、「ジャンプなし」でも、十分に魅了できるほどの演技が出来る人だよね…と、最初からずっと思っていますし、特にこのプログラムはそれを感じます。
すごく「未来」を感じるプログラムなんですよね…! 希望ある未来!!
22日の日経新聞に、本当は今回のロシア大会も体調が万全ではなかった、ということが書かれていて、もちろん、見ていればそれは色々わかるのですけど、
別の記事では、今回初成功した4回転ルッツも、本当は8月のトロントでの公開練習の時に披露する予定だったのが、調子が悪くなって変更になったとも書かれていたので…
ああ、やっぱり…と。
だとしたら、8月の日本での二つのアイスショーは、相当頑張ってくれたんだな…と。
ちょっとしんみりしていたら、
「いつやめるか決めていない」「平昌五輪後も現役続行の意思」「4回転アクセルに挑戦したい」(ご本人の展望では平昌五輪後に)
と、羽生選手が自ら、現役続行を示唆したというニュースを見て、きゃあ~~~!! って感じで私は 嬉しかったですね。
4回転アクセルが夢なのは、昔から言っていたことだから、そこに向けて、それを競技内でやりたいとのことなのだろうけど、だけど、それは羽生選手が長年言ってきた「平昌五輪後に引退」という「計画」とは異なるので、
本当にそれで幸せなら、それが一番羽生選手にとって幸せなら、良いのですが…。
だけど、そう宣言することによって何かから気持ちが解放されて、今がより楽しく滑れるなら、それが一番かな、と思います!!
そのほうが、見ていても幸せですね!(少なくとも私は。)
こちらが、その羽生選手のコメントです。こちらの記事より
前日のフリーで4回転ルッツに成功した4回転5本の構成は自身にとってMAX(マックス)かとの問いについて
「いつ辞めるか全然決めていないので、将来的には(クワッド)アクセルやりたいと思っています。なので、マックスではない。まだまだ自分の中で限界とは思えていないです」
4回転アクセルについては、「まだ降りたことはない」と羽生選手本人は話したそうです。
「足首への負担が大きなジャンプなので、練習はしてる段階…にも入っていないのかな」「平昌前は厳しいと思うんですけど、そこはいろいろ考えつつです」
こちらの記事によれば、
「足首とかへの不安が大きなジャンプなので、練習している段階にも入っていないかな。遊びでやりました」
こちらは、フィナーレの現地観客の方の映像です。(拝借いたします)
また、羽生選手の直後に滑った、カロリーナ・コストナー選手の「月の光」も、本当に素晴らしくて、滑る喜びにとても溢れていて、全身はもちろんでしたけど、今回は表情まで素敵でしたね! しばらく試合に出られなかったことは、何かを変えたようです。
意外だったのが、5位に入賞して、EXを滑った、女子の坂本選手。
以前のEX「月光」をショートにされたので、何を滑るのかと思ったら、007でした!
でも、やはりアスリート型で技術力が高いからか、意外なほどビシッと決まっていて、とてもカッコよく見えましたね!
樋口選手のフリーと、また全然違うのが面白いですね。
羽生選手が、ノービスの頃に滑った、プルシェンコ・ヘア時代の、「ロシアより愛を込めて」というタイトルの演技は、こちらです。(笑)
前にも載せたことがあるけど、今回載せるのに、タイトルからしても、またピッタリな気がしたので載せてみました!
今シーズンの今後のEXも白鳥なのかどうかは知りませんけれども、とにかく今回の白鳥は完成度が高く、一番胸にグッとくるような演技で、何も言うことはありませんでした。
本当に見られてよかったと思う、見ていて「とても幸せな」演技でした!!
震災後の、「傷ついた白鳥が立ち上がっていく姿」(注:当時の羽生選手が自分で言った表現)が、こんなに優しくて幸せそうな、見事で美しい立派な白鳥にまでなって、本当にただ感無量です…!
今回のこの「Notte Stellata 星降る夜」の白鳥ではなく、その前の「白鳥」であり、
羽生選手が、ソチ五輪の時にEXで滑った方の「白鳥」である、「白鳥の湖」の和風アレンジ版「ホワイト・レジェンド~白鳥の湖」の曲への、羽生選手のコメントです。こちらより
◎羽生結弦選手のコメント
『ホワイト・レジェンド』が3.11後の私のスケートの原点であり、本当に特別な曲です。毎回、感じる曲の凛とした強さと美しさを表現できていればと思います。この「ホワイト・レジェンド」という曲に巡り合うことができ、また、滑ることができ本当に幸せです。
―― 羽生結弦
…なんとなく、今シーズンの今後のEX、そして五輪で予定しているEXも、今回の白鳥なのかな、という気がしましたけど、どうでしょうね!