賑わい去った秋深い森の小道
さくさくさく と 雨降るような音がする
しゃしゃしゃ と 鳴りやまぬ小さな音がする
立ち止まっても 音は止まない
そこは落葉松の林だった
金色に耀く森の中
それは風のない日に静かに舞い落ちる
落葉松の何千何万の針のような葉の音いろ
空気を斬るそのかすかな音は
いきものが何かを食むように調子を揃え
さくさくさく しゃしゃしゃ
青いそらのもと 無心に音を奏でているのでした
富士を遠くに眺めるなだらかな高原の晩秋
いまも耳に残る あの生き物のような葉の音いろ
落葉松の林は今年も風のない暖かい日
さくさくさく しゃしゃしゃ と
針のようなたくさんの葉を舞わせ
落葉松の林にさまよい訪なう人を
夢のコンサートに誘い続けているのでしょう
さくさくさく と 雨降るような音がする
しゃしゃしゃ と 鳴りやまぬ小さな音がする
立ち止まっても 音は止まない
そこは落葉松の林だった
金色に耀く森の中
それは風のない日に静かに舞い落ちる
落葉松の何千何万の針のような葉の音いろ
空気を斬るそのかすかな音は
いきものが何かを食むように調子を揃え
さくさくさく しゃしゃしゃ
青いそらのもと 無心に音を奏でているのでした
富士を遠くに眺めるなだらかな高原の晩秋
いまも耳に残る あの生き物のような葉の音いろ
落葉松の林は今年も風のない暖かい日
さくさくさく しゃしゃしゃ と
針のようなたくさんの葉を舞わせ
落葉松の林にさまよい訪なう人を
夢のコンサートに誘い続けているのでしょう