母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

二月のひかり

2015年02月20日 | 季節
冬空を明らめ
差し込む
二月のひかり

凍みる大気に
肌は寒く
水は冷たく
すべてが凍る朝の静けさに
差し込み語り始める
春の兆し

水仙の芽黒土を押し上げ
牡丹の赤い目そっとあたりを覗き始め
暖かの季節の到来のかすかなる
はじまり

北風山風刻み吹く二月の末の山麓に
老人のこころ艶めかせ
少年少女らの心高鳴らせ
約束の春の
明るき やわらのひかりよ





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする