
もう10年ぐらい前、誰だったか黒人アーティストのインタビューで「最近の大半の白人のガキどもはFunkを発明したのはRed Hot Chili Peppersだとおもってやがるんだぜ!?」なんつう事を言っていた。ある日突然、あっと言う間に大ブレークして(その一方で、どうしてFish Boneは日本でしか受けなかったのか・・・)、最近もはや大御所なレッチリ。
そりゃあ個人的にはFishBoneの方が好きだけど、レッチリも十分大好きだった。この手の連中の中ではFishBoneの次ぐらいに大好きだった。いや、今でも新譜が出れば聴くけど微妙に過去形なのは・・・・そうそう、もうすぐまた新譜も出るらしいなあ。で・・・安定感とか完成度とか・・・やっぱ今の方が高いんだよね、きっと。「最近のレッチリが最高!!」って言う人が居てもそれはそれで判る気がする。しかし新譜が出て聴く度に、カッコイイなと思いつつもどこか寂しい気分になるのは・・・自分だけ?どうしても馬鹿で、はちゃめちゃで、ガキで、おちんちんなレッチリがいとおしいのだ・・・でつうわけで、初期~中初期(って言うのかな?)あたりが良い。アルバムで言うとクリントンのプロデュースしてた「Freaky Styley」とかも好きだけど、やんちゃながらもちょっと完成度が上がった頃、この「母乳」が一番好きです。
Funkをベースにしながらも粘りより切れで勝負ってところが白人さん的? だから多くのロックファンに受け入れられたのだろうなあ。エッジの効いたサウンドでシャープに迫ってくる。Fleaのベースはやっぱり良い。切れがあって抜けが良いが適度に太い。ギターも気持ちよいなあ。死んじゃったヒレル・スローバックには申し訳ないけど、このアルバムからジョン・フルシアンテがギターで参加していて、こん時は相当若かったけど達者度はヒレルさんよりずっと高い(ヒレルのギターも嫌いじゃない。このアルバムでもライブでのジミのカバー「Fire」で一曲だけヒレルのギターも聴けます)。いや、かなりのかなり達者さんです。アンソニーは馬鹿で良い。ドラムのチャドもここから参加。良いです。
曲の方は全篇勢いがあって良いです。FishBoneやら色々な曲のサンプリングも途中コラージュされる、オープニングの「Good Time Boys」からガンガン来てます。一番好きなのは結構泣きのメロでポップな「Knock Me Down」かな。でもルーズなグルーブにザクザク言ってるギターが気持ちよい「Sexy Mexican Maid」も相当良いです。「Higher Ground」も捨てがたいなあ・・・ああ、FishBoneの時になぜか書いたけど、何故か一曲だけFishがドラム叩いてる「Taste of The Pain」も良いです(ドラムはこの曲が一番好きな・・・おいらはやはりFishBoneファン・・・)。まあつまりもう全曲が良いわけですが。
と言うことで、まさに成長しまくってた頃の若いレッチリ、当時の勢いをひしひしと感じられる傑作ではなかろうかと、そう思うしだいです。えーと・・・・新譜多分買います・・・・