
常に黒い服をまとい、ベールで顔を隠した女子高生の天保院京花。彼女は、いわゆる「第六感」にで「霊障」を起こすことで、死者の身に何が起きたのかを体現することが出来る・・・警察の依頼で彼女は廃墟の洋館で起こった殺人事件を再現する。事件は複雑な「祟り」が絡み合っていて・・・元女装少年の人理、熱血刑事の竜弥、アイドル霊能者の行幸等々・・・濃い連中も集まって、結末は大変な事に・・・???そんなですか。
日暮旅人シリーズに続き、異能力系ミステリィですね。全員主人公が張れそうなキャラクターが揃って、いや前述4人に加えて強烈な脇キャラも複数揃えて、事件当事者達も個性的だし・・・その上で複雑に絡み合ったストーリーをぐちゃぐちゃ寸前で失踪させる腕力???結構凄かったです。重苦しいカルマ的な物と、救いやポップさとのバランスも見事=日暮旅人シリーズもそう言うテイストだったな。続編もあるらしく、何より。
非常に面白かったです。