
20XX年、ネット投票による陪審員制の公開法廷が開始される・・・陪審員は全国民の義務???3組の被告+検事+弁護士の中で最も国民から「支持されたストーリー」により犯人が決定する。真実よりもストーリーを重視する裁判、人気検事に選ばれればそれだけで有罪に近づく状況・・・そんな状況に興味を魅かれながらも違和感を感じる社会学部博士課程の山崎麻紀子。論文のテーマもあって、おっかなびっくり近づいていくが・・・そんなですか?
サイバーミステリィと言うかサイバーホラーに近いかも・・・SFとかのショートショート的なブラックジョークにも通じる気がするけど、それよりはもっとリアルで背筋が寒いと言えばいいか・・・「とんでも」な設定ではありながらリアルな事件も織り交ぜつつ、技術的には可能だったり?って言う。同じ作者で同じ路線(では無いのかな・・・)ながら、読み口はこれとは対極↓
http://moon.ap.teacup.com/hanao/5926.html
こっちのがよりディストピアか? そして、吉沢さんはここでも恐い。
面白かったです。