パナソニックの創業者である松下幸之助氏は、幼い頃から体が弱く、貧しい境遇に生まれました。
そんな松下幸之助氏に、成功の秘訣を尋ねると、次のような答えが返ってきたといいます。
「学歴がなかったおかげで、人から教えてもらうことに抵抗がなかった。
体が弱かったおかげで、部下を信じるしかなかった。そして、部下ががんばるので、会社が発展した。
家が貧しかったおかげで、わずかなお金が嬉しくて仕事を続けることができた。」
つまり、彼は普通の人が見たら、不幸になるしかないような境遇を、すべて前向きに捉えることで、心をプラスに保ち、成功を遂げたのです。
さらにいえば、彼は8人兄弟でしたが、自分以外の7人がすべて肺結核で死んでしまうという悲しみも子供時代に経験しています。
それでも、彼は「自分はなんて不幸なんだ」とは考えませんでした。
このことから、幸せや不幸はその状況ではなく、その人の心が決めるのだ、ということがわかります。
普通の人が、すぐに松下幸之助氏のような考えを真似するのは難しいかもしれません。
しかし、つらいときに、このような偉人がいたということを思い出すだけでも、心に小さな光がみえるのではないでしょうか?
「折れない心をつくる、たった1つの習慣」(植西聡著)より
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