2013.11.16(土)曇り後晴れ
ラジオ文芸選評:短歌
1.秋の日の妙高山の山肌はダケカンバの黄ナナマカマドの朱・・宮崎県の方が新潟の妙高山をお詠みに。色彩感があり完結と。
2.枝切りて実は減りにしが熟れ柿ありスプーンに食めば鳥の心地す・・新発田市の三浦ゆりこさん。下の句がとても楽しいと。生電話・・つながらなかったが再度挑戦・・柿の木は庭にあるそうです。やさしいお声。
新発田市ということでとってもうれしかった(^。^)
3.間伐の山に帰りの仕度せりかぼそくひぐらし十月を鳴く・・
4.大根の太々育ちくる畑に双手(もろて)をかけて一気に引っぱる
5.毎日の生活それがリハビリという医者ありて今朝も庭掃く・・結句がとてもいいと。
6.あの辺がリニアの駅になると聞き朝の散歩の道変えて行く(長野県の上田市の方)
えっ、長野県も通るの・・・知りませんでした(^_^;)
7.カーナビなどいらぬ地に住む二人なれ夫は指示を聞きつつ走る・・生電話。
8.こちらへと男の子の泳ぐバタフライ腕のめぐりに大波の立つ
9.中傷に心ならずも相槌を打ちつつ屋台に酒注がれ居る
10.慈悲溢るる御手は御仏まさしくもつかまんとする光太郎の手
選者の篠 弘先生の歌
月下美人五つが開きありありと木のしべ見れば秋が添いくる