仏教日記(4)
前回の続きです.
仏教では身・口・意の三業と言って、身に行う
ことも、口に言うことも、意(こころ)に思う
ことも、悪は遠ざけよと教えられています.と
いうお話をさせていただいたのですが、このうち
実は意(こころ)に思うことが一番簡単で手っ取
り早いものですから、一番多くこれで悪業を重ね
ているのです.
たとえば、会社でいやな先輩から、嫌味をい言わ
れる.言い返せないから、想像でその先輩を窮地
に追いやる.「あいつのラーメンの中にゴキブリ
が入っていたら、面白いだろうな」とか、「鼻の
穴に毛虫が入ればいいのに」「おれの念力であい
つのズボンのベルトが切れて、トラのパンツが人
前で現れたら、おれはすっとするぜ」
こんなこと思うだけで罪障を積んでいるのですが、
誰にも咎められないですから、どんどん罪を重ね
る.
課長:ゴタ君、もっと営業成績を上げなさい.
ゴタ:はい.(お前も家でかみさんにもっと給料
上がらんのか、ゆわれてんのんか?)
こういうのも意の悪業です.
【教え】簡単にできる悪業は罪重なると重罪である.
さらに言うと、
悪いことといいうのは他人を陥れることだけでは
なく、自分がたとえば、出世して、気に入らない
課長より偉くなって、仕返ししている場面を想像
することも悪業になります.ぼくはいつも想像の
仕返しをしていましたので、かなり罪障を作って
しまいました.
社長になって部下に偉そうに言っている自分を想像.
今思えば、情けない自分だったよ.
でもきっとそれが自分の前世だったような気がする.
反省しております.
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