はちみつブンブンのブログ(伝統・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師)

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養生一言(6)

2017-07-20 08:47:24 | 養生一言

今日の一言」で連載中の、養生に役立ちそうな言葉を、週ごとにまとめておきました。

一利を興すは、一害を除くに若かず。

(『十八史略』「南宋 理宗」より)

良いことを一つ始めるより、今ある悪いことを一つやめることのほうが良い、

という、政治の言葉は、人の身体についても当てはまります。

ある薬で副作用が現われたとき、その症状をおさえる薬を新たに飲むのではなく、まず、その薬をやめることが必要であるように、

日々の生活の中でも、健康のために何か始めるとき、薬や健康食品を服用し始めるとき、

自分が、今、健康に悪いことをしていないか、悪いものは身近にないか、

思い返すことが必要かもしれませんね。

深く愛することのできる人だけが、同じように、深く悲しむことも経験できる。

(トルストイ『幼年時代』より)

悲しんでもいい。

泣いてもいい。

幸福の秘訣のひとつは自分自身の不機嫌に無関心でいることだ。

(アラン『幸福論』「ストイシズム」白井健三郎訳より)

不機嫌は、無視していると、犬が犬小屋に戻っていくように、動物的な生命力の中に戻って薄らぐものだ、

とアランは言います。

「わたしが満足しているのは暖まったからではない。満足しているから暖まるのだ」

死期は序を待たず。

死は、前よりしも来らず、かねて後に迫れり。

人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。

(兼好法師『徒然草』より)

花は半ば開くを看、酒は微かに酔うを飲む。

(洪自誠『菜根譚』「後集」より)

花見は半開、お酒はほろよい、

それがよろしい。

満開も、泥酔も、あと味の、趣き苦し。

みんなは、特急列車に乗りこむけど、いまではもう、なにをさがしてるのか、わからなくなってる。

だからみんなは、そわそわしたり、どうどうめぐりなんかしてるんだよ・・・。

(サン=テグジュペリ『星の王子さま』内藤濯訳より)

人間至る処青山有り

(僧月性『清狂遺稿 上』「将東游題壁」より)

男兒立志出郷關

學若無成不復還

埋骨何期墳墓地

人間到処有青山

男児志を立てて郷関を出づ

学若し成る無くんば復た還らず

骨を埋むる何ぞ墳墓の地を期せん

人間到る処青山あり

スペンサー ジョンソン の『チーズはどこへ消えた?』にも同じような話がありましたね。

変化の前には勇気が必要です。

でも、どこへ行っても、青々とした美しい山があるものです。

今日の一言

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