「今日の一言」で連載中の、養生に役立ちそうな言葉を、週ごとにまとめておきました。
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医術とは、人間とはなんであるか、どんな原因によって生じるのか、その他のことをくわしく知ることである。
(ヒポクラテス『古い医術について』小川政恭訳より)
具体的な治療法を知ること、ではないのですね。
東洋医学、鍼灸医学も基本は同じです。
古典医学書の『黄帝内経』、『素問』や『霊枢』に書かれてある、中心的なことがらも、
これです。
養生する時、自分で自分を治療するときも、これを知っておく必要があります。
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教育は、気づきの教育のみが可能であり、また価値がある。
(カレブ・ガテーニョ『赤ん坊の宇宙』土屋澄男訳より)
治療するから治癒するのではありません。
教育するから成長するのではないのと同様に。
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志を以て言を発し、言を以て信を出だし、信を以て志を立つ。参は以て之を定む。
(『春秋左氏伝』「襄公二十七年」より)
身を定め立てるには、志、言、信、の三つがたいせつです。
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ぼくはあなたに仕える「健康である幸福」です。
ぼくは一番美しいというものではないけれど、一番大事なものです。
(メーテルリンク『青い鳥』堀口大學訳より)
これからはもうわたしがわかるでしょうね?
これは「清い空気の幸福」で、ほとんど透き通ってます。
それからこれが、「両親を愛する幸福」です。
灰色の着物をきて、いつも少し悲しそうです。
というのは、だれもこれを見てやらないからなんですよ。
これは「青空の幸福」で、もちろん青い色の着物を着てます。
次は「森の幸福」で、これももちろんのこと緑色の着物を着てます。
窓のところへ行けば、いつでもこれは見られるでしょう。
それからこれは「昼間の幸福」で、ダイアモンドのような色をしていますし、
「春の幸福」はエメラルド色をしています。
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酒は百薬の長
(『漢書』「食貨志」より)
「漢」を滅ぼし、「新」を建国した王莽は、こう言って、お酒を専売制にしました。
いつの時代でも、専売にしたり、税金をかけたりするには、一応建前が必要です。
心置きなく、お酒をたしなむにも、理由があると助かりますね。
ほどほどに飲めば、お酒は健康に良いのです。
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無病にして後の福を祈らんには、力(ツトメ)と倹(ツマシキ)との二ツを行うにしくはなし。
(平野重誠『病家須知』より)
勤勉と倹約。
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「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら、峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
灯台守がなぐさめていました。
「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より)
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