おでかけ大好き

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花咲く春の展覧会

2013-06-18 22:00:23 | おでかけ
季節展毎に、訪れるようにしている

資生堂アートハウスの展覧会。

春は遠くなりにけり…急げ~。




おお、この花は。

ただいまその向こうを新幹線通過中。



石楠花。春というより初夏のイメージ。


今回は、春をテーマに絵、工芸、詩歌

資生堂のシンボルでもある椿。

桜、梅、薔薇など。

特に椿は、図案化しやすいシンプルな花の形。

華やぎと侘の両面を持ち、

群生でも1輪でも際立つ存在感。

花が落ちる音まで聞こえる。

惚れました


今回良かったのは、作品の合間に添えられた

古今東西の詩歌。

知ってるような知らないような

言葉だけでは浮かんでこない情景が、

画だけでは表せない言葉が、

相乗効果で補い合う。


どの詩も味わい深かったけど、

シェークスピアのソネット18番(訂正しました)と

寺田寅彦が、新鮮。

ソネットは一番有名な、「君を夏の日にたとえようか・・・」

恥ずかしながら、初めて読んだかも。

500年前に戻って、シェイクスピアに握手したい。

このソネットもミステリーらしいよ。

じっくり読むと面白そう。

100年前、千年前の言葉は古びて失われても、

魂が感じた歓び、驚きはフレッシュのまま、色褪せず。

月日を経ても変わらない感覚に、永遠を感じる。感動する


同時開催のバカラの香水瓶展も面白かった。

特に1920年代、先日観た「華麗なるギャッツビー」の、

ファッションとリンク。

第一次大戦と第二次大戦の合間の技術革新の時代、

好景気、スピード、モダン化、バンダナや異国趣味…

香水瓶もバンダナしてました(笑)


前述の寺田寅彦さんの短歌

この逆グーグルアース感覚が、

物理学者の資質なのかしら。

グワッとくる。

《好きなものいちご珈琲花美人懐手にして宇宙見物》 (訂正、地球じゃなくて宇宙)