この日の朝8時、FDA機に乗って小牧空港を飛び立ちました。
安定飛行に入ると、機内サービスの開始です。誰よりも早くテーブルを倒して準備完了。
もっちりとしたクロワッサンとホットコーヒーで、この日の朝食に代えました。
しばらくして飛行機は降下態勢に入りました。十和田湖上空を過ぎたところで、ギョ!
奥さん 「山に、雪だよ!」
への次郎 「こりゃ、寒いぞ!」
青森空港に無事着陸しました。荷物を受け取って出てくると、
青森名物ねぶたのお出迎えです。
レンタカー会社に直行し、車を借り受けて足回りを確認したら、
への次郎 「冬タイヤになってる」
奥さん 「じゃ、安心だね」
乗車後、黄葉した木々を見ながら空港道路を西に進みました。
■道の駅なみおか
到着したのは道の駅なみおか(青森市)です。奥さんがスタンプを押している間に、
テントをのぞいたら、リンゴ箱! とんと見かけなくなりましたが、まだ健在でした。
道の駅を出発したあと、進路を北西に変え、五所川原に向かいました。
■お食事処 魚茂
やって来たのはお食事 魚茂(うおしげ)です。
ここは、生きのいいお魚が、お値打ちでいただけるそうですよ!
への次郎は、刺身定食(1300円)を注文。刺身は鮪、イカ、帆立、サーモン、鯛に甘えび。
奥さんは、一番人気の寿司ランチ(900円)。
新鮮なお魚、評判通りのお店でした。会計を済ませたら、
こんなもの、いただけました。鬼コカード!
津軽の魅力を発信するために青森県が作ったカードとか。津軽では古くから、鬼が天災や疫病を払うとして神社の鳥居にあげられ、親しまれてきたそうです。
女将 「近くにいるよ、鬼コ」
奥さん 「えっ!!」
■八幡宮
女将の云った通り、歩いて2分もしないところにありました、村社八幡宮。
への次郎 「どこだぁ~」
奥さん 「ほら! あそこ」
見上げると、ウエイトリフティングのごとく、赤鬼が鳥居を持ち上げていました。
への次郎 「これは吉祥だ!」
森陰で薄暗い社に向かい、旅の安全を祈願しました。
引き返そうとしたら、ほっかぶりをした狛犬!
この姿を見た途端、急に寒さを感じました。
■斜陽館
八幡宮から、真北に向かって走り金木町にやって来ました。
金木といえば・・・、
への次郎 「吉幾三?」
奥さん 「太宰治でしょ!」
そうえいば、奥さんの嫁入り道具の中に太宰の作品があったような・・・。
太宰の生家・斜陽館です。
築百年余。国の重要文化財。一時、旅館として使われていました。入ると、
広い土間です。土間を奥まで行って上がると、
吹き抜けの板の間。その近くにあったのが、
太宰誕生の間。小学校に上がるまで、おばさんの家族と合計六人で寝起きしていたとか。
2階の書斎。左から二枚目の襖に「斜陽」の文字。太宰が子供の頃から見ていた文字です。
他にもたくさんの部屋があり、太宰に関する展示物もありました。急ぎ足で見ても、時間がかかりました。
青森ヒバがふんだんに使われた実家、太宰がここで過ごしたのは青森中学に入学するまでの13年足らずでした。短いとは言っても、ここでの生活が、太宰の精神に大きな影響を与えたことは間違いないですよね。見学しながら、そう感じました。
つづく