●馬籠宿
藤村記念館の隣りに来ました。
「りっぱな建物だ」
ここは大黒屋です。街道が栄えていたころは造り酒屋でしたが、今はカフェ&甘味処です。入ってみると、左がお土産屋、右が甘味処でした。ところが、待っていても、店員さんは出てきませんでした。
「変だなぁ」
結局、あきらめて、また坂道を上ることに。
左は和菓子屋の末木。ここでは一年中、栗きんとんをいただけるそうです。
さらに先に行くと、また水車。そろそろ宿場の頂上のような…。
水車の先にあった喫茶かっぺ。ここで一度、振り返って後ろを見ることに。すると、
「ひぇ~っ! 転げ落ちそうだ」
やっと上入口にやって来ました。
「やれやれ」
立ち止まって先を見ると、中山道の坂道は、さらに続いています。 左側に手打ちそばの恵盛庵(けいせいあん)。ここも臨時休業中でした。 右側に高札場。このあたりが馬籠宿の北のはずれのようです。近くに終わりかけた彼岸花。
「お腹がすいたぁ~」
休憩もせず、一気にここまで来ました。ここいらで、ランチです。
前の道を右に行くと、栗おこわがおいしい食堂があります。 十返舎一九曰く、「渋皮の むけし女は見えねども 栗のこわめし ここ(馬籠)の名物」と。 これは、外すわけにはいきません。で、一度、駐車場にもどり、車で行くことにしました。
●馬籠峠
ところが着いてみると、食堂も臨時休業中でした。落胆!
気を取り直して、少し先の峠の茶屋まで行きましたが、ここも閉じていました。見ると、近くに馬籠峠の看板あり。
「う~ん、向こうは、信濃の国かぁ」
ランチをするには、馬籠にもどるか、峠を越えて妻籠(つまご)に行くか…。 しばらく考えたすえ、妻籠に行ってみることにしました。
こうしてついに、への次郎は県境を越えることになりました。