曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

我が家の3.11

2019-03-12 | 良い加減介護
昨日は3.11「東日本大震災の日」でした。 決して風化させてはならない日です。 亡くなられた方々のご冥福を祈り、未だに復興半ばの被災地の一日も早い復興と、故郷を失った人々の顔に一日も早く笑顔が戻ることを共に祈り、願いたいと思います。

あの日の午後2時46分、私は夫が受診した病院からの帰り、夫を乗せた車の運転席で必死にハンドルを握りしめていました。 右に左に揺れる車体に、何が起こっているのか分からず、パンクでもしてしまったのかと思いながら、空を見上げると、道の両側の電信柱が左右に大きく揺れているのが目に入ってきました。 前を走っていた車は車を左側に寄せ、停車しました。 やっと、大きな地震なのだ!!と気が付きました。 地震が収まるのを待って、そろそろ車を家に向かって走らせ、揺れを感じると止まり、止まりしながら、やっと家の近くまで来た所で、道が寸断していて通れず、別の道を走ってようやく辿り着いた家の玄関を開けると、先ず目に飛び込んできたのが玄関の壁紙に走る大きな亀裂でした。 家具類は移動していたものの、倒れたものがなかったことに一安心。 窓という窓の下の壁紙にはすべて亀裂が走っていました。 蓄熱暖房機が固定していた壁から大きくずれていました。 この程度の被害でしたが、保険会社から連絡があり、保険金が下りることになったのには助かりました。

日本中、いえ、世界中が未曽有の大災害に右往左往している中、「3・11」は我が家にとって、別の一大事の日となりました。 実は認知症を疑って、ようやく病院へ連れ出した夫を、診察してもらった記念の日なのです。 あれから8年・・・デーサービスに通うようになって3年が過ぎました。 進行はゆるやかな方ではありますが、確実に進んでいます。 発語が困難な様子が見られた・・・と先週デーサービスから報告を受け・・・いよいよ・・・きたか・・・とこれから始まるであろう厳しい現実をあらためて覚悟しています。 

今日は3カ月に一度の定期検診の日でした。 発語困難の症状が現れたようだ、というと担当医の先生は『次回の検診日にCT検査してみましょう。 薬はこれ以上増やせないし、もう少し様子を見てみましょう。』とのこと。 再び、「介護者の集い」に通うことになりそうです。


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