年に一度のグループ展が来月開催されます。 絵画・工芸造形・写真の3部門での展覧会です。
母校の青山学院大学・短期大学出身者を中心とした、卒業生在校生を含むまさにオール青山のグループ展で、メンバーはプロ、アマ、セミプロにかかわらず、年に一度それぞれの作品を持ち寄って開催するチョッと珍しくも、誇らしい?展覧会です。(ではありますが、ここでも高齢化が進んでおります・・・💦)
この会の存在を知ったのは、武蔵野美大の通信課程に入学するための必要書類である青学の卒業証明書を発行してもらうために何十年ぶりかで母校を訪れた時にキャンパス内で見つけた「オール青山展」の立て看板でした。 こんな活動もしているのか~~と知って、翌年から参加しました~~ とても温かく、おおらかな会で初参加の緊張感はすぐに溶け、皆さんと馴染むことができたことは、入学した時の自分を思うと考えられないことでした。
工場地帯の真ん中にある男子が多い県立のバンカラの高校から、いきなり良家の子女が通う(当時は)ミッションスクールに何かの間違いで紛れ込んでしまったような違和感の中で鬱々と過ごしていた1・2年生の2年間。 3年生になって入ったゼミで素晴らしい教授に出会わなければ、灰色の学生生活となっていたことでしょう。 ゼミを通して、英文学の面白さを知り、生涯の友にも出会えたことは感謝しかありません。
夏には教授の軽井沢の山荘でゼミが開かれ、昼間は近隣の野山を巡り、夜はゼミでしぼられ・・・ 厳しくも楽しい思い出です。 教授は多趣味で、登山、スキー、水泳を楽しむスポーツマンであるばかりか、絵を描き(卒業と結婚祝いは各自が希望する先生の油絵が頂けました)、バイオリンを嗜み・・・我々女子学生の憧れの男性でした~~ 公立の大学を定年退職なさってから、我らが青学で教鞭をとるようになっと伺いました。 卒業後は先生の東京のご自宅で読書会を開いて下さり、先生を交えて友人たちとのおしゃべりと、3人のお嬢様が交代で作って下さる美味しいケーキを頂くことがとても楽しみでした。
私が退職後絵を描く気になったのは、『元はと言えばS先生の影響かもしれないわね』と去年我が家に遊びにきてくれた友人に言われ、「そう言われればそうかも・・・」と二人でなんだか納得した気がして笑ってしまいました。 その先生に一番にグループ展のご案内をできたらよかったのですが、きっと天からあの穏やかな笑顔で見て下さることでしょう・・・『下手だな・・・』なんて笑いながら・・・
昨年は夫の介護の関係で、搬入しか行けなかったのですが、今年はデーの協力で、搬入と最終日の午後2時頃まで会場に行けることになりました。 拙い絵ですがご覧いただければ嬉しいです。