曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

思い出の旅スケッチ・・・イタリア・サンジミニャ―ノ(3)

2020-12-09 | 絵  ➃水彩画

ユネスコの世界遺産に登録されているサンジミニャ―ノは標高324mの丘の上にある塔の町として知られています。 この街の中世封建時代の支配階級の家は、自らの富と力の象徴として塔を建て住居としたそうです。 高さ50mを超す塔も含めて、当時は72もあったそうですが、現在残っている塔は14のみとなっています。 城砦に囲まれたサンジミニャ―ノは、町の端から端までわずか500m位のこじんまりとした町ですので、観光だけなら半日か1日で充分見どころを見て回れるそうです。

町への入り口のサン・ジョバンニ門をくぐり、メインストリートのサン・ジョバンニ通り(前回のオープンカフェがあった通り)を真っすぐ進むと井戸が中央にあるチステルナ広場に出ます。

ここには、世界一のジェラート屋さんがあり、いつもお店はお客で賑わっていました。 私達が宿泊したホテルは広場に面していたので、ホテルへの出入りの際、気が付くと、いつもスケッチ仲間の一人が、ジェラートを片手に幸せいっぱいの顔をしている姿が目に入りました。 まるで滞在中にお店にあるすべてのジェラートを制覇する決心をしたかのようでした。  N先生からムッシュウと呼ばれていた男性でしたが・・・(^_-) 

彼はこちらの心配をよそにスケッチの方もしっかりやっていたことが、講評会の時に分かり、 さすが~~~と脱帽。

 

階段の上にあるのが井戸で、この階段がジェラートを食べる特等席です。 私の旅のメモには、サフランと松の実のクリームジェラート、ピンクグレープフルーツとシャンパンのシャーベット、香草の入ったバニラジェラートなどが美味しかった・・・などと書いてありますが、どんなジェラートだったのかまるで覚えていません・・・  お店には色とりどりの美味しそうなジェラートがところ狭しと並んでいて、目移りして中々決められなかったことは覚えています。

 

このチステルナ広場の横に、周囲を塔に囲まれているドゥオーモ広場があります。

サンジミニャ―ノの市庁舎であると同時に市立美術館ともなっているポポロ宮があり、そこから高さ54mの「グロッサの塔」に上ることが出来、塔からサンジミニャ―ノの素晴らしい町並みが一望できるそうです。 何百段もの階段を上ることを考えただけで、迷わず私はパス。 メンバーで登った人は何人もいなかったと思います。

 

この二つの広場を中心としてあちこちに石畳の小径が伸びていて、私達は各自お気に入りのスケッチポイントを求めて路地から路地を歩き回りました。

ネコの姿をアチコチで目にしました

 

城砦に沿った道からグロッサの塔方面を描きました。 大きな松の木が沢山生えていて、ビックリするほど大きな松ぼっくりが道のあちこちに落ちていました。

 

見出し画像は、向かい合った建物と建物がアーチ門で繋がり、その先にまた小径が続く独特な雰囲気の場所でした。 一方の建物の下に小径が通っているのにも驚きました。 正面の建物の壁に作られた四角いスペースに、彫刻が飾られているのも珍しく、丁度扉を開けて出てきた家のご主人に聞くと、彼が自分で彫った彫刻なのだそうです。 プロではなく趣味なのだとか・・・さすがイタリア、みんな芸術家・・・!!??

 

この絵はサンジミニャ―ノに着いた翌日、朝食前にホテルの近くで腕慣らしに描いたもの。 日本でもお馴染みのフクシャと紫陽花が咲いていて、心和みました~~

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